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ダゲレオタイプの女 / La femme de la plaque argentique

先日の五段以下審査会のとき、先輩やお仲間と
「何年かしたら、"フォトグラファー"という職業はひと握りを残して無くなる」という
雑談をしたばかり。
だもんで、パパが放つ言葉のいくつかがたいへん腑に落ちた。

写真は「静止画(像)」、映画・ビデオなど映像は「動画(像)」。
そう呼ばれて「作品」ではなく「データ」として free(自由?無料?)に"シェア"される。
今は、写真に対して、映像に対して、"価値"とか"評価"の捉え方が、昔と随分違う気がする。
自分だって、
デジタルカメラやスマートフォンで、イージィに「写真」とか「ビデオ」とか撮るときがあります。
すげー、簡単に、安易に、出来の良し悪しお構いなしに。

…というお話では全然なかったのだ。しかしながら。
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(C)FILM-IN-EVOLUTION - LES PRODUCTIONS BALTHAZAR - FRAKAS PRODUCTIONS - LFDLPA Japan Film Partners - ARTE France Cinema

途中から、何時、何処まで解る事ができるんだろうか、はらはら。

タイトルのそのまま「銀板写真」みたいに静かな映画。
命も、魂も、生きた証しのすべてを、写真に撮(盗)られていってしまうような。


黒澤清監督によるフランス映画だそうですが、
そういう国籍・お国柄みたいな定式化された印象はあまり感じず。
舞台はフランスだけれど、おフランス的な自由奔放な表現で突き放される感じはあんまりしない。
ふっと「牡丹灯篭」とか思い出したけれど、だからって日本的な"ひたひた"とした怖さばっかりではない。


by snowy_goodthings | 2016-11-17 23:10 | 鑑賞記

pk

インドには、世界中の良い事・悪い事、美しい物・醜い物、全部ある。
神様も人間も、沢山いる。あんな国だから、こんな映画。
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(C)RAJKUMAR HIRANI FILMS PRIVATE LIMITED

「宗教」に対し、タブーとされがちな原理まで素朴な疑問で突っ込んでいって、
闘わずに優しい結末に辿り着く展開が素敵すぎる。
もちろん、途中で描かれるいくつかの出来事の中には情け容赦のない現実があって、
それはありのままの描写で放っておかれちゃうから、平和で幸せばっかりなお話ではない。


*


2014年12月にインドで公開されてから、日本での劇場公開まで2年近く待たされた。
ナン子ちゃん(日活さんのインド映画広報キャラクター、現在の活動状況は知らない)の
緩い仕事ぶりは許しがたくて、自分はこの映画の英語字幕blu-rayを
Amazon.comで買っちゃったのです。
(^"^; インド映画に限らず、洋画興行の不活況は困る。

彼方では、もうすぐアーミル・カーンの次の作品「Dangal」が公開される。
日本では、この作品が公開されるのが先か?東京オリンピックが始まっちゃうのが先か?
どちらかな。
待ちきれないなら、ヒンディ語を勉強して現地で観るか?…いや、間に合わない。


でも、
再びインドに行きたいと思っている今日この頃です。いつ行こうかな。


by snowy_goodthings | 2016-11-03 23:10 | 鑑賞記

高慢と偏見とゾンビ / Pride and Prejudice and Zombies

原作小説は読んで面白かったから、映画になるって知ってから楽しみにしていたんです。
惜しい。(^_^;
もっとカンフー映画だと思ったのに、ゾンビ映画だった。
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C)2016 PPZ Holdings, LLC

そして、
イアン…もとい、ダーシー。その刀の構え方と振り方はあんまりだ。


by snowy_goodthings | 2016-10-22 00:00 | 鑑賞記

スーサイド・スクワッド / Suicide Squad

面白くなかったわけではないのですが、
DCコミックのファンでも読者でもない自分にはちょっと面倒くさかった。 (^_^;
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(C)WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

最後の長い長いスタッフロールに、
"Peter Murphy" さんという方がいたのがツボでした。

うーむ、ちょっと相性が悪かった。

by snowy_goodthings | 2016-09-23 21:30 | 鑑賞記

シン・ゴジラ

車検が終わったべーゔぇをディーラーに迎えに行ったついでに、
川崎駅界隈で寄り道。

やっと観た「シン・ゴジラ」。
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品川、蒲田、鎌倉、武蔵小杉、立川、東京駅などが主な舞台。
通過された横浜では、我が家は無事だったが、
我が実家と我が父の墓はゴジラに踏み潰され、
戦闘地域となった新橋〜浜松町では、勤務先が火の海に沈んだ模様。

映画の中での「日本」の描写が、
風刺画のようにも見えたり、恐ろしく現実味を帯びているように見えたり、
共感しそうなほどに近しく見えたり。笑って良いのか、困惑したほうが良いのか。
(^_^; 最近、こんな映画ばっかり観ている…というか、そういう時代の雰囲気なのかな。

一時停止&再生を繰り返しながら、もう1回観たいです。
その前に、できれば映画館の大きなスクリーンでもう1回。ただ、だからって
良い映画っていうのとは違うんだ。しかし、魅せる。


上映終了後、
場内から拍手があがったのは、ご当地だったからでしょうか。
自分の街が壊されちゃったのに…怪獣映画って、不思議。


by snowy_goodthings | 2016-09-09 23:20 | 鑑賞記

帰ってきたヒトラー / Er ist wieder da

昨日、英国の "Brexit" 是非を問う国民投票のニュースを見たばかりの己の貧弱な頭脳に、この映画はつらい。
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(C)Mythos Film Produktions GmbH & Co. KG Constantin Film Pro duktion GmbH
Claussen & Wobke & Putz Filmproduktion GmbH

冒頭からずっとケラケラと愉快に笑いながら観ていたら、いつの間にか
まったく笑えない事態が展開していることに気付いた。
そのことに気付いたのは、なにか派手なキッカケがあったわけではない。でも、気付いた時にはもう遅過ぎた。
最後はずっとハラハラと諦めに近い気持ちで観ることしかできなかった。

ドラマとドキュメンタリーとが綯い交ぜになって繰り広げられる、風刺や議論の際どい境界を、
自分は巧く見極めていたつもりで、ぜんぜんダメだった。大丈夫じゃない。


だからって、過去にまつわるタブーについて「不謹慎」とか、
世界中で現在起こっている事象について「危ない」とかって避けたら、もっとダメだろう。
だって、知っちゃているんだから。たとえ、できる事は何もないとしても。実際、なんにもできないんだ。
そんな事を考えてしまう映画。



by snowy_goodthings | 2016-06-25 18:35 | 鑑賞記

マジカル・ガール / Magical Girl

親子がすれ違う愛の物語で始まったかと思ったら、
バイオレンスだったり、エログロだったり、サイコだったり、ミステリーだったり、
物語が何処に転がっていくかわからなくなた。
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(C)Una produccion de Aqui y Alli Films, Espana.

最後は魔法のような愛の物語が見えてきた気がするけれど、
その頃には自分の感覚に自信が無くなっていた。


ところどころ"日本"が見えて、不思議に身近な感触がするけれど、これはスペイン映画。
予告編でも聴こえる長山洋子さんのデビュー曲「春はSA・RA・SA・RA」、
それと、
クライマックス近くで流れるManolo Caracol の「LA NIÑA DE FUEGO」とが強烈に耳に残る。

Ay Niña de fuego
Ay Niña de fuego
Mujer que llora y padece, te ofrezco la salvacion.
Mujer que llora y padece, te ofrezco la salvacion.
...

2016年、いちばん驚愕した映画でした。
このあと、この時の印象を超える作品にはとうとう出会わず。


by snowy_goodthings | 2016-03-26 17:30 | 鑑賞記

オデッセイ / The Martian

火星ひとりぼっち、
絶対的に絶望的な状況に置かれたって、ぜんぜん負けないし、ちっとも挫けないワトニーさんは元気過ぎる。

SFとしてはツッコミどころが多いらしいのだが、あんまり気にならない。
いや、本当は気になったんだけれど、見逃したいって気持ちのほうが強くなっていくのだった。
これは、とことん天晴れな人間賛歌だから。
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(C)Twentieth Century Fox Film Corporation.


タフな火星の人もそうだけれど、
地球上での面倒臭いシガラミと闘う人達も、宇宙船の単純な正義感で動くクルー達も、皆さん魅力的。

そんでもって、
インドの技術者や中国資本が存在感を発揮しているとことか、妙にリアル。
グローバルな世界は人類の可能性を良い方にも悪い方にも広げるんだろうけれど、この映画では良い方ばっかり描かれている。
素晴らしい夢物語。良いじゃない。


by snowy_goodthings | 2016-03-04 23:50 | 鑑賞記

99分,世界美味めぐり / Foodies: The Culinary Jetset

食欲は7つの罪源でしたっけ…
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(C)B REEL.

登場する5人の"美食"ブロガーは、生い立ちも食に対する自分の存在意義の捉え方もさまざま。
個性として理解できるヒトもいたし、強い思想を感じるヒトもいたし、
己にクリエイティビティを持たない人間の承認欲求だろうって思っちゃったヒトもいたし、
無邪気な傲慢さが憎めないヒトもいたし、印象はいろいろ。

主役の5人が世界じゅうを旅して食らう姿も凄いんだけれど、
それぞれの土地で料理を作り提供することを生業としている
シェフや職人や女将の短い言葉がキラキラしていて、たいへん印象的。
後者の存在があっての前者。
飲食業はお客様があって成り立つ商売であるが、作り手がいなければ商売は始まらない。
故に、「お客様は神様」ではない。

自分も、自分の欲求を充たすために旅に出ることがたまにあるけれど、
そんな時、
"旅する自分" が主役なのではなくって、
自分の五感を通して見聞する "旅先の事物" こそが主役だ。


で、真の主人公である、現代の美食家達に食らわれる料理の数々は、
美味しそうに見えるモノもあれば、食材を愚弄しているんじゃないかってゲテモノもあった。

主役の1人がミシュランの三ツ星店をすべて制覇した後、
ムンバイのどこか海辺の小汚い屋台に辿り着く有様に「ざまあみろ」と思っちゃった。
(映画本編では写っていないが、ジ・オベロイか何処かの高級店にも行ったらしい)


美味しいものを食べて、
口福で幸福になりたいんだって言えば簡単だろうに。
大人の世界はややっこしい。


by snowy_goodthings | 2016-02-28 13:30 | 鑑賞記

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール / God Help The Girl

春に旅した街が舞台だもんで、いまだ旅した記憶が鮮明だもんで、
観ているうちに頭の中で時間感覚がグラグラ狂っていく。
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(C) FINDLAY PRODUCTIONS LIMITED

舞台設定を古臭くみせているけれど、
アズテック・カメラがどうとか、カセットのデモテープを骨董品呼ばわりしたり、
ミック・ジャガーやモリッシーとは呑みたくないとか、レトロな古着屋とか古本屋とか、
スマートフォンアプリのキーボードとか、"Meat Is Murder"Tシャツとか、
ちょっと懐かしいくらい前のような、つい昨日のような。
ひょっとしたら少し先のようにも見える。この辺りは曖昧。

先にサウンドトラックを買って聴いた印象そのまんま、お話は
軽い目眩を起こしたように前に進んだり停まったり跳ねたり転がったりする。
思春期よりも後、青年期の入口くらいの年頃と思われる
女の子と男の子と女の子たちは健やかでもあるし病んでもいる。この辺りも曖昧。

ハッピーエンディングなんだろうけれど、それだって曖昧。
台詞に出てくるように、しばらく混乱するんだけれど、嫌な感じはしない。
むしろ気持ちが良い。






by snowy_goodthings | 2015-09-23 21:05 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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