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人生フルーツ

文化庁芸術祭「テレビ・ドキュメンタリー部門」大賞受賞作。
生粋の映画作品ではないのですが、
映画館のスクリーンでニコニコと微笑む英子さんと修一さんの暮らしぶりは、
素晴らしく端正な生き様の物語みたい。
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(C)東海テレビ放送

津幡修一さんは、
丹下健三に師事しアントニン・レーモンド事務所や大学教授の職を経て、
建築家から雑木林のお家で半農生活を営む "自由時間評論家" となったヒト。
妻・英子さんは、
収穫された野菜や果物を切ったり煮たり焼いたり、毎日丁寧な手料理を作るヒト。
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(C)東海テレビ放送

そんなおふたりの「年を重ねるごとに美しくなる人生」を、
最初は優しい世捨て人のスローライフのように眺めていたんだけれど、
その印象はちょっと間違いだったかも。
修一さんはずーっと、
自分がマスタープランを手がけたニュータウンの完成後の有り様を見続けていたし、
英子さんは
電車を乗り継いだ先の商店街と長年お馴染み、出来合いではない料理を作り続けていたし、
ご夫婦は台湾へ招かれるべくして出掛けていったし、
最後の佐賀県での建物設計のお仕事ぶりは活き活きとしていたし、
ぜんぜん隠遁者の暮らしではない…ずっと現役でいらっしゃった。


他人の生き様を覗いちゃって、
自分なりにその正当性の意味づけをするのが、ドキュメンタリーの妙。
自分がどんな意義を考えたかって、そんなに大層な事は思いつかないんだが、
観終わった後の心持ちは、たいへん柔らかくなっていた。


by snowy_goodthings | 2017-02-20 12:10 | 鑑賞記

NO / NO

今日はキネカ大森、名画2本立てのうちの1本。
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封切り前から興味があったのに、
あちこち映画館での上映期間を逃しまくっていた「NO」をやっと観た。


ガエル・ガルシア・ベルナル主演だけれど、メキシコではなくチリの映画。
自分は冷戦世代ですから、
ピノチェト将軍の軍事独裁政権の存在は覚えているんだけれど、
この映画で描かれている1988念のピノチェト政権の信任を問う国民投票および
"Sí(YES)vs. No (NO)"両派のキャンペーンCM合戦のことは知らず。
独裁政権は冷戦後の現在も存在するけれど、
国民に対し賛成-反対を真っ当公けに問うなんて、
しかも政権が敗北を認めるなんて、なんて長閑。今や想像しづらい。
信任投票の2年後、ピノチェトは退任している。

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(C)Participant Media No Holdings, LLC

広告という表現手段について、
まじめでヒトをわくわくさせる役割の部分が語られている。
ぐだぐだ、やる気があるのかないのか。バラバラのチームワークながらも目的に
向かって盛り上がっていく製作者たちの姿はちっとも格好良くないんだけれど、
やってのけちゃう。


滲んだ画面と揺れるカメラアングルと暑過ぎる空調とで、途中から目眩を起こして
大変な思いをしながら観たけれど、面白かった。痛快だった。
乗り物酔いみたいなことにならなければ、もっと良かったのだけれど、
それを差し引いても良かったです。
ふぅ





by snowy_goodthings | 2015-02-22 16:35 | 鑑賞記

チェンナイ・エクスプレス 愛と勇気のヒーロー参上 / Chennai Express

一昨年ムンバイで宣伝看板をみかけた映画。
ついに日本で観る機会が到来しました。


お話は、かなりどうしようもない Boy meets Girlドタバタ活劇。
見ためは、色彩鮮やかな南インドの風景や人々の衣装がとても美しいロードムービー。
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(C)Red Chillies Pvt.Ltd.


ボリウッド作品だし、ムンバイから物語が始まるヒンディー映画だけれど、
南インドが主な舞台の物語なのでタミル語がばんばん出てくる。でも、
日本人のワタクシには言語の違いがよくわからない。音の違いをそこはかとなく感じる程度。

全編、
往年のインド映画の名場面オマージュが満載らしいのだけれど、
自分はそんなに沢山観ているわけではないので、
その辺りの面白さを堪能することはできず。
あ、"あの"タミル映画の名作「ムトゥ 踊るマハラジャ」のヒーロー&ヒロインに
敬意を表しているっぽい仕掛けは解りました。ラジニカーントすげえ。

ところどころ真面目な台詞が挿みこまれるけれど、お話のノリはいい加減で薄い。
でも、小気味良く軽やかに変わる画を追いかける視覚的な愉しさのほうが勝る。


南インドは本当にあんなに美しいのだろうか。
主な撮影現場はタミル・ナードゥ州ではなく、マハーラーシュトラ州であったようだが。
それでも。いつか行くことは叶うかな。


*


ヒロインを演じるディーピカー・パードゥコーンは、
今日(1月5日)がお誕生日だそうです。 Happy Birthday Deepika!
by snowy_goodthings | 2015-01-05 21:25 | 鑑賞記

チェブラーシカ / Чебурашка

会社帰りに、オットと待ち合わせてキネカ大森へ。
以前は、ちょっと芸術志向の映画がよくかかる、小さな映画館だったと思うが、
今夜かかっていた映画は「崖の上のポニョ」「20世紀少年」、そしてこれ↓。
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(C)CheburashkaProject


ロシアの児童文学「わにのゲーナ」を下敷きにして、旧ソ連時代に制作された
人形アニメーション短編4本立て。
「こんにちはチェブラーシカ」"Крокодил Гена (わにのゲーナ)"
「ピオネールに入りたい」"Чебурашка(チェブラーシカ)"
「チェブラーシカと怪盗おばあさん」"Шапокляк(シャパクリャク)"
「チェブラーシカ学校へ行く」"Чебурашка идёт в школу(〃)"

無邪気さゆえに、オトナの論理で捉えると突っ掛かる事もしているんだけれど、
正体不明なイキモノのチェブラーシカは、いじらしくも可愛い。 (^_^;
子供って、時として残酷だわ。だがしかし、こびなくて正直。だから許す。


3本めのお話で、わにのゲーナが客車の屋根に座って歌う、
マイナーコードの「Голубой вагон(空色の客車)」が印象的。
しみじみする言葉ばかり並ぶ。

有名・人気な歌らしく、
ロシア語歌詞も邦訳歌詞も検索するとすぐみつかりました。メモメモ↓

 Медленно минуты уплывают вдаль. Встречи с ними ты уже не жди.
  時はゆっくり過ぎていく 過去にはもう戻れない
 И хотя нам прошлого немного жаль. Лучшее, конечно, впереди!
  過ぎ去った時を残念にも思うけど 未来はもっとすてきだよ
 Скатертью, скатертью дальний путь стелется.
  広がる大地に長い線路が延びている 
  И упирается прямо в небосклон.
  そして地平線に突き当たる
 Каждому, каждому в лучшее верится. Катится, катится голубой вагон.
  誰もがみんないいことあると信じてる 走るよ、走る 空色の客車

 Может, мы обидели кого-то зря. Календарь закроет этот лист.
  誰かを傷つけたかもしれない それでも今日は終わる
 К новым приключениям спешим, друзья.
  新しい冒険に向かって急ごうよ 
 Эй, прибавь-ка ходу, машинист!
  よろしくね 機関士さん

 Голубой вагон бежит-качается. Скорый поезд набирает ход.
  空色の客車はゴトゴト走る スピード上げながら
 Ну зачем же этот день кончается?
  なぜ今日という日は終わるのか 
 Пусть бы он тянулся целый год!
  一年続けばいいのにな

…って、子供向けじゃないよ。この詞。 (^_^;
by snowy_goodthings | 2008-09-04 20:30 | 鑑賞記


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by Yukiko I. N.

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