カテゴリ:鑑賞記( 439 )

3.21 NEW JAPAN CUP 2018

昼休みに Zack Sabre Jr. のサブミッションに見惚れている。


これを観て以来、
Morrissey の 'Home Is A Question Mark' 終盤の艶っぽい一節:
 If I get there, would you meet me
 Wrap your legs around my face just to greet me
…について、妙な絵柄を妄想するようになっている。
どうしてくれるんだ。あの日のグラスゴーでの感激 は吹っ飛びはしないが、ヘンテコな味付けになっていく。
(^"^;


ただの素行の悪いお兄さんにしか見えない瞬間も多々あるのだが(実際そういう奴なんだと思っている)…派手さが無いというか、いつの間にか決めている判りづらさも含めて、見入っちゃう。理に合っている。


*


このヒトの公式マーチャンダイズに気になるモノがある。←おそるおそる


by snowy_goodthings | 2018-04-18 12:30 | 鑑賞記

シェイプ・オブ・ウォーター / THE SHAPE OF WATER

日本の映画興行業界では"若く美しい男女のロマンス"作品じゃないと多くの観客に受けないっぽくて、気づいたら家から歩いて行ける映画館での上映は終わっていた。酷い、早すぎる。
だもんで、深夜にばびゅっとべーゔぇで第一京浜を北上して川崎で観た。
掛けてくれたCINECITTA'は素敵だ。古びてきたけれど、客席からスクリーンが近くて視覚いっぱいに映画を観られる。此処にはCLUB CITTA'もあるしTower Recordsもあるし。

良い印象も悪い印象も沢山あったんだけれど、全部を抽象化するとこの一言かな。
綺麗だった。
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(C)Twentieth Century Fox

by snowy_goodthings | 2018-04-15 02:10 | 鑑賞記

King Crimson


来日公演発表。

(°∀°)

たいへんっ、
勤務先の社長(←元プログレ少年だのに、前回の来日公演に気づかず行きそびれた)に教えねば。
オット(←プロレス好きでプログレは興味なかろうと、前回の来日公演は私ひとりで聴きに行ったら「行きたかった」と言われた)も誘わねば。

PA音響がいちばんクリアな函は何処だろ。1回で良いです、行きたい。行けるかな。
  東京Bunkamuraオーチャードホールよりも、
  横浜みなとみらいホールのほうが
  ダントツに音は良いのに。
  ぶつぶつ…


*4/10追記:

東京公演にはオットと2人で行く。
おそらく1回聴いたら再び聴きたくなるだろうから、他の場所で私ひとりもう1回。

SS席/S席のブロック設定が未知のまま抽選予約を申込まないといけないのは、ちょっと闇鍋感が漂った。
不満。
海外のチケットサイトでは、まず「座席の位置」から選ぶじゃないですか…最前列や1階中央が、万人にとって必ずしも"良席"とは限らない。
オーチャードホールだったら、反響の癖に合わせて2階か3階を選びたいってヒトもいらっしゃるでしょうに。
永田音響設計が関わった函なら少し後ろに寄ってみるとか。
一方、楽器を嗜むヒトならば、ずずずっと演者に寄りたいかもしれない。その場合は、誰の真正面に座りたいとかあるかもしれない。
あれやこれや。

ともあれ、行けると決まっただけでもう嬉しい。
(^_^)


by snowy_goodthings | 2018-04-04 12:55 | 鑑賞記

リメンバー・ミー / COCO

安心のPixar映画。この邦題はぎりぎりOKなんだけれど、原題のクライマックスで「あぁっ」と思わせる仕掛けが素敵だ。


昨年11月のLA遠足の途中、街角でビルボードをみかけて「観たいなぁ」と思ったんだ。
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この頃は、ハリウッドから広がった"騒動"ことセクシュアル・ハラスメント弾劾がぐらぐらと沸騰していた最中。
Pixarさんも例外ではなくって、Johen Lasseter が"不適切行為"を理由に休職すると発表されたのは、日本帰国後ちょっとしてから。その発表はこの作品の全米公開直前だったらしい。
それが何か意図・意味あるのか、象徴的に事例化したハーヴェイ・ワインシュタインやケヴィン・スペイシーと何がどう同じ・違うか、罪の深い・浅いはよく解らない。

"作品とその作り手とは別" とか "芸術家は聖人ではない" は当事者ではない人間にとっては真っ当な事実であるし、"虐げられた者の憎悪" とか "辱められた者の悲嘆" は当事者である人間にとっては決して消えない事実なんだと思う。そのくらいの想像は傍観者の分際である自分にだってできる。
だから何をする?
その現場に居合わせて、見て見ないふりをしたんだったら罪だ。当事者の一員として。
そうでないんだったら、できる事はあんまり無い。
通りすがりの立場でトラブルの現場に遭遇したとき、"弱い"がわをかばうのは自分もできそうな気がする。
でも、"弱い"がわに立って"悪い"ほうに向かって石を投げることを自分はできる気がしない。それは、善悪の判断とは別の行為だから。


閑話休題。


El Santo ぉおおおおーっ! ヘ(^o^)/
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(C)Disney/Pixar

by snowy_goodthings | 2018-03-28 23:10 | 鑑賞記

the dark everglade the bonny laddie

マイクスタンドを提げて礼の後、'You'll Be Gone'。
今夜も Morrissey は歌っている。今夜もフワフワでキラキラにみえる。
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はじまりの挨拶は、Dubliners 仕様。

"Baile Átha Cliath! It's honour to be here."

その挨拶に対してアリーナからは「ようこそ」「おかえり」という意味の言葉をかけるヒト達が何人も。
柔らかい。

今夜のセットリストが金曜日のグラスゴー公演とまったく同じ構成だった事には、ずいぶん後になってから気づいた。
この場にいた時はグラスゴー公演とは全然違う印象だったから。
形容詞をどう並べてみてもうまく表現できないうえに語弊しかないんだが、金曜日は無礼なまでに粗っぽく熱苦しい嵐の祭典だったし、火曜日は穏やかで優しい歓迎の祝祭だった。どちらも、自分が立っていた場所の周りのヒト達の印象なんだけれど、それがそのまま自分のショーについての印象に重なっている。


昨年だったか一昨年だったかな、県の杖道講習会で他道場の方に
「石田先生が海外まで追いかけている、モリッシーという人はオペラ歌手なんですか?」と訊かれて
「いえ、オペラよりちょっと激しいお歌を歌う人です」と答えながら何故そう思ったのか不思議だったんだけれど、この夜に自分が撮った写真を眺めていて、いまさら解った。
例えば、これ
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オペラじゃなくて、リートかカンツォーネかシャンソンかあるいは叙情歌か昭和歌謡も"あり"かもしれない…
音を伴わない写真でこの人が歌う姿をみたら、Crooner Cantante に見える。
もし、その柔らかくよく響く歌声を英語をまったく解さない耳で聴いたら、沈みこんでいきたい心地良さを感じると思う。
実際、我が配偶者はしばしばそういう感想を述べる。歌詞についてざっくりとした説明をすると、たいてい驚かれる。
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綺麗な声で歌われる楽曲は綺麗な物語ばかりではない…いやん、オペラもそんな歌ばっかりじゃないか♪
愛憎ぐちょんぐちょんな楽曲ほど"名作"と呼ばれる。
Morrissey が歌うのは、全き人間の情緒のさまざま・世界の有様、いろいろ。


そんな御大が歌う現場では、
歌と同じくらい切れ味抜群な刀のような言葉が抜き放たれてくる。
"... If you don't mind my saying so... You seem, you seem to be nervous. What is it? What's happen?"
以下、省略。
だって、思い出すだに悔しい。いや、書かなきゃ何の話か伝わらないか。でも、書きたくない。

屑みたいな噂話で'記事'を書いた新聞どものバカ。

そんな新聞を何紙も読んでしまったオレもバカ。
(T_T)
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誰なのか知らなくても構わないよって断わりつつ "Judy Blame に捧げる" と述べて始まった 'Home Is A Question Mark'。
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「知っているよ、ファッションデザイナーでしょ」「今日亡くなったんだ」とか、自分の後ろのお兄さん達が話していた。
だからって訳じゃないんだけれど、今夜は一緒に歌うんじゃなくて漂泊者みたいな歌の成り行きを静かに観ていた。

次いで、'I Bury The Living'で撃たれた。
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びっくり。そうなるかなって構えてはいたから、衝撃はほんの少しだけ。こちらも撃って(撮って)いた。


もっとびっくりしたのは 'Alone Again (Naturally)' で始まった 'Everyday Is Like Sunday'。
'Alone Again' は1コーラスのみ。
見間違えでも聴き間違えでもなく、確かに歌っているんだけれど、「何故?」とか「モリッシーが!」とか、起きている現象に一瞬付いていけなくなった。
先生、此処はお洒落再開発が進む埠頭ですから、駆け上がって身を投げられる塔はありません。

喜んで、さくっと
  In an effort to make it clear to whoever
  wants to know what it's like when you're shattered
一緒に歌い始めたダブリンの皆さんは、本当に柔らかい。頭も心も。

続く 'Everyday Is Like Sunday' の最後は "Oscar Wilde" の連呼で締め括られる。
初めて聴いたときからずーっと、並んだ詞のいくつかが冗談抜きで怖くて、いつも「苦手」と思っていた歌が、今夜は純な文学青年の歌に聴こえた。
えーっと、最初からそういうお歌だったのなら、ごめんなさい。どうか怒らないで。(頭では解っていたんだ)
そんでショックだ。自分、ワイルドがパリに客死したときの年齢を超えているんだ。

歌い終わった瞬間の表情に参った。しかし写真は無い。だって、ずっと見惚れていたから。
記憶に残そうと瞬き少なめに観ていたから、ずっと覚えていられると思う。


そして、'Speedway'。
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最後の最後 "true to you" の一節、
周りのヒト達がわぁっと悲鳴みたいな歓声をあげて自分の頭越しに Morrissey に手を伸ばしていくのに囲まれながら、ステージライトの後光に体の線が埋もれて華奢な女性のようになった(←こういう表現をご本人は喜ばないと思うけれど)Morrissey を見上げた瞬間、世の中の伝播・喧伝よりも自分の五感のほうが絶対に正しいと思った。
ものすごく単純。

目の前にいるのは、
素晴らしい音楽の使い手、良く響く声で大切なことを歌う人。

この修辞を自分が使うのは猛烈に恥ずかしい、でも"いま"は書く。異論は認める、かかってこいや。
Morrissey は柔らかい。そして、美しい。
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別れの挨拶は、 "Now, I shall kiss... I shall kiss your lips off."
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今日の 'Irish Blood, English Heart' について、
自分が感想を述べるのは意味が無いと思う。ただ、"いま"は音と詞を大事に受け取る。
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簡単に「わかる」なんて、言えないんだ。
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今夜はお終い。

したっけ、Morrissey 一座のツアーはさらに続く。
もしイングランドまで追いかけて行ったら、きっと Morrissey は"いま"の2倍くらいのスケールに見えると思う。←感覚値
ロンドンまで追いかけていく知人さん達、いってらっしゃい。良い旅を。

でも、私の旅は辺境:スコットランドとアイルランドをぐるっと巡って終わり。
ものすごく単純な欲求に従って、また Morrissey が歌う場所に居合わせることができるように願うばかりです。
分断とか壁とか不寛容とか…いろいろ難しい時代だけれど、国境とか境界線とか越えて行って帰ることができる限り、自分は何処へでも行きたい。その日まで、自分は自分を頑張る。
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1. You'll Be Gone
2. I Wish You Lonely
3. I Started Something I Couldn't Finish
4. Suedehead
5. Jacky's Only Happy When She's Up On The Stage
6. How Soon Is Now?
7. Munich Air Disaster 1958
8. When You Open Your Legs
9. Who Will Protect Us From The Police?
10. World Peace Is None Of Your Business
11. My Love, I'd Do Anything For You
12. Home Is A Question Mark
13. I Bury The Living
14. Back On The Chain Gang
15. Spent The Day In Bed
16. The Bullfighter Dies
17. If You Don't Like Me, Don't Look At Me
18. Jack The Ripper
19. Hold On To Your Friends
20. Alone Again (Naturally) ~ Everyday Is Like Sunday
21. Speedway
Enc. Irish Blood, English Heart


撮り散らかした写真は Flickr にあります。
17日もそうだったけれど、ほとんど Morrissey おひとりしか写っていません。Morrissey しか見ていなかったみたい。


please kindly note*
© 2018 Yukiko Nakagawa
These photographs of "Morrissey" are just personal memories taken by NON-professional photographer audience, me.
Most importantly, Mr. Morrissey’s right of portrait has precedence over my copyright.



*


おまけ:
旅籠へ戻る途中、Luas車中はちょっとしたアフターショーパーティ状態。楽しそう。
他のお客さんに迷惑だって?大丈夫、この瞬間は乗客全員が 3 Arena にいたヒト達でしたから。

Dublin. February 20 2018

このまま残る2日半の滞在の後、幸せな気持ちで日本に帰れるかな。
実際には、やや大変な思いをしながら飛行機に乗ることになるのですが、この時はほんわり良い気持ちだった。


by snowy_goodthings | 2018-02-20 23:15 | 鑑賞記

詰まるところ、どうでもいい話 ←書き足していったら、そうでなくなった

旅行中はリアルタイムに情動の垂れ流しはしないようにしているんだけれど、堪え性がなくってやっちまった。
ノ(^▽^;
落ち着け、自分。自分自身がちゃんとしていれば、どうって事はないんだから。
…と、1週間以上経った今はそう思いつつある。


以下、2月19日にグラスゴー空港で Flickrに貼った写真と愚痴。
済んだ事だから消して忘れてしまおうかと思ったが、嘘偽りない自分の意見であるから、
ちょっと言葉を補って残しておく。バカみたいだけれど。

自分自身が責め苦に遭うのなら耐えようはある。
しかしながら、自分が思慕する対象(それが有機物であれ無機物であれ)が愚弄されたとき、それを守る手段として"怒り"を選びがちなのは人間の本性。
踏まれた足で蹴り返して笑い飛ばすには、我が技量は足りなかった。
珍しいと思うんだけれどね、自分がこういう物言いをするのって。完成までの道半ばな己を自覚している。


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グラスゴー空港でダブリン行き飛行機のゲート案内を待ちながら売店の新聞ラックを眺めていたら、隣のおじさんが立ち読みで広げた新聞が視界の隅に入ってきた。
どうやら一昨日にグラスゴーであったばかりのコンサートについてのニュース'記事'であるらしいが、それに大きく掲載されたMorrisseyの写真は一昨日にあったばかりのコンサートでの姿ではない。あれれ?

おじさんの立ち読みが終わるのを待って、買いました。
ついでに他にも5~6紙がばっと買った。だって、飛行機の出発時間が遅れているもんだから。

"The Newspaper that supports an independent Scotland" な THE NATIONAL紙 2018年2月19日号
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There is No Intention to Infringe Copyright.

…なに、これ?

1面表紙と3面記事、Gettyか何処かフォトストックにある過去のコンサート写真が目に入った時点で「記者が現地に赴いた取材記事ではない可能性がある」と疑わしくなりながら読んだら、その通りだった。
Morrissey がショーの途中で Nicola Sturgeonについて言及し一部の聴衆から不興を買ったという事実描写は必ずしも「間違い」ではないと思われるが、書かれた事だけがこの日のショーの「全部」ではない。
あの場にいた自分の認識だと、会場内がおおいに沸いた一瞬のお喋りの断片でしかない。
17日の夜にいくつかSNSに流れた言説を寄せ集めただけじゃん…後半にSNPメンバーでもあるファンによる「誰も出ていかなかった」「皆がショーを楽しんだ」という証言が長めに載っているのだけれど、伝聞調な書き方に留まる。
所謂インターネットの'まとめサイト'と同様な印象な記事。


私はステージのすぐ前:STANDINGフロアの先頭の柵前にいたから、後ろのお客さん達が複数人お帰りになったという事実をまったく認識していないんです。
翌朝(2月20日)、ダブリン 3Arena に並びながら UK & Ireland Tour 全公演を追いかけているmさんにこの話をしたら、2~3列目辺りにいた姐さんの隣の男性が「モリッシーへ何か叫んでから後ろに下がっていった」んだって。
記事に書かれた現象のうち少なくとも1人は確認できたから…この記事の全部が嘘だとは思っていませんってば。はい。
ヘ(^_^;

確かに、アリーナいっぱいに轟くブーイングは私も聞きました。
スコットランド人の気質を考えたら、自らの信条を傷つけられれば怒って帰るヒトがいて当然だと思う。
大笑いしながら拍手喝采している連中もいたんだ。
スコットランド人の気質を考えたら、長いものには巻かれたくないって喜んで Morrissey に賛同するヒトがいて当然だと思う。
あと23回くらいは繰り返し言っても良いけれど、民主主義は多数決ではない。
  ごめん、書き足させて:
  スコットランド人の粗っぽい意思表示法を考えたら(←ごめん、結構な偏見かも)
  おそらく「ブーイング」も「拍手喝采」も、
  どういう意味であったかは人それぞれ様々の意思であったと思う。
  Morrissey へ賛同した政治家へのブーイングもあっただろうし、
  この人物らしい発言だよねって受け流す笑いもあっただろうし。正解はひとつではない。

故に、現象の切り取り方がかなり限定的という印象。
「ショーがあった」報道の"記事"じゃなくって、扇動的な意図を以って書かれた「騒動」の"喧伝"。
Morrissey を蔑みたいのでしょうか?そうかもしれない。すべてのスコットランド人を一義的に括りたいのでしょうか?そうかもしれない。
これって、ニュースメディアの自殺行為を目の当たりにした気分なのだけれど、そもそもThe Nationalってそういう新聞?
だったら仕方が無いんだけれど、私はこういうの嫌い。←申し訳ない

まぁいいや。
私は余所者ですから。こういう時、日本人で旅行者という立場はたいへん都合が良い。

私はスコットランド人ではないし、そもそも政治家は好きではないけれど、Nicola Sturgeon のことを嫌いではありません。
一昨日のコンサート後、スコットランド議会に関するテレビのニュースや新聞記事をいくつか見聞した中での判断だから、すごい雑だけれど。だから、好きとは絶対に言わない。
政治は誰かに託さないと動かない。国民党がダメなら、保守党?(メイ首相の人相がどんどん悪くなっている)労働党?(コービンはなにやら妙なことになっている)緑の党?(よく知らない)自由民主党?(わけわからない)
いやぁ…あるいは、政党政治も限界かしら。そんな気もしなくもない。

…おっと、そういう政治の話はさておき。ですから、私は余所者ですから。私はただの傍観者。


"いま"は、ニュースメディアについて突っ込みたいんだ。
自らの身体と頭を以て知って考えて、述べてください。誰か・何かの引用ばかりでなく。無理か?
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*


翌日(2月20日)、ダブリン公演で Morrissey は
"Did you realise that the press is just impossible? It's impossible. The press is impossible. Just, it's impossible."
と、言っていたような気がする。聞き間違いだったら、ごめんなさい。
無理か…ちょっと、ツライ。

こんな屑みたいな報道もどきな'記事'に、ナーヴァスになっていた自分が情けない。
こんな新聞に、グラスゴー公演について私の大事な記憶を台無しにされてたまるか。
負けないしっ。


*


3/18追記:

Facebook 'Morrissey-Official' に日本時間で今朝あがった 'Mgmt' の声明文を読みました。
'Morrissey' を巡る言論はどうしてもエモーショナルになりがちで議論として成立しないことが多いけれど(自分も巧くできる自信がない)、これには"agree"と意思表示できる。
自分もあの場にいたって体験が伴うからかな。

反駁の対象となっている The Independent の記事(リンクが切れている?)はさておき。
あんな'記事'はどうでもいい。
それよりも、
"This was reported correctly by Q Magazine and Clash Magazine who actually sent journalists to the show."
…と紹介されているうち、
Clash Magazine の記事は検索したらすぐ読むことができた。自分勝手に共感度が高い記事。

CLASH Magazine (www.clashmusic.com)
Feb 19. 2018

つぅか…
何故、こういう真っ当な取材記事が世の中にもっと伝播しなかったのか?
何故、扱き下ろそうという意図だらけな噂話の羅列ばかりが Copy & Paste されて拡まっていくのか?
そのことが、むちゃくちゃ悔しい。オレが悔しがっても、全然仕方が無いんですけれど。


それと、もうひとつ。
Q Magazine の記事はさくっと見つけられず。紙の雑誌かデジタル版を買えば読めるっぽい。
買うべ。もちろん、紙のほうを。

…と、'ニュースメディア' なる存在について期待するのは諦めがついたけれど、'紙媒体' の存在意義についてはまだ縋りたい。
これって、ダウンロード全盛の音楽産業においてCDやレコードやカセットテープが無くなってほしくないという希望とちょっと似ていると思う。




上記に関連して。
グラスゴー公演の撮り損じデータの中から、真っ黒い1枚を引っ張り出して露出を上げてみたら、アンコール時のSTANDINGフロアを振り向いて撮った写真が現れた。おぉっ!
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写真としては酷い写りですが、雰囲気は伝わるかな。難しいかな。
THE SSE Hydro の広いアリーナはショーが終わる最後の瞬間まで、ぎゅうぎゅう満杯だったのです。
本当に複数人が帰ったの?せいぜい、後ろに下がっただけじゃなくって?違う?
此処にいたのは、各々の思想についてお互いに同意・非同意さまざまあるが「Morrissey を好き」で一致する真っ当な人達。

あ、自分もそうか。
(^_^)


*


3/27追記:

グラスゴー公演のレビューが載った Q Magazine (May 2018)が届いた。総天然色、4頁。
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There is No Intention to Infringe Copyright.

英語表現の良し悪しは判らないけれど、ところどころショーの主役に対してなかなか生々しい描写をしているようにも思うんだけれど、あの夜に起きた事の全部を伝えようとしているのかなって思われる書き込みっぷり。たぶん。
そんで
記者さんのモリッシー観が察せられる箇所もあって、好ましく感じたり自分と違う視座だと恐れ入ったり。どっちも面白い。
自分が異論は受け付けないと決めた事象についての印象の不一致については、「人それぞれ」だからなんのその。自分が譲れないだけの話だから、どうってことない。私には、自分がいた場所で知覚できた現象の記憶しかないから。
やっぱり面白い。
この記事は、行間から人肌程度の温度を感じる。血も涙もある。

好きな人物・事物の記事が載った雑誌を探して買って読む、わくわく感。
なんて楽しいんだ。


…だんだん、タイトルと作文内容がズレてきている。
「どうでもいい話(it's less important to me)」ではなくなったので、私いち個人の体験談はそろそろおしまい。



*


4/1追記:

I wish you peace, love, etc (anything good) at Easter and always.

これでおしまい。

3月28日付の'Morrissey'署名の文章:
これ、何ですか?いずれにせよ、Facebookとかよりもファンジンっぽい手作り感があるこのサイトのほうが、「モリッシーらしい」と思うのは、私の偏見かしら。

拙い英語読解力で読んだ自分は、"いま"この人について憂いはないです。
憂うべきは、この人が対峙する現象のほうかな。
自分自身がその現象の一部であるから。この人について、観る・聴くとか、知るとか、考えるとか感じるとか、自分の身体を使えているのか、頭は働いているのか。自分の人生を謳歌する人間らしく振舞うことはできているのか。

Morrissey を嫌いなヒトでも、
"いま"という時代に生きる「表現者の言葉」として読めば、なにかしら思う事あると思う。そんな文章。しかしながら、いずれ新聞とか音楽商業誌によって部分引用・抄訳で全然違う意味(真意が解らないのに)に変わって流布していくのかもしれない。
私はそういうのは嫌い。噂話には参加しない。


by snowy_goodthings | 2018-02-19 12:20 | 鑑賞記

Glasgow, Glad to be here, Glamorous he looked here.

いち旅行者の分際で、グラスゴーという街について厚かましいくらいに"居心地が良い"と思ってしまうのは、
自分も北国の生まれだからかなって思っているけれど、よくわからない。
いずれにせよ、この街にまた来たかったんです。この街で Morrissey が歌うのをまた観たかったんです。
だから来ました。

ラフでタフで、親しげだけれど鼻っ柱が強い。気遣い細やかに優しくって、頑固に意地っ張り。
もちろん皆がみんそうではないんだけれど、スコットランドの、グラスゴーの人達ってそんな感じがする。
そんで3年前に初めて来た時よりも、その印象は強化された。
高いステージの上に立つ Morrissey に向かって、
ぎゅうぎゅうと押し寄せていって真っ正直に対峙する姿が素晴らしく潔い。バカみたいに正直。信じがたい偽りの無さ。
…と、
3年前はスタンド席から「すごいなぁ」と驚きながら眺めていた熱狂的な光景に、
今夜はその先頭に自分も加わってしまっていたという因果。自分、3年前からちょっと違っている。

Morrissey も、バンドも、ファンの方々も、そうでない聴衆の方々(一部を除く)も、会場のスタッフも、ツアークルーも、皆がみんな素敵なヒト達。
もちろん例によってちょっと頭を抱えた瞬間もあった。それも含めて、何事にも代え難い時間だった。

大仰だけれど、自分はこの場にいたことを誇りに思っている。
これって、自分がこの場にいたひとりだから可能な尊大な物言い。いなかったヒトにはわかるまい。
そういうものです。


*


20時40分頃からプレショービデオが始まり。
好きな曲・嫌いな曲、懐かしい歌・知らない歌、いろいろあると思うんだけれど、
集まったヒト達は「きゃーあっ」「うぉーうっ」とか「ぃえーいっ」とか、いちいち反応がでっかい。
いつも通り30分くらいの構成だったと思うのだけれど、あっという間に終わっちゃった。

主役達の登場は21時過ぎ。
ぐおーんと轟く音、GIFアニメーションのように同じ動作を繰り返す 作家で詩人で活動家の顔。
イスラエルについてもボールドウィンについても解っていない貧弱な我が頭脳には、この導入は難しい…
人種とか民族とか志向とか嗜好とか体制とか秩序とか、そういう事がぽこぽこっと思い浮かぶのだけれど、
それだけじゃ全然足りない。
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Morrissey が登場。
丁寧なお辞儀をして、'You'll Be Gone' 。

  Let's make this night a night to remember

始まりにして約1時間30分後には容赦なくやってくるお別れも意識される歌なんだけれど、今夜は能天気に憂いが吹っ飛ぶ。


"Thank you! I'm very proud to be here."

きゃーあっ うぉーうっ いぇーいっ

場内、狂喜の沙汰…

そして、'I Wish You Lonely' 。「グラスゴーのど自慢歌合戦」の始まり。
そうなると思っていて構えていたのに、Morrissey の声が聴こえなくなるんじゃないかと一瞬焦った。
いや、当然そんなことにはならなくって、
Morrissey が目の前に立った時にはマイクの向こうからPAを通す前の声も聴こえてきたんだけれど。
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Morrissey は今夜もよく通る声で歌っていた。大多数がスコットランド人の聴衆も、
でっかい声を張り上げてよく歌っていた。ついでに、日本人の私も今夜は歌っちゃっていたんだ。
  帰国してから、この日のブートレグ音源を家で流していたら、
  夫に「我が家がライブ会場になっている」と言われた。どうだ、すごいだろっ。


'I Started Something I Couldn't Finish' 'Suedehead' とぐいぐい。


'Jacky's Only Happy When She's Up On The Stage' は政治風刺の歌ではないらしいけれど、
どうしても最後は "Brexit!" 連呼しているように聴こえる。自分の周りのヒト達も、楽しげにそう歌っているように聴こえた。
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'How Soon Is Now?' で目の前に立ったのを見上げたら、後光が射しまくりで眩しい。
「神々しい」という修辞が浮かんできたけれど、違うな…このヒトは全き人間。
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'Munich Air Disaster 1958' のイントロが始まった時に思わず「あっ」と叫んでしまって慌てて口を塞いだら、
歌の主に見下ろされた。すみません…一瞬、いろんな記憶と思考・感情がぐるぐるっと巡ってしまった。
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今年、2018年2月6日が「ミュンヘンの悲劇」からちょうど60年の節目であったことは日本でも報道されていた。
だから、そういう時節だからこの歌が昨秋からセットリストに加わったんだろうと想像している。
でも、この歌を2017〜2018年の"いま"聴くと、
60年前に Manchester United というサッカーチームに起きた惨事だけでなく、もうひとつ、
ごく最近マンチェスターという街で起きた事も想起してしまう。これは真っ当な反応として許される?
…わかっていますってば。これは私の勝手な妄想です。
歌に書かれた詞の「解釈」から逸脱した行為だってことは、自覚している。放っておいて。


"When we released a recent LP, CD, the country throughout the world had gained that gave it the highest chart position was... Scotland! So, thank you."

きゃーあっ うぉーうっ いぇーいっ
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おそらく私が買った 'Low In High School' は、
イングランド(MPORIUM.UK 予約)およびアメリカ合衆国(Hollywood Bowl チケットバンドル)における
セールスチャートに集計されていると思うんだけれど、あんまり気にしない。
一緒に喜んでしまえ。←北海道民の大雑把な合理性
  いかん、忘れていた。
  発売日ぴったりには日本の Tower Records で輸入盤CDを買ったんだ。
  日本におけるチャートアクションはどうだったんだろう。

そのまま、お悦びのスコットランドの皆様はテルアヴィヴとベネズエラへ連行される。
ぱっかーんと開いている 'When You Open Your Legs'。
私個人の経験値ではどうしても捉えどころが難しい ’Who Will Protect Us From The Police?’ 。


大多数が素直で率直なスコットランド人の聴衆に対して、この日の Morrissey は素直で率直であったと思う。
もとい、ステージに立っている時の Morrissey はいつも自分が感じて考えたことを真摯に述べている。
おそらく過去から現在に至るまで、ずっとそう。論理的な根拠は無くて、漠然とした印象であるけれど。
おそらく最近になって揺れている・ブレているのは、そんな御大を観る・聴く"受け手"である
我々の意思の強さとか覚悟の出来具合じゃないんだろうか。
いかん、「我々」って他人ことはどうでもいいや…私自身はどうだろう?時代の雰囲気に流されたり、
ニュースメディアに翻弄されたり、他人の行動や言説を気にしたり、
果たして自分で見聞して自分で考えるということをできているんだろうか?

"I'm curious to ask you a question. Do you actually like Nicola Sturgeon?... Those hands would be in anybody's pocket."

ぶぅーっ うおーうっ あーぁっ

怒号のようなブーイング、悲鳴、戸惑いのどよめきとがアリーナの高い天井を反響してぐるぐる降り注いでくる。
その一方で、私のすぐ後ろの地元っ子達はケラケラと拍手喝采していた。
つまり、アリーナの聴衆からは、肯定と否定・感謝と困惑と拒否とがそれぞれ等分ぐらいに表明されていた。
民主主義は多数決じゃない。

はっきり言って、スコットランド議会の動向なんて日本ではほとんどニュースに流れない。
ニコラ・スタージョンについて「イギリスからの独立を問う住民投票の再実施を要求し続ける自治政府首相」くらいの
認識しか自分は持っていないんだけれど、辺境の首長は"いま"何をしているのか?

いや、ちょっと待て…これは、政治家がどうこうって話ではないかも。
真意は測りかねる。

思い出した。
3年前のグラスゴー公演でも、こんな肯定と否定・感謝と困惑と拒否がないまぜになった瞬間があったんだ。
あの時は、Morrissey は確かこう言っていた。
  “I know many of you will disagree with me, but... well you might,
   I was very disappointed by the outcome of the referendum.
   You missed your perfect chance. You could have had them on the run.
   Maybe next time."

3年後の"いま"、スコットランドはどうなっているのか?スコットランドの人々の意思は何処にあるのか?


その問い掛けの後、歌い出したのは 'World Peace Is None Of Your Business'。

  Each time you vote you support the process...
  Brazil and Bahrain
  Oh, The USA. So many people in pain...

あぁ、アメリカの歌になっちゃった。
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Morrissey というヒトはとても優しい。ただし、甘やかしてはくれない。

したっけ、 'My Love, I'd Do Anything For You'。

  We all go out own way separately in the same direction
  and here am I every night of my life always missing someone

ぶらゔぉーっ もりしぃー ほぉおーっ

見事なセットリストの術中に嵌ったような気がする。もう逃げられない。


この夜の最高潮は、'Home Is A Question Mark'。異論は受け付けない。今夜ばかりは譲れない。

  HOW MANY TIMES I'VE SAVED MYSELF!

モリッシーが最後の1フレーズを聴衆に委ねてくれた瞬間。撮った記憶がないのに写っていた怪奇現象。
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それに応えたグラスゴーの人達の、剥き出しな熱情は強烈。すさまじい一体感。

"I was very impressed by... I was very impressed by the final notes. You did very well."

せんきゅーっ

一緒に歌った自分も幸せでした。
(^▽^)


がらっと雰囲気が変わって、'I Bury The Living'。
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マイクスタンドをアサルトライフルのように構えられると、怖い。
手の内ができている(←武道用語)から、余計に気になる。

  I'm just honor-mad cannon-fodder...

詞の字義通り「戦争」の歌と思って聴いていて、それがあまり遠くに感じられないというのが"いま"。
この歌を「格好良い」と思って聴いたらいけない気がして、ぞっとする。
ちょっと脱線するのだが、新譜"イエローヴァイナル"の言い回しが堅い日本語詞は、
余計な情緒を廃したニュートラルさが良い按配だと最近しみじみ感じ入っている。あ、英語盤も読んでいましてよ。えぇ。
日本語表現としてどう補うかは、鑑賞者の現実世界の認識状況によっていくらでも深くも浅くも捉えられるから。
初めてこの歌を聴いた時は、自衛隊海外派遣のニュースに親戚のお兄さんが映っていた日のことを思い出したんだけれど、
これを書いている"いま"は、いつまでも終わらないシリア内戦の映像がぐるぐる自動再生される。
そんな具合に、あれやこれや。


このまま奈落の底へ突き落とされるかと思ったら、軽やかに引っ張り上げられて 'Back On The Chain Gang' 'Spent The Day In Bed' 。
バンド紹介では Morrissey が Boz を "Good English Dog" と呼ぶもんだから、
後ろの若人達は喜んで "dog. dog. dog." 囃し立てていた。あはは、情け容赦がない…


'The Bullfighter Dies' の後、
これが"いま"歌われることの意味を、わざわざ詮索がましく考えたくない。'If You Don't Like Me, Don't Look At Me'。
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バンドの人達の今日のTシャツには "NO ONE LIKES US, WE DON'T CARE" の文字。
本当にそうなの?
"いま"此処にいるヒト達の多くは、貴君の存在によって良く生きているんでしょうに。
かく書く私自身は自分勝手に生きているけれど…そうですね、
「Morrissey」を知っているのと知らないのとだったら、知っているほうがうんと良い人生だと思っている。
たぶん、世の中にそういうヒトは結構いる。だから、Morrissey を好きなヒトも嫌いなヒトも、同じように Morrissey について知りたがるし語りたがる。「好き」と讃えることで相手に近しい高みに昇る達成感を得るヒトもいるし、「嫌い」と罵ることで相手を見下ろす優越感を得るヒトもいる。
語るヒトの数だけ、さまざまな Morrissey がいて、どれも真実の Morrissey ではない。
私は、"いま"目の前にいる Morrissey しか知らない。


"We are not finished yet."

こんどこそ突き放されて遠くに行ってしまいそうだと思ったら、
'Jack The Ripper' 'Hold On To Your Friend' で近付いてくる。そう簡単に離してなるまい。
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'Every Day Is Like Sunday' で高揚して、 'Speedway' で感激した。
奮い立たされたり、ぶん殴られたり、慰められたり、振り払われたり、絡まれたり、言い諭されたり…etc.
1時間30分くらいの間に、本来ならば1年半くらいかけて感じたり考えたりするであろう感情・思考がぐるんぐるんに動いた。
あっちこっちにとっ散らかっている。
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できればずっと続いてほしいけれど、2月17日の「死者の日」が終わる時はやってきてしまう。
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"I'm always prepared to be sentimental. So, let me just say... I love you."

最後の「あぃらゔゆぅ」がむっちゃ可愛らしかった。

別れの歌は 'Irish Blood, English Heart'。
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間違えているかもしれないけれど、少し詞を変えて

  To be standing by the flag, not feeling shameful, Revolutionist or Partial

…と、歌っていたように聴こえた。

Morrissey は歌うヒトであって、政治活動家ではない。
自ら国境を越えて行き様々な国で己の歌声を響かせるその生業は、排他的思想の持ち主にはできることではない。
おそらく…自分はそう思っている。"いま"起きている事から捉えられるのは、それだけ。
この人の考え方・感じ方はどうとか解くよりも、この人の歌を自分はどう受け止めるのか。後者で自分は手一杯である。

きゃーあっ うぉーうっ いぇーいっ もりぃしぃー

ショーの最後の最後、見事に脱ぎ放ったシャツが目の前に飛んできた。
一瞬、視界が灰色になって「あれ?」って思ったら、自分の頭上に沢山のヒトが群がっていた。
その隙間から、ステージのバックドロップに「詩人の血 Le Sang d'un poète」の詩人が自らの頭を撃ち抜くシークエンスが繰り返し流れているのが見える。何故だろう。
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ショーは終わった。
自分の左手には、ハトメが付いたシャツの前立てが残っていた。
聖体拝領…いや、Morrissey は人間ですってば。だから。
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セキュリティ、朝から一緒に並んだヒト達、近くにいたぜんぜん知らないヒト達、いろんな方々に
"Are you OK?" と声を掛けられて、他にもなにか言われたような気もするんだけれど、ほとんど覚えていない。
"I'm OK" と "Sorry" をそれぞれ10回ずつくらい繰り返して、
LAから来た女の子に助けてもらいながらフラフラと立ち上がった…ような気がするんだけれど、
実際のところはどうだったんだか。この辺り、ぜんぜん自分の記憶に自信が無いのです。

もし、この時に自分が失礼・無礼な事をしていたら、
今更ですし日本語で書いても詮無いことですけれど、お詫び申し上げます。ごめんなさい。
そして、どうもありがとうございました。
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終わった。
最後は前後不覚に陥ったけれど、その寸前までの記憶はぜんぶ大事に持って帰ります。
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自分はもっと良くなれる。ならなければならない。


1. You'll Be Gone
2. I Wish You Lonely
3. I Started Something I Couldn't Finish
4. Suedehead
5. Jacky's Only Happy When She's Up On The Stage
6. How Soon Is Now?
7. Munich Air Disaster 1958
8. When You Open Your Legs
9. Who Will Protect Us From The Police?
10. World Peace Is None Of Your Business
11. My Love, I'd Do Anything For You
12. Home Is A Question Mark
13. I Bury The Living
14. Back On The Chain Gang
15. Spent The Day In Bed
16. The Bullfighter Dies
17. If You Don't Like Me, Don't Look At Me
18. Jack The Ripper
19. Hold On To Your Friends
20. Everyday Is Like Sunday
21. Speedway
Enc. Irish Blood, English Heart



*



撮り散らかした写真は、Flickr にあります。
柵にしがみつつ左右と後ろからぎゅうぎゅう押されながら撮ったので、どの写真も酷くブレている。でも、忘れたくない光景ばかりだから。


please kindly note*
© 2018 Yukiko Nakagawa
These photographs of "Morrissey" are just personal memories taken by NON-professional photographer audience, me.
Most importantly, Mr. Morrissey’s right of portrait has precedence over my copyright.





by snowy_goodthings | 2018-02-17 23:00 | 鑑賞記

postponed

"It is with a heavy heart that we have to announce that Peter Murphy's residency here at The Chapel is being rescheduled to June 26th through July 15th."

_| ̄|○

自分にとって、サンフランシスコは遠かった。


会場である The Chapel の告知いわく:
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UPDATED SHOW SCHEDULE

Should the World Fail to Fall Apart:
 2/19/18 9:00 PM the new date is 6/26/18 9:00 PM

Love Hysteria:
 2/26/18 9:00 PM the new date is 7/7/18 8:00 PM
 2/8/18 9:00 PM the new date is 7/7/18 10:00 PM

Deep/special "Love Hysteria" selections encore:
 2/12/18 9:00 PM the new date is 7/12/18 9:00 PM

Deep:
 2/19/18 9:00 PM the new date is 7/13/18 9:00 PM
 2/17/18 7:00 PM the new date is 7/14/18 9:00 PM
 2/17/18 10:00 PM the new date is 7/15/18 9:00 PM

Holy Smoke:
 2/10/18 9:00 PM the new date is 7/4/18 10:00 PM

Cascade:
 2/7/18 9:00 PM the new date is 7/4/18 8:00 PM

Dust:
 2/9/18 9:00 PM the new date is 7/6/18 8:00 PM

Ninth:
 2/10/18 9:00 PM the new date is 7/6/18 10:00 PM

Stripped:
 2/11/18 9:00 PM the new date is 7/8/18 9:00 PM

Mr. Moonlight (Bauhaus Classics):
 2/14/18 9:00 PM the new date is 6/28/18 9:00 PM
 2/15/18 9:00 PM the new date is 6/29/18 9:00 PM
 2/16/18 9:00 PM the new date is 6/30/18 9:00 PM
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もはや、どの日とどの日とどの日に自分が行く予定だったのか咄嗟にわからない…

先月終わり近く、
"アメリカ政府機関の業務閉鎖の影響でビザ発給が遅れているため
最初のいくつかのショーは日程を変更 or 中止する"という旨のお知らせを受け取った時点で
とっとと諦めたのは、良かったんだかなんだか。
今年の6〜7月は渡航予定を組めない。残念すぎるが、ご縁を掴めなかった。

すんごい遠回しに、トランプ大統領とその政権に意地悪された気分であります。
今この瞬間も、移民制度改革をめぐり民主党が拒否するなら政府閉鎖するとかなんとか発言しているニュースを眺めている。

歌が巧いアイルランド系イギリス人で、
トルコ人の素敵な奥さんがいて現在はイスタンブール在住で、
噂によると信仰をカソリックからイスラム教に変えたらしくて、世界中の民族音楽・伝統芸能に興味関心があって、
時として「良かれ」と思う現象には"何故、貴方が?"とドン引きするような勢いで共感を示す。
東日本大震災があった夏には Summer Sonic に突然やってきて素晴らしいショーをみせてくれて、
何年か前にはカリフォルニア州で車を暴走させ人身事故だか当て逃げだか起こした上に覚醒剤所持で保護観察処分を受けている。
好奇心が旺盛な賢い善人にみえて、酷い事もやらかしている愚者であるらしい。
それがなにか?





したっけ、
自分には行きたい場所・やりたい事は他にも沢山あるから。そして、次の機会があることを願う。


頑張れ、叔父貴。←根拠無く、馴れ馴れしい
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by snowy_goodthings | 2018-02-07 08:20 | 鑑賞記

American Songwriter, January | February 2018

¡VIVA! 紙媒体

American Songwriter は、しっとり厚みがある紙で製本されていて、
音楽雑誌というよりもドイツ車のオーナー向け会報誌のような(なけなしの経験から絞り出した喩え)硬派な雑誌だった。
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There is No Intention to Infringe Copyright.
*Original Image on Flickr


とっくに Facebook の 'Morrissey Official' にこの記事の画像キャプチャが掲載されていたんだけれど、「紙」で読みたくて買ってしもうた。
写真の印刷が綺麗で活字の配置が絶妙。

やっと、新譜について音楽らしい記事。
でも、いままで読んだ雑誌も"らしい"といえば"らしい"のかな。そう思う。




繰り言みたいにまた書いてしまうけれど、出版・書籍流通の両業界がヘタレたら本好きな自分は困る。
  雑誌「剣道日本」が休刊し、
  発行元のスキージャーナル社が従業員らにより破産を申し立てられたり。
  杖道の記事が載らなくなって滅多に読まなくなっていたけれど、
  無くなると惜しい。
  ぶつぶつ…



by snowy_goodthings | 2018-02-03 20:00 | 鑑賞記

Padmavaat

インド本国では2017年12月1日に公開予定だったものが上映反対運動・検閲により
2018年1月25日に延期となった新作を、日本でほぼ同時の今日観ることができてしまうという幸運。
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インド人のご家族連れ達に囲まれながら、海老名なのにインドにいるっぽい錯覚を覚えながら鑑賞。

英語字幕がえらいざっくりしていて、
台詞や歌の細かい機微はさっぱり解らなかったけれど、飽きる暇なく約3時間があっという間に過ぎていった。
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映画の下敷となっているのは、16世紀のイスラム神秘主義スーフィーの詩人
Malik Muhammad Jayasi による叙事詩「Padmavat」。
この詩人が生きた時代よりもさらに2世紀前にあった、
14世紀初頭に北インドを支配していた"第二のアレクサンダー大王"こと
イスラム教ハルジー朝のスルタン、アラー・ウッディーン・ハルジーによる
ヒンドゥー教メーワール王国(現在のラジャスターン州)首都チットールガル城塞の包囲戦について
物語ったもの。ただし、タイトルロールの王妃 パドミニは史料には存在しないことから、
後世の詩人が創作した"伝説"である…というのが歴史家達の定説らしい。
  現在、チットール城塞は丘隆城塞群のひとつとして
  世界遺産に登録されているから
  旅先として興味を持ってちょっと調べれば、
  あっさりこの伝承を知ることができる。(行ってみたい)

創作された"悲劇の王妃"の映画での描写を巡って、あんな物騒な争乱が起きたの?

"多様性"とは、寛容の賜物ではなく不寛容の鬩ぎ合いの結果なのかしら。
そうやってざっくりとした結論に飛びついて判断停止するのは間違っている気がするのだけれど、
この映画を巡る主義主張の応酬は、複雑。
構造を把握しようとしても、あっという間にこんがらかってしまう。だから、諦めた。
それぞれの信念に真摯であるが故に起きた事態であったと、良いほうに受け取る。
あぁ、結局ざっくりとした捉え方しかできなかった。

で、映画。
冒頭に "この映画は Sati を賛美も支持もしない" という趣旨の宣誓が呈示されたけれど、
その言葉に強い思想・意思は感じられず。
ただ、現在の価値観とは随分と違う(いや、現在も?)、古い叙事詩をそのまま描写した…
という無邪気さばっかりが伝わってきた。それが自分の印象。

ただただ、絢爛豪華で美しい。
誇り高さと欲深さとの闘いは、痛ましい葛藤など感じさせずあっけなく終わるものだから、
「オデッサの階段」のようなクライマックスを"綺麗"とか勘違いしてしまった。ちょっと、危うい。
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(C)Bhansali Production

事前にがっつりと重たい上映反対運動・検閲のニュースを見聞きしちゃったせいかな。
映画そのものについて、観終わった直後の印象はあっさりとしている。

強いて穿った見方をするならば、興味深かったのは
敵味方いずれの女性達も、たいへん魅力的に描写されていること。
そして、男の戦い方と女の争い方は違うということ。
男らしい"勝利"や"強さ"への欲望を、女が情け容赦なく焼き尽くして振り払う。
  この展開は昨年末に観た「バーフバリ」と似ている。焼く対象は異なるが。
これらを現代のなにかに符合させて捉えると、印象はぐっと重くなる…かしら。どうだか。


*


以下、
この映画について見聞きしたニュース。折角なので、いくつかメモ。


BBC.com
22 January 2018
Padmavat: Violence after India top court lifts ban on film
Protesters in India's Gujarat have blocked roads and caused local bus services to be suspended, after the Supreme Court cleared the release of controversial Bollywood film Padmavat.


BBC.com
24 November 2017
A body has been found hanging outside a fort in the northern state of Rajasthan along with a warning note that mentions controversial Indian film Padmavati.

Hindustan Times
24 January 2018
Padmaavat and the long trail of controversies: A timeline of obstacles the film has faced
Padmaavat, which was earlier named Padmavati, has been a bone of contention between Rajput groups and the filmmakers. Director Sanjay Leela Bhansali’s film ran into trouble right from the beginning when he started shooting in Jaipur.


BBC.com
25 January 2018
Padmaavat: Why a Bollywood epic has sparked fierce protests
The controversial Bollywood epic, Padmaavat, has prompted months of protests across India.


Hindustan Times
26 January 2018
Padmaavat movie review: Sanjay Leela Bhansali’s film does what Karni Sena wanted to do
Padmaavat movie review: Sanjay Leela Bhansali’s film is projected as a clash of ideas about love and war, and how they hold different meanings for different people. The film has Deepika Padukone, Ranveer Singh and Shahid Kapoor in lead roles.


Hindustan Times
29 January 2018
Deepika Padukone on the women power in Padmaavat: I find her journey so relevant today
In a long letter to filmmaker Sanjay Leela Bhansali, Swara Bhaskar accused Padmaavat of making her feel “reduced to a vagina”. Deepika Padukone has now claimed the film “looks at the power of women”.


Hindustan Times
06 February 2018
The movie stars Deepika Padukone in the lead role of Rani Padmini. Shahid Kapoor essays the role of Maharawal Ratan Singh and Ranveer Singh portrays Alauddin Khilji, the 13th Century ruler of the Khilji Dynasty.

etc...




by snowy_goodthings | 2018-01-27 18:05 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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