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イースタン・プロミス / Eastern Promises

ロンドンは売春婦とホモの街

…という趣旨の台詞が出てくるけれど、
登場してくるのは、ロシア系のマフィア、移民、□□□(←ネタバレ伏せ字)ばかり。
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(C) 2007 Focus Features LLC. All Rights Reseved.


「ロンドンを舞台に暗躍する、ロシアン・マフィアを描いたバイオレンス」
…と、そのまんまな映画。

主要キャストは、いずれもロシア系の国籍ではないのだけれど、
ロシア語&イギリス英語をぼそぼそと鮮やかにチャンポン喋りしていて、xopoшo。


最初からいきなり、ざくざく・どしゅっと、情け容赦なく"残虐"な行為が、
痛みを感じる映像として始まって、ちっと後悔。
最後の方でも、映画なんだから、虚構なんだからとわかっていても、
座席の奥のほうに体が逃げてく。怖いぞ。マジで怖いぞ。 (@_@;


なんで"Promises"って複数形なんだろうかってのは、
最後の方である、意外にも古典的などんでん返しの事も含んでいる…とは、
深読みしすぎかな。どうだろう?
とことん真っ暗な救いようのないお話だと思い込んでいたので、
全然楽観できない程度に、ほんのわずかに希望の光が見えるのがかえって切ない。

観終わった後の気分はしばし、どん底。 (^_^;
いや、後悔はしていないです。観て良かった。うん、本当。←言い聞かせている



by snowy_goodthings | 2008-07-15 22:00 | 鑑賞記

シューテム・アップ! / SHOOT'EM UP

ようするに"諸ども、撃ち殺してしまえ"って、どういうタイトルだよ。 (^_^;
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監督が「こんなスゴい銃撃シーンのシークェンスを考えたんですぅ」と
パラパラマンガのような絵コンテを映画会社に持ち込んでプレゼンしたら、
「いーんじゃない、お金出してあげるから作りなよ」と採用になっちゃったんで、
慌てて前後を繋ぐ話を考えて脚本を書いたらしい。
そんな嘘みたいな逸話に納得してしまう、本当に馬鹿馬鹿しい映画。

意外にもアメリカが抱える銃社会のジレンマなんて
真面目なプロットが組まれているんだけれど、
「そんなの本当はどーでもいいと思ってんだろ」と突っ込んでやりたくなるほど、
能天気に殺戮がバンバン&ザクザクと繰り広げられる。

…と、お話は目も当てられないけれど、
クライヴ・オーウェンやモニカ・ベルッチ、ポール・ジアマッティなど
お芝居上手な役者が出て来て、とても真面目に役になりきっているから、観られる。
それでも1時間半が限界。
主人公も敵役も、倫理的に如何なものかと思う事ばかりするのだが、
ぶっ飛び過ぎているので、さすがに真似するようなオバカさんはいないと思う。
我慢を超える寸前で終わった。


そんでもって、クライヴさん演じる
危ないイギリス人のベビーシッターが乗るのは、BMW。
そうだ、クライヴさんにはBMWを無駄に派手に乗り回してもらわねば。 (^_^;

彼が出てなきゃ観なかったんだが、
何も考えないで観るにはちょうど良い"娯楽"作品だった。そう、娯楽だ。


by snowy_goodthings | 2008-05-31 22:20 | 鑑賞記

バグダッド・カフェ / Out of Rosenheim ~ Bagdad Cafe

Peter Murphyの「All Night Long」を久しぶりに聴いたら、ジャン・コクトーの映画
「美女と野獣」が観たくなった条件反射。

Peterさんソロ2回目の来日公演の時、ピンスポットに手をかざして
野獣の台詞を詠う姿にはクラクラしました…20年前の事だよ。

確かDVD買ってあったよなーっと家中を探しまわっていたら、あう。
BAUHAUSが1998年に1回目の再結成をした時のライブDVD「GOTHAM」が2枚出てきた。
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何故同じものが…どっちも開封してあるってことは、どっちも観ているんだ。
こちらも来日公演、観に行ったっけ…10年前の事だよ。

で、結局「美女と野獣」には辿りつけず、一昨年に買ったままだった↓コレを観た。
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お洒落な難解映画かと思って観たら、さにあらず。
LOMOのクロスプロセス現像のような不思議な色した映像はものすごく綺麗だし
どのカットを切り抜いても絵として決まっているのだけれど、
そこで展開するのは、ヨーロッパの映画のように皮肉な笑いがしっちゃかめっちゃか。
意地悪い能天気さと、ぐっとくる優しさと両方やってくる。

1987年作のドイツ映画だそうで、妙に納得。
当時はドイツ連邦共和国、西ドイツ。東西冷戦って時代があったんだよね。
ベルリンの壁が崩壊したのは1989年11月…もう19年前の事だよ。


♪ブレンダ〜



by snowy_goodthings | 2008-03-23 17:00 | 鑑賞記

潜水服は蝶の夢を見る / LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON

魂はいつまでも自由。
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(C)PatheRennProduction-France3



予告編の映像が綺麗だったので、観に行った。
雑誌「ELLE」は知っているけれど、それほどお洒落に関心があるわけでは無いので、
その編集長であった原作者であり主人公であるジャン=ドミニック・ボビーの事は
全然知らなかった。

43歳、働き盛り・男盛りの時に脳出血で倒れて、全身麻痺に。
動くのは左目を瞬きだけ。でもそれ以外は"ノーマル"。視力はある、聴力はある。
それと思考と記憶も充分すぎるほど。
…という状況を、この映画は
お涙頂戴な闘病記録にしないし、感動を煽る生命讃歌にもしない。

倒れる前は、お洒落で頭が良くて、気の利いたジョークを言うし、
溢れる愛情の念を家族以外の女性にも注ぐ、いやらしく粋な男盛り。
倒れた後だって、身体は動かなくても、思考や感情はそのままなのだ。

美人のリハビリ療法士を前にして口説けないから「拷問だ」と心の中で叫ぶし、
サッカー中継のテレビを消してしまう看護士に「チクショー」と心の中で毒づくし。
"患者=守るべき弱者"扱いする病院の人々を、冷めた(呆れた?)目で見ていたり。
(^_^; 体を病魔に蝕まれたからって、心までは縛られない。

"潜水服"は自由に動けない今の自分、
"蝶"は時空を超えて自由に想像の羽を広げて飛ぶ事ができる今の自分。
その想像力がとても情感豊か。

現代美術家でもある監督の作なので、映像は本当に綺麗。
ドキュメンタリーというより、実在の人物を借りた監督の表現作品という感じだけれど
イヤミにはなっていないと思う。
いくつかの事実改変も、主人公が魅力的な人物だからこその脚色では?
観終わった後はとても清々しかったから。


by snowy_goodthings | 2008-02-11 16:00 | 鑑賞記

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 / Sweeney Todd, the Demon Barber of Fleet Street

東京駅まで"夜のお散歩"と歩いたのだけれど、日比谷通りを吹き抜ける北風に凍えた。
(>_<)、 寒いというより、痛い。まっすぐ立ってられない。

途中の有楽町駅近く、三信ビルの跡地を通りかかり…
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Fujifilm KLASSE W × Fujifilm Natura1600 /Fujifilm LABO

頭の芯まで冷やしながら、オットと合流、MMで寄り道して映画を観た。


何故、ジョニー・デップさんはティム・バートン監督作品に出る時は顔が白いんだろう?
復讐劇の主人公はたいてい救われないもの。それをわかって観ても、哀れだ。
でもそれよりなにより、出血大サービスが痛いというより、寒い。まっすぐ観ていられない。
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(C)2007WarnerBros.EntertainmentInc.andDreamWorksLLC.AllRightsReserved.



by snowy_goodthings | 2008-01-25 22:50 | 鑑賞記

迷子の警察音楽隊 / BIKUR HATIZMORET

Yahoo!映画でたまたま見て、邦題の「音楽隊」に惹かれて観に行った。

イランの次はイスラエル。
"解決"という言葉を遠いものと感じてしまう背景がある国の映画が続いている。
でも、どちらの映画も悲壮感に収まっていない。 (^_^;
収まっていれば、安易に"国家のせい"って反応できるんだけれど、そうはいかない。

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1990年代のある日。エジプト・アレクサンドリア警察音楽隊が、
かつて中東戦争で対立していたイスラエルへ演奏会にやって来たものの、
僻地な街で迷子になって途方に暮れる一晩の、ちょっと良いお話。

…って書いたら、本当にそれだけのお話なんだ。
ちょっと昔に流行った、淡々と何も起こらないロードムービーみたいな趣き。
ただ、薄っすらと「良いお話」だけではないものを感じる。ちょっとだけ。



by snowy_goodthings | 2008-01-01 17:45 | 鑑賞記

ペルセポリス / Pelsepolis

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共同監督の1人、マルジャン・サトラピの自伝的グラフィック・ノベル
(つまりアートな漫画)が原作のアニメーション。
イスラム革命からイランイラク戦争後の頃までのイランを舞台にしたお話だけれど、
フランス映画なので、台詞は全編フランス語。

高校時代に習った世界史の記憶を必死にたぐりながら観たので、疲れた…

ペルセポリスは、紀元前にあったアケメネス朝ペルシア帝国の首都。
語源は"パールサ(ペルシア)の都"、破壊された都市だって事を考えると、
表向き「個人的なイラン女性の半生記」な印象の下に、
政治とか宗教とか国家とか、実体として目に見えない力に対する主張がありそう。

ゴジラとかアイアンメイデンとか、"笑い"を挿みつつ…
正直、個人的なお話だと受け取ると、90分間独り言を聴いているみたいで辛い。
政治的創作だと受け取ると、90分間演説を聴いているみたいで重い。





by snowy_goodthings | 2007-12-31 17:30 | 鑑賞記

パンズ・ラビリンス / El laberinto del fauno

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(C)ESTUDIOS PICASSO, TEQUILA GANG Y ESPERANTO FILMOJ.


間違いなくお話はファンタジーなのだが、その過程は辛く厳しい。
スペイン内戦と、その後に起こる第二次世界大戦の時代背景があるように
大人達は同じ国の人間同士で闘い合う。
主人公オフェリアの"故郷"、地底王国が彼女に与える試練は
子どもらしい我侭や甘えを許してくれない。

最後は「めでたし、めでたし」なのだけれど、その代償は悲劇的。

子供の頃に夢見たお伽話の世界は、大人が作る現実の世界から隔絶されて
いるから、幸せな場所なのか。




by snowy_goodthings | 2007-10-19 23:30 | 鑑賞記

厨房で逢いましょう / Eden

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"曲者の天才シェフが平凡な主婦に恋をする、ちょっぴりほろ苦いラブストーリー"
と、コピーが謳っているから、ロマンティックで現代の童話みたいなお話かと
思ったら…全然違った。

笑える事は笑えるが、不快感・違和感もどっと来る、ドイツ・ジョークな映画だった。
確かにさ、昔の童話って、ワガママなお姫様・王子様がたくさん出てくるけどさ。 (^_^;

美しいが、自分の感情には正直で周囲の人達の感情には鈍感な主婦。
どこが平凡なんだ。
それなりにイカすが、哀れにも嫉妬深くて周囲の人達に当たりまくる主婦の夫。
気の毒だがキレすぎだ。
人との関わりが苦手だった大きな腹の料理人は、
彼らに関わって人生の転機を迎えてしまう。
変わっているようでいて、いちばん真っ当な大人だった。


最後は、ハッピーエンドというのか? (@_@;
だがしかし、善悪・正否の判断や解釈はさておき、笑えます。

客達が劇画的に堪能する料理の数々は本当に美しい。
鴨・鹿をさばく生々しいシーンには食欲の"業"ってのを考えてしまったけれど
(これに目を背けるのは食材に対し無礼な気がして真面目に見ちゃう)、
料理を素直に美味しそうに食べる女の子やワンコに、食事の"愉しさ"を感じたり。

Ist Hier das Eden für Narren?
by snowy_goodthings | 2007-09-23 23:00 | 鑑賞記

キサラギ

会社帰り、線路内人立ち入り・落雷・信号機トラブルでダイヤが
ぐっちゃぐちゃなJRに乗ってレイトショーを観に川崎へ。

「アイドル」という素材と役者陣の組み合わせがなんとも妙で、
興味があった…
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  (C) 2007「キサラギ」フィルムパートナーズ

あははははははははは (^▽^;

役者さん達はひとりひとりのお芝居が上手下手というのはどうでもよくて、
皆で醸し出す空気が面白かったです。

アイドルちゃんの設定が適当に時代錯誤・混合的に作られているけれど、
なんだかんだ、"今"の雰囲気なお話。
何十年後かに観たら、どんな風に思えるんだろう?



by snowy_goodthings | 2007-08-17 22:50 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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