カテゴリ:旅行記( 350 )

陣馬形山

台風通過後、晴れたり曇ったりの伊那路。
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不覚にも、このあと展望台の階段ですっ転び、
さらには低気圧偏頭痛+峠道で車酔い+貧血で立ち上がれなくなる。
(>_<)

次に行った養命酒さん駒ヶ根工場では駐車場の車の中で寝て過ごして、最後に予定されていたミーティングまでにはなんとか復活…と、言いたいが、まだちょっと調子が悪い。

帰宅したら晩メシ抜きで寝るべ。
はっ、這ってでもお土産ショップで「養命酒」か「高麗人参酒」どちらかを買ってくるべきだった!


by snowy_goodthings | 2018-09-07 17:50 | 旅行記

別嬪、別府市

昨日~今日は仕事で別府へ。
(福岡市城南区別府ではなく、大分県別府市です)
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大分県へ来たのは初めて。行く先々で「人生"初"別府なんです」という挨拶を繰り返した。もう知らない街ではない。

で、そのなかで印象が強かったこと:会った人達の過半数がいきなり初対面の人間にそこまで語るんですかって驚くほどにご自分の半生について・ご自分の家族について詳しく語る。
私のほかに何人も既知の人々がいる時は、まぁ解る。しかし、聞き手が私ひとりしかいない時でも、よく語る。聞いちゃって良いのかしらって心配になるくらい立ち入った身の上も聞いたような気がする。
かつ、そうやって語られる中身が濃い。話された内容は全部がぜんぶ、「自分」について。誰か他人を持ち出し、相対比較する(見上げる・見下す・羨む・貶める・同一視する・隔てる・断じる・噂する・etc)ことで自己肯定感を担保するみたいな語り方をしない。
その中のおひとりが言っていた、「私は私、他人(ひと)は他人(ひと)」。自分は自分自身を生きる事で目一杯満たされている、と。だからかな、どの方のお話も伺っていて面白い。話し方の上手い-下手とか関係無く、どれもこれも、それぞれに。

 はて、偶然にも。
 よく似た言いぶんをして強烈な存在感を放つ人間を
 私は約1名ほど知っている。
 同じような言い回しを聞いたことがある。
 かつては違ったかもしれないが、私が知っているのは
 ご自身の人生を謳歌しまくる今の"いま"の姿のみ。
 含む意味合いはたぶん違うんだが、さておき。

大分空港で数々の観光案内パンフレットと一緒に「別府移住生活」なるパンフレットをみかけたけれど、仕事・震災・結婚・etc.さまざまな理由で「県外から移住した」と話す、みため若いお兄さん・お姉さんとか。
ずーっと「昔に比べ街は変わったけど、自分は変わらない」とボヤくように喋る、みため老いたおじさん・おばさんとか。
あと、日本語の文法が超絶的に正しい海外からの留学生とか。

皆さん、自分についてよく喋る。だからか、初めて来た街なのに、そこに棲む人達の姿が割とよく見えた。他の土地ではあまり無い体験で、面白かった。
まぁね、自分が歩いたのは別府駅前から海の近くまでの狭い界隈だけですから、サンプル誤差は激しいと思われる。そんで、「移住」とか「地元」とかって言葉で修飾される土地は、決して薔薇色なお花畑ではないと思う。それは世界中どんな国・地域でも、同様。
それでも、面白かった。良い印象しか覚えていない。

惚れるっしょ。

※続きはのちほど書き足す


*


なし崩し的に恒例、日本の旅先で菜食できる場所探し。Here, VEGGIE JOINT is the only vegan place in Beppu. 可愛くって、美味しい。
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くっきりぱっきりな色彩の内装とか、紙のストローがささったグラスとか、ベジブリトーボウル(丼)なるメニューとか、日本の地方都市らしからぬ異国情緒が漂うなって思ったら、店主殿はアメリカ帰り。「また来ます」とお約束したので、是非果たしたい。

今日の宿はこんな場所。世界に比類なき温泉の街に来たんだから、温泉っぽいお宿に泊まりたかった。街のど真ん中にひょこっと現れる"古き日本"の風景、山田別荘。
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築90年、瓦葺きのお家に洋風の居間が増築された和洋折衷の別荘建築には、昔の日常と今の日常とが途切れず繋がっている。そう書くと怪談めいた気配がしなくもないが、あんまり怖くない。いや、第一印象は昭和のミステリ映画だった、わくわく。

仕事後は、ひとりでぷらぷら歓楽街を歩き回る。この界隈、猫が多め。女が1人で歩き回るに相応しい場所じゃなかったかもしれないが、それはそれ、緩い認識でやり過ごす。
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前方を竹瓦温泉でひと風呂浴びた後らしき半裸のおじいさんが歩いていて一瞬ひるんだが、えいやっと足を踏み入れた竹瓦温泉横丁。
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この横丁のワインバーにて、とても私のサラリーでは飲めない逸品をご馳走になってしまうという僥倖に遭遇。ビギナーズラックというか、誰かに頼らず独りで来たご褒美というか…ここで2018年夏の運を使い果たしたんじゃないかってくらいな思いをさせて頂くのでありました。酒の神様、ありがとーう。
そういや、久しぶりに「日本人離れした顔をしている」とか言われた気がした。で、一期一会で暫定的に付けられた我が名はフランソワ。
え? (^_^;

正午の飛行機で帰る前に竹瓦温泉で朝風呂。女湯の脱衣場で、風呂上がりのご近所のおばちゃん2人に「何処から来たのぉ?」と陽気に声をかけられて、なぜか福岡県への鉄道でのアクセスの利便性がどうこうという話を伺って別れた後は、風呂場を独り占めして炭酸水素塩泉をじゃぶじゃぶ。
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そういえば前夜バーで会ったお兄さんが面白いことを言っていた、「裸になって地球の熱をダイレクトに感じるのが温泉」「抱かれるように地球の愛を感じるのが温泉」だったかな、既にやや酔っ払っていた時だったから、言い回しの詳細をまったく覚えていないが、そういう意味のことを話していた。温泉への愛を語るヒトは多いけれど、そんな艶っぽい修辞には初めて遭遇した。別府の温泉は熱めだからかしら、浸かる人々も情熱的に我が町の温泉を愛しているのだろうか。どうだろ?

風呂上がりで体は平熱よりもあったまっているから屋外の暑さなんて平っちゃらかと期待したが、今日も暑さは尋常ではなかった。竹瓦温泉から別府駅までは歩いて10分もかからないんだけれど、辿り着くまでに汗だくだく。
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街の彼方此方から立ち昇る湯けむりのせいかなんだか、海岸線が近い街なのに湿度を高く感じる。街全体がフィンランドサウナみたい。



by snowy_goodthings | 2018-07-12 15:00 | 旅行記

香港まとめ

2回目の香港。
都大会を控えた時期だったから、木曜と日曜の道場稽古は休むまいとその間の日程で行って帰ってきた。初夏の香港は、ただただ暑かった。次回はもうちょっとゆったり日程で行こうと反省しているが、いつになるやら。


■June 29

超級英雄、おふたり
香港HMVで 'All The Young People Must Fall in Love'


■June 30

ワタクシ、飲茶とか行きませんからぁ

青松観と青山禅院

眺めるばっかりだから、お買い物は全然しないんだけれど


*


旅写真は Flickr に全部あります。例によって旅情の欠片も無い写真が多め。




by snowy_goodthings | 2018-07-01 07:00 | 旅行記

心ときめく店構え

此処とか。
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此処とか。
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by snowy_goodthings | 2018-06-30 16:00 | 旅行記

道教寺院、仏教寺院


尖東駅からMTR西鐵線に乗って30分ちょっと北上、兆康駅で降りて軽鉄に乗り換え。ちょい時間はかかるが公共交通機関好きだから、たまらんらん。
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第一の目的地はものすごく大きな道教寺院、青松観。
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映画「燃えよドラゴン」の最初のさいしょに映る"寺院"がこちらだそうです。いや、そういう謂れを抜きにしてもたいへん魅力的な場所であります。
正門から拝殿の建物の間はあちこち補修工事中だけれど、それ以外は自由に建物を眺められるっぽい。だもんで、行ったり来たり、てくてく歩き回る。
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広い敷地内には盆栽が沢山。日本の盆栽と見た目がずいぶん違う、鉢の上に草木とお人形とが一緒にいる様子はまるで箱庭。
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広大な敷地内には、寺院と墓所・診療所と老人ホーム・庭園それと精進料理の食堂があるっぽい。
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建物の雰囲気と入口に書かれた文字からの想像なので、間違えているかもしれない。いや、たぶんそうだと思う。
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前殿の裏手にある陶壁画がおめでたい意匠満載。
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知っているモチーフもあれば、知らないモチーフもある。これはいつまで眺めていても飽きない。
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参拝のお作法を知っていればお参りしてみたかった。我々が境内をうろうろしている間に、若い男性おひとり・自分と同世代くらいなご夫婦ひと組が線香と果物を手に参拝されていたので、それを邪魔しないように遠くから眺めるのみ。
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…あ、そうだ。我が在所にある関帝廟は道教寺院ではないか。次回来る時までに地元で予習できるじゃないか。そのうちね。
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神仏を除く宗教施設が苦手で、キリスト教の教会とかモスクとか新興宗教の集会所とかその他色々、立ち入る必然性を伴う目的とか用事とか無いと怖くて入れない気配を感じるんだけれど、此処はぜんぜん平気。宗教というより礼法・作法の気構えとして、子供の頃から教えられたり読んだりした馴染みがあるからか。
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横濱中華街みたいだぁ…とか、本末転倒な印象形成をしちゃったり。
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故人達が眠る場所も芸術的な設え。天井の龍や蝙蝠の彫刻に見惚れていたら、すぐそばに座っていたおばちゃんに笑われた。
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ジョン・ウー監督の映画みたいだ…目の前を鳩がぱたぱたと飛び交う、大仕掛けな庭園をぐるっと回って辞去。
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昨日から「また来たい」を繰り返しているけれど、此処もそのひとつとなりました。建物の隅々まで見尽くしたい。
ついでに精進料理のメニュー表を1枚貰ったから、帰国したらさっぱり知らない広東語を読解して次には此処で食べてみよう。字面だけぱっと見た印象は、素食だけではなく卵・海鮮も含む羅漢齋っぽいものもあるが、正体不明。


*


再び軽鉄に乗り団地街を抜けて、鳴琴駅で下車。
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道路沿いの案内看板に従って、舗装されているが情け容赦ない勾配の坂道を30分位かけて登っていく。
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後になって気づいたけれど、この登山のような行き方を30℃を超える晴天の日にやるべきではなかった。
青松観の周辺でタクシーを拾うとか、うまく捕まえられなければ軽鉄で兆康駅まで戻りMTR西鐵線で終点の屯門駅まで行ってタクシーに乗るとか、やりようはあった。猛烈に反省するのだが、後の祭りである。
ただ、地元の老若男女にとっては週末ハイキングの定番スポットであるらしい。行きも帰りも坂道ではいろんな年齢のグループ・カップル・おひとりさまとすれ違ったから、歩いて行くのが"正調"なのかなっとも思ったり。まぁ、でも、ちょっと辛かった。
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「登ったー」「着いたー」「ぴー」
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第二の目的地はお山の中腹にある仏教寺院、青山禅院。
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建物の雰囲気が先ほどの寺院とずいぶん異なる。
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映画「燃えよドラゴン」のたいへん有名な会話・台詞の場面のロケ地だそうです。観光地っぽい案内掲示と立て看板があるから、お約束な写真を撮ろーう。
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寺院裏手を登った先の竹林の廃墟とか、映画に関係無く魅力的な建造物がいくつも。
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いや、でもやっぱり見るべき物はこれか。
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あはは…
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此処だけは、今日1回の来訪で遣り尽くしちゃった気分満々です。つまり、懲りた。もとい、充分でございます。参った。


山の麓にある学校みたいな建物で、昼寝するニャンコにガンつけられた。
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この学校は廃墟で今は猫屋敷なんだろうか…針金で開かないよう封じられた正門前には、お猫様達の食事後と思われる魚の骨が転がっている。
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そうでした、猫はパンダを除きほとんどが肉食。


唐突なんだけれど、香港とイスタンブールとは似ていると思った。
街中の生臭さとか、いろんな人種の人がいるとか、宗教を中心に置かない政治体制下にあるのに街中の彼方此方に様々な宗教施設が存在するとか、野良犬・野良猫が自由奔放であるとか。どちらも東洋と西洋とが交錯・衝突した歴史を抱えている街だし。"いま"現在も何かしら軋轢が起きているし。
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まぁ、自分の拙い見聞の記憶において類似点をいくつか見出しちゃったというだけの話です。それだけのこと。



by snowy_goodthings | 2018-06-30 15:15 | 旅行記

先生、教え子

再び来ました、香港文化博物館「武 ‧ 藝 ‧ 人生 ─ 李小龍」。
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今日はオットと一緒に来ました。
人間の増員に伴いヌイグルミも増員。らびさんはアメリカ生まれなんだが、我が家に来てからこれが初めての海外渡航だね。
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本当は昨年11月27日、ブルース・リーのお誕生日(満年齢で77歳、喜寿!)に再訪するつもりだったのが延びに延び、2018年7月20日までの会期終わり近くにやっと来ることができた…と思ったんだけれど、出発間際に博物館のサイトに追加された告知を見て動揺した。
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博物館延續李小龍傳奇!
「武‧藝‧人生 — 李小龍」展覽自2013年開幕以來,深受觀眾歡迎,平均每年接待六十萬觀眾。今年適逢李小龍逝世45周年,我們很高興與美國李小龍基金會達成協議,把展期延至2020年7月;同時,其他借出珍藏的海內外收藏家及相關機構,亦願意繼續支持展覽,讓李小龍的傳奇在香港文化博物館內延續,在此謹一併致以深切的謝意!
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没後40年を記念して2013年から始まった展示は年平均60万人を動員する人気を博していることから、2020年7月20日まで会期が2年間延びたそう。
あぃやー。もっと早くそう告知されていたら、都大会まで間近な時期に慌ただしく来る事はしなかったのに…とか恨めしく思いかけるのだけれど、自分が旅できる機会は限られているから。そういう巡り合わせだったと受け容れて、あんまり文句は言うまい。
(^_^;
一昨年「また来たい」と思った通りに再訪できた幸運を、まず喜ぶ。ついでに、また来るチャンスができたって良い方に考えてしまえ。

事実、また来た意味はあった。
前回観たときから何箇所か展示の配置・内容が変わっていて、初めて見た資料もあったし、見た覚えがある資料も此方の捉え方がちょっと変わってきているから見直せば新たな印象が沸いてくるし。

自分の記憶力って雑だなぁって思ったのは、お家を再現した本棚に三島由紀夫の'太陽と鉄'(日本語原書)があるのに驚きを覚えた時。この本は前に来た時も視界に入っていた筈なんだけれど、今日になってビシッと目に止まったのは2月にダブリンでフランス語訛りのカナダ人のお爺ちゃんに「君の名前は Yukio MISHIMA (三島由紀夫)と同じ韻の名前なんだね」と言われて以来、読書遍歴の記憶が地殻変動を起こして自分の頭ん中で"ミシマ"が浮上していたから。
自分にとって三島由紀夫は"文学"の人だったんだけれど、此処にあるのは、"鍛錬"の人としてかな、"思想"の人としてかな…わかりません。

船越義珍先生の'空手道教範'がある!…とか、空手か琉球古武術を修めていたら、もっと熱苦しく眺められたかもしれないんだけれど、それでも1冊ずつ背表紙のタイトルを読んでいくのが楽しかった。洋の東西を問わず、武術・格闘術いろいろ。日本刀の本とか。
(^_^) いつまで見ていても飽きない。

自分へのお土産に武術家としての李小龍の書籍「基本中国拳法」買った。中国語(簡体字)・英語でいろいろ増補されているから、時間はかかるが半分くらいは読めそうな気がする。
後ろのほうのページにある写真、真半身の姿が綺麗。
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もう1回できれば来たいと思った。2年後になる前に。


*


博物館を出て沙田駅から東鉄線に乗り、山と村と高層住宅とが混ざった風景を眺めながら新界を北上、粉嶺駅で下車。
改札を出たら、通路のあちこちに中国拳法教室のチラシが貼られている。香港の人達の歩きスマホ率は凄まじく、日本以上に市民の電脳化は進んでいるようにみえちゃうんだけれど…フィジカルな稽古事の広報はWEBサイトやSNSよりもフィジカルな媒体を使うほうが効くのだろうか。
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さて、2回目の香港では此処に来たかった。
駅を出てすぐ真っ正面にある立派な道教寺院の隣にある狭い門「田心村 翁坑路」をくぐった、ずっと先。
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目指すは、詠春葉問宗師墓地。
英語表記の "GRAYE" はGRAVEのスペルミスと思われるが、無問題。何を伝えようとされているか、解ります。
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大問題なのは、視界が薄黒くなるくらいの勢いで群がって来る蚊。こうなる事を予想していたにも関わらず、昨夏に宗教公園五色園の薮を掻き分けた時に使った残りの強力虫除けスプレーをリュックに入れてくるのを忘れていた。後悔するというより、自分の凡ミスっぷりを恨むぜ。後退は無い。進むのみ。
ぶんぶん腕を振り回しながら、道を塞ぐ倒木・落ち葉を乗り越えて登り切った先に葉問先生はいらっしゃいました。少し離れた場所からもすぐわかった。
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葉問派詠春拳の宗師、"イップ・マン"こと葉問先生。
礼に則り、この人物について・生涯かけて伝承された武術について、解ったような物言いを一切致すつもりはありません。
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広東省に伝承される武術の使い手が故郷を離れた最初のきっかけが、日中戦争が始まってすぐに自宅・財産を日本軍に接収されたことだってのは"情報"として知っている。(大戦後には佛山へ戻ったが、国共内戦により香港へ渡ったらしい)それを最初に知ったとき私が思い出しちゃったのは、日中戦争の終わりに満州国(現:黒竜江省)にあった屋敷をソ連軍が司令部にするからと "Давай, Давай" と追い出されたって、いつでもつい昨日の事のように話す我が母の回想話。おかげさまで「私」という人間の中で極めて限定的に中国の東北部と南部とで因果が繋がっちゃっているのだが、実際にはお互いまーったく関係は無い。そんで、こういう昔話を教訓みたいに扱って賢いぶりっこするつもりも無い。
…とかなんとか、つまりただ「一代宗師」に会いに来たかったのです。合掌。

ちょっとでも静止していると蚊が寄ってたかってくるので、わずか1~2分ほどで退散せざるを得なかった。
この辺りにあるお家は涼を取るためか玄関も窓もぱっかーんと開いていたんだけれど、風と一緒に虫も入り込んでくるのは気にならないんだろうか。
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もう1回改めて来たいと思った。蚊がいない季節に、ちゃんと墓参の支度をして。


*


乗り鉄して来た道を戻って、星光花園 Garden of Stars で「あちょーっ」な記念写真を撮る旅行者さん達を眺めて1日目は終了。
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木曜夜に道場での稽古が終わってから荷造りをして、夜更かしして「燃えよドラゴン」を観て、そのまま明け方のバスでYCATから羽田国際空港へ行き飛行機に乗ったから、たいへん今日1日を長く感じている。もとい、さすがに疲れた。そして眠い。


*


ぜんぜん蛇足なんだけれど、このたび香港へ来る前に知った事。
香港での葉問の武館は何度か移転していて、李小龍が修行した頃(1950年代)の建物は再開発により区画ごと無くなったらしい。油麻地駅の南東、Broadway Cinematheque って映画館がある辺りだったっぽい。←ただし確証無し




by snowy_goodthings | 2018-06-29 17:00 | 旅行記

Jesus Christ Shingou Star

毎年6月の第一日曜日に開催される奇祭(奇跡の祭?奇妙な祭?)「キリスト祭」を見るべく、朝8時前に十和田湖を出発。
これが旅の第一の目的であります。

目指すは、戸来村(現:新郷村字戸来)にある、キリストの墓。
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ゲストハウスの真ん前を通る十和田道(国道103号線)から国道454号線に入って、道なりにまっすぐ(実際はつづら折りに曲がりくねっている)山・里を50分くらい走ったら着く…筈だったのだけれど、迷ケ平を抜けて道が広くなった戸来嶽から先は「全面通行止め」で封鎖されていて進めない。

えーっ!
此処に来るまで、そんな看板なんざ見かけなかったぜ。
(@_@;

クルマのナビも、オットに持たせた我がiPhoneのGoogle Mapも、そんな交通規制があることをまったく認識していなかった。
仕方が無いので、封鎖バリケードの手前で右折して県道216号線に入るんだけれど、さきほどから頻出する「クマに注意」の看板がおっかなくて、一時停止して地図を見ようって気になかなかなれない。
今日も良いお天気で、山菜採りに来ていると思しき路上駐車のクルマを頻繁に見かけはするが、この辺りは何年か前にクマがヒトを襲った地域だと思う。一昨日も昨日も、"地元の話題"として「クマが人里近くで出没することが増えた」という話が出たばかりだし。
青森県庁(https://www.pref.aomori.lg.jp/index.html
最終更新2018年4月25日
クマに注意してください!

人間とクマとがお互い体ひとつで対峙したら、強いのは森の主さん。
アイヌの人々にとって、クマは"神"。"山親爺"って呼び名もあるけれど、あれって内地から北海道への開拓民が付けたとかなんとか…その認識で正しいっけ?
北海道に住んでいた頃、ヒグマの恐ろしさを脅されるように教えられたし、めちゃくちゃ記憶曖昧なんだが何処かの牧場で巨大な豚が人間の大人を襲っているのを見たし、今は死んでいる我が父が「子供の頃、家で飼っていた馬にバカにされた」とか話をしていたし。
人間と動物との関係って、お互いに恐怖や緊張を伴いながら"生きるか死ぬか"とか"食うか食われるか"とか"意思疎通する努力をする"とか"信頼関係を築く"とか試されるものだって腹を括ったほうが、いろいろ腑に落ちる。それぞれが、それぞれの存在としてこの世に生を受けているんだから。
…って、自分は考えているけれど。ヒトが他の種に対して、知恵や情を使う態度は素敵な事です。ただ、そのときに動植物を"護る"って態度は、なにか足りていない気がする。その上から見下ろす感は、なんなのだ。
しかしながら、人間よりも"強い"生物が存在しない国・地域の人々はまったく違うように考えるのかもしれない。それって人それぞれだし、たぶん自分にはずっと解らなかろう。


閑話休題。


1時間くらい余裕をみて早く出発していて良かった。
道の選択肢は今目の前にある県道1本しかない。何処かで左折=北上できる道を探そうと思いながら走っていたら、Google Map が「1/4マイル先を左後方に曲がれ」と突然喋り出す。それに従って曲がった道は、田んぼや畑に囲まれた細い道。トラクターとすれ違ったりしながら、お仕事をする方々のすぐ横をすり抜けたりしながら、本当にこの道で良いのかしらと疑い始めたら、ぽっと、国道454号線通行止め区間の東側に出た。そこからはただ真っ直ぐ走るのみ。


着いた。
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が、想像していた"田舎のお祭"とはずいぶん違った雰囲気が漂う。通行車両の整理をする警察・駐車場への誘導をする黄緑色ヤッケの役場スタッフがずらっと並んでいて、ちょっと物々しい。
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観光客である我々は「臨時駐車場」なる空き地に誘導されて駐車。
もとからある駐車場には「招待者駐車場」として、黒塗りのクルマが続々と到着する。後部座席からは"先生"っぽいおじさまが降りていらっしゃって、胸に大きな花章を付けて慣れた足取りで坂を上がっていかれる。我々も式次第を貰って、ついていく。
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「キリストは、にっぽんでひゃくろくさいまでいきたんですって」「あれがおはか」←棒読み
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私からは説明できませんので、Googleで「青森県 キリストの墓」で検索してください。
なお、此処がある戸来(へらい)村こと、新郷村の行政WEBサイトにもちゃんと載っています。
村民みんなが健康で明るく心豊かな長寿の村 新郷村(http://www.vill.shingo.aomori.jp
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2004年にはイスラエル国エルサレムから石版(なんと書かれているか、ヘブライ語は読めない)が寄贈されて、その除幕式には当時の駐日大使が参列したそうです。
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お祭りは、新郷村長のご挨拶と来賓である青森県知事(の代理)からの祝辞で始まり。
青森県は訪日外国人のべ宿泊客数が過去最多を更新して東北地方でトップであるとか…そういうお話を伺って、私の頭の中はなんだかお仕事っぽくなる。違います、休暇で来たんですってば。
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神道に則り祝詞奏上。もろびとこぞりて、かしこみかしこみ。
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そして、玉串奉奠。
来賓である背広姿の角張った肩書きの方々から始まって、「月刊ムー」編集長も登場。神の子の前では、政治もオカルトもなにもかもが平たく等しい。
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遠くから眺めているだけでおめでたい心持ちになった、田中獅子保存会さんの奉納舞。たてがみで顔を隠したお獅子が、腰低く動く有様に見惚れた。良い物を見たって書いたら、偉そうになっちゃうかな。でも正直な感想。
来賓の方々が「ご利益ありそうですね」と嬉しそうに獅子に噛まれていた。
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村のお祭りっぽく「短歌ポスト入選歌表彰式」というイベントもあって、とうとうお待ちかねの瞬間がやってくる。
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奉納舞「ナニャドヤラ」。キリストの墓の周りを、誰も歌詞の意味を知らない歌に乗って盆踊り。これは、仏教か原始宗教か。もうわからない。
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最後は観光協会会長がご挨拶されて、りんごジュースの乾杯で締め括り。
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Vedi AOMORI poi muori.

此処を知らずに、日本を知っているなんて言ったらいけない。
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ナニャドヤラは"日本最古の盆踊り"とも言われていて、旧南部藩の地域に広く伝承されているんだそう。
後日、仕事で調べ物をしていたら
青森県・岩手県の県境を越えた「北緯40°ナニャトヤラ連邦」なる地域信仰、もとい、地域振興の取り組みがあるというのを知った。面白い。
八戸市
岩手県

各地に伝わるナニャドヤラの踊りを眺めながら、伝承館に行ってみよーう。
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「もうせいしょをしんじません、むーをよみます」「ろまんはしゅーきょー・こっきょーのかべをこえるのだ」←棒読み
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あわわわわ…恐るべし、竹内文書。


*


キリストの墓を訪れたなら、キリストっぷへ立ち寄るべし。
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ミニストップじゃないです。此処にはソフトクリームはありませんから。
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炙り餅があったから、頂きました。お味は胡麻・ねぎ味噌の2種類で、これはゴマ。おいしゅうございました。
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駄洒落が効きすぎたお土産が沢山あります。買っちゃったよ。
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たまたま隣に座った方から「クルマだったらすぐですよ」と教えて頂いて、神秘の山・大石神ピラミッドへ。
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これは、日本最古のピラミッドだそうです。「方位石」「太陽石」「星座石」「鏡石」と名付けられた石が"置かれた"場所だそうです。


神秘に正解はない。ロマンは時空を超える。
私は自分が生まれた国について、まだなにも知らない。かなり盛りぎみに、思い知った。



by snowy_goodthings | 2018-06-03 13:30 | 旅行記

十和田湖には神様がいっぱい

いつも慌ただしい訪問で申し訳ないです。13時過ぎにオット実家を辞去。

Google Map いわく、目的地までは県道と国道とを走って2時間かからないくらい。
五所川原→青森→黒石までの道は、難無くすいすい。黒石市街地を抜けると、上り坂。車の往来も少なくなったというか、同じ方向へ向かう車が前後すぐ近くにはいないから、たいへん気持ち良く走ることができた。
今日は土曜日。とても良いお天気で日差しは眩しいが窓を開ければ気持ち良い風が入ってくる、ドライブ日和なのだけれど。

温湯温泉は「ぬるゆ」って緩い響きが素敵だ。
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通り過ぎるには惜しい、クルマを停めて引き返して看板だけ撮った。

この辺りは、平川。渓流っぽい風景が視界の端にずーっと続くようになって、道幅が狭くなる。周りは木々だらけ。
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そして、峠。
右に左に激しく湾曲し高低差がある道をトヨタヴィッツでぶいぶいと走ったんだけれど、慣れないレンタカーじゃなくって幌を開けたべーゔぇで駆け抜けたらすんごい愉しかっただろうと思う。
まぁ、道幅がたいへん狭い箇所が多々あったから、果たしてべーゔぇで駆け抜けることができたかどうかは自信が無い。
(^_^; 時々、大きなクルマがセンターラインを踏み越えてくるのとすれ違ったりしたし。自分もけっこう道幅いっぱい使って走らないと左側の斜面を転がり落ちるんじゃないか不安になった瞬間があったり。
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「ここは秋田県!」「あれは十和田湖!」
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滝ノ沢展望台から望む十和田湖は、新緑に阻まれてちらとしか見えないんだけれど、それでも感激しちゃう。
右に行けば目的地の休屋。左に行けば奥入瀬渓流をちょっと走れるんじゃないかなって一瞬ぐらっと迷ったけれど、「あれも見たい」「これも行きたい」欲張らないことにした。今日はそれで正解だった。

横浜の我が家は窓を開けていると外から人間の泣き声とか叫び声とかがしばしば聞こえてくるんだけれど、此処はさっきから人間ではない生き物の鳴き声がずっと聞こえてくる。鳥とか虫とか蛙とか。
…と、そう書くとほのぼの長閑な雰囲気を醸成しそうになるけれど、現実はそんな良いもんじゃない。
クルマの高さすれすれまで滑空してくるツバメが視界に入って減速したり、つがいで戯れるモンシロチョウがクルマの真ん前に現れて減速したり、交通事故に遭ったと思われる野鳥を見たり、開け放った窓から小さな羽虫が飛び込んできたり、いろいろ。
ハンドルを握っていた自分は街中とは違う種類の緊張を強いられる。
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「休屋に着いたぁ」「休みやぁ」
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今日は土曜日。とても良いお天気で日差しは眩しいが、湖から気持ち良い風が流れてくる。
青森・秋田の地元に住む方々にとっては、絶好のピクニック日和というか、まぁ、なんとなればBBQ日和と言っても良いんじゃないかと思うのだけれど。ぐるっと見回して、そういうアクティブな行楽客は少なめ。
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街中でしばしば看板をみかけたデーリー東北さんの記事によると、
十和田地区への夏季の観光客数は東日本大震災を境に減少。最近は回復傾向にあるものの、いまだ震災前の水準には戻っていないらしい。
また、此処、十和田湖畔休屋地区で2005年度に50件以上が営業していた宿泊施設・商業施設は2013年度には30件弱まで減少しているそう。
デーリー東北(http://www.daily-tohoku.co.jp/
2016年2月1日

前回、我が家が十和田湖に来たのっていつだったけ?10年以上前であるのは確かなのだが、何年だったか記憶が曖昧。
前回は奥入瀬渓流を時間かけて歩いて秋田県がわ湖畔のお宿に泊まったんだっけかな。たいへん楽しい滞在だったもんだから「また行く」とずっと思っていたけれど、オットの実家が青森県にあるから心理的距離はそんなに遠くない筈なのに、やっと実行できるまで随分と時間がかかった。
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前回は休屋地区をぜんぜん見て回らなかったので、今回は歩くべし。
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十和田湖といったら、高村光太郎「乙女の像」。初めて観た。
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近年、日本にはパブリックアートとして"裸婦像"が多く存在することに対してフェミニズム的な観点から批判があるって、なにかでコラムを読んだことがある。
絵画・彫刻の表現として、生命体の"ありのまま"な姿である"裸"ってたいへん古典的なモチーフだと思う。古今のヌード絵画・写真の名作・問題作におけるモデルは、男性も女性もどちらもあったと思う。パブリックアートには"裸夫像"って存在しないんだろうか?
えーっと…ヘルシンキにはあった。自分は見損ねたんだけれど、確かにあった。行った事はないけれど、長崎平和公園の平和祈念像もあれは男性であろう。


杉木立ちの中にある立派な十和田神社。
さしたる信仰心を持ち合わせていない自分だって、参道から石段を昇って本殿が見えた刹那は荘厳な存在感に圧倒された。ここに現在祀られているのは日本武尊。その隣には、熊野権現と稲荷神社。
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十和田神社の縁起は2説ある。一説はたいへん政治的であり、もう一説はとてつもなく幻想的である。
ひとつは坂上田村麻呂が東征の際に荒れる湖を鎮めるために祈願して始まったというもの。
もうひとつは、熊野で修行した南祖坊が100足の鉄草鞋を授かり諸国を巡り、100足目が尽きた十和田湖畔で霊験により九頭の龍に変化して湖を支配していた八頭の大蛇を退治したのを崇め祀ったというもの。
いずれの由来であっても、敬う対象は水の神。明治元年の神仏分離令があるまで、十和田神社には青龍大権現が祀られていたんだって。

その青龍大権現は、十和田神社本殿から10分くらい階段と山道を登った山の上に現在いらっしゃる。行ってみよーう。
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登りきった先の平たい場所には、あれれ?神様が二柱。
どちらが青龍で、どちらがどなたなのか。此処は神域だからか、景観を乱す無粋な標識の類は無し。観光案内所をすっ飛ばして来たので、散策マップを持っていない我々は判らないまま、それぞれに二礼二拍手一礼する。
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帰宅してから十和田湖国立公園協会青森県庁のWEBサイトから地図を探して確認したら、すぐわかった。右が元宮こと青龍大権現。そして左が南祖坊。
ということは、十和田神社の縁起第2の説:「南祖坊=青龍」とは、憑依か召喚か神懸かり的な現象だったのだろうか。
己の力では手に負えないでっかい自然を目の当たりにした体験を経ているからかな、これら超常的な伝承はちょい不思議な説得力を伴って受け取れてしまう。神秘だわ。
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元宮の後ろにある鉄のはしごで絶壁を下った先の水辺が占場なのだけれど、長らく通行禁止になっている。
(遊覧船に乗るかボートで頼めば、湖から近くまで行くことができるらしい)
占いのお作法は、祈念をこめてお金を包むなどしてよった紙「おより紙」を湖に投げて、沈んだら吉兆・浮いたまま波にさらわれたら凶兆…とのこと。いつかやってみるべ。そのためにはまた来なければ。
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さぁ戻ろうと、振り返って視界に入った巨大な岩は、亀裂のあちこちに硬貨が挿まれている。おそらくこれは「胎内潜り」といわれる岩石信仰の場。その名の通り、くぐれる場所があるかは、見回しただけでは判らず。
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岩の背後に鉄のはしごが掛かっている。さらに高い場所まで登っていけるっぽい。上がって良いのか逡巡しかけるも、行った。今回の旅行で山登りをする予定は無かったのだけれど、トレッキングシューズを履いてきていて良かった。足元って大事だ。
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昇って良かった。岩の上に鎮座ましますのは、八幡宮。
うっかりすると見落としそうなくらいに小さいのだが、武運の神様は武道稽古者である我ら夫婦に優しかった。←個人の感想です
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此処が十和田神社のお山で最も高い場所、「八幡宮展望台(中湖展望)」であるらしい。しかし、木々が鬱蒼として湖はほとんど見渡せない。我々はそれでも構わない。
現在の我々は、此処まで到達できたことの達成感が満ち満ちと充填されている。すなわち、満足であります。
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来た道を下って、鳥居を潜って辞去。
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風の神・火の神・山の神・金の神・日の神が並ぶ「開運の小径」は行かず、商店街へ。
写真のEXIFによると、このとき時刻は17時53分。日没までまだ暫くあるのだけれど、商店街はお土産店もレストランもことごとく閉まっている。1軒だけお土産店の灯りがついていたけれど、10分足らず後にはシャッターが下りそうな気配だったので、入らず。
湖畔の遊歩道ですれ違った行楽客達の姿も見えない。皆さま、今夜のお宿に篭もられてしまった様子。お夕飯はお宿で食べるのであろう。
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我々、今夜の宿は外国人バックパッカーが多めなゲストハウスで夕食は頼んでいないのだな。
というか、刺身を食べられなくて雑な菜食生活が馴染んできているワタクシは、温泉旅館のお夕飯の定番:会席料理を2/3くらいは食べられない。
(一昨年行った会津若松の温泉旅館では逆に2/3くらいは食べられたから、土地柄・献立しだい)
かつ、
たとえ旅館を出て街で食べようにも、ご当地名物の「ひめます親子丼」とか「バラ焼き定食」は厳しい。「きりたんぽ」と「いぶりがっこ」なら食べられるんだけれど。
もとい、そういう時は飢えるよりも喰らうべく妥協する。だけれど、何処も彼処もお店が閉まっちゃっているから、どうしようもない。
(^_^;

…と、飯の神には見放されたが、酒の神は味方をしてくれた。素敵な店構えの酒屋さんがあるではないかっ。
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店内撮影禁止という貼り紙に納得してしまう、壮観な品揃え。この有様は、うっかり世界に見せびらかしたくはない。はるばるわざわざ来て体感してほしい。酒好きなら、はるばるわざわざ来る価値あると思う。←ちょっと大袈裟

リンゴのビールとアテになりそうな食材をいくつか買って、旅籠のバルコニーで晩酌。
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そのあと、近くの温泉旅館が銭湯並み料金で浸かれるというので行ってみたら、宿泊客の皆さまはお夕飯の最中なのかな、大浴場も露天風呂も誰もいなかった。ぃえーい、広いお風呂を独り占め♪
風呂上がりはさすがに空腹になっちゃって、温泉旅館内の喫茶店でラーメン一杯。オットの丼に叉焼を投げ込みながら、頂きました。2018年6月現在、休屋地区の宿泊施設・飲食店で菜食を貫くことは無理だった。そういう巡り合せだった。ぐずぐずと文句は言うまい。
スタッフのおばさまと、ローカルな話題でお喋りできました。こういう事が、旅のお楽しみであったりします。


そうして、21時過ぎには就寝。
郷にいれば郷に従え。我々も早めに今日という日をお終いにするのでありました。



by snowy_goodthings | 2018-06-02 18:30 | 旅行記

ぜったい!五所川原

2年ぶりに来ました、五所川原。
五所川原というのは、吉幾三さんの「俺はぜったい!プレスリー」の生まれ故郷。
なお、平成の大合併で五所川原市になった金木町が生まれ故郷の太宰治は来年で生誕110年なんだって。あ、今年は没後70年か。

観光資源として、「五所川原立佞武多」が有名な街。
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なお、藩政時代から伝わる「虫送り」というお祭りが金木町にあるそうです。
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久しぶりなので、昼間の繁華街をぷらぷら。
初めて来たときは、デパートの中三があったのを覚えている。今やそれがどの通りだったか思い出せない。
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ちょっと驚きだったのは、五所川原市にインド料理店ができていたこと。元は"山口"さんが営む靴屋さんだったらしい。
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いわゆる夜の歓楽街の真ん中にある、「女子部の井戸」。なんと、元地元っ子のオットはこれの存在を知らなかった。
場所柄、妖しげな名前と思いそうになったが、違う。かつて此処には女子尋常高等小学校があり、これはその井戸。だから「女子部の井戸」。お水は甘い軟水。
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水といえば、昨夜オット実家で出された豆腐がたいへん美味しかった。
ビジュアルは普通のお豆腐なのだが、とにかく美味しかった。醤油など無用でそのままで美味しかった。横浜で食べる豆腐と何が違うのか、想像してみるに、水くらいしか思いが至らず。

この界隈は、夜、日が暮れてネオンが灯る頃に来たら賑わっているのかな。
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看板の津軽弁が読めないので、どういうお店なのか判らない。うぬぬ…
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五所川原といえば、
「まるみ」の中華そばが美味しかった記憶が鮮明ですが、とうとうお店を閉じられたとのこと。

「そしたら、亀乃家の天中華がオススメだよー」
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お蕎麦屋さんですが、中華そばが美味しいです。青森県、特に津軽地方はそういうお店が彼方此方にあるそうだ。なお、南部地方の事情は国が違うので、わからない。
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すんごい久しぶりな天中華。叉焼はいらない、オットの丼に移動。帆立のかき揚は頂いた。身が大きいんだわさ。

「食後には、あげたいをどおぞー」
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最近またテレビでも紹介されていた様子。これが東京のお店だったら、放映翌日からお客さんが殺到しそうだけれど、此処は五所川原であります。お互いに顔見知りな地元在住のお客さんが多め。ときどき我々のような来訪者がぽつぽつ。いずれにせよ、客足が絶えない様子。
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「あげたいの店」と連呼しちゃうけれど、此方は「みわや」さんです。


もういっちょ、五所川原駅前バスセンターへ。
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待合室の奥にある、キクチのおやき。もちろん選んだのは、白あん。
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ごちそうさまでした。
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たったの2年ぶりですが、以前と変わらない風景もあれば、以前から変わっちゃった風景もあり。
地元の本屋さんが閉店していたことの衝撃は、やや大きめ。其処でコーヒーを飲むのがお約束な行動だったから。
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by snowy_goodthings | 2018-06-02 12:40 | 旅行記

羊蹄山と尻別岳と牛たち

ぴったり1年ぶりのニセコ出張。今日は盛夏のような天晴れなお天気でした。
ペケレチュプのカムイ(日の神)は雌岳:羊蹄山から、クンネチュプのカムイ(月の神)は雄岳:尻別岳から現れたという。
ならば、あの双子のお山に向かって「ありがとーう」と言おう。
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今年も、喜茂別町の牧場タカラで一時停止。今年もまた、お葬式のような真っ黒いスーツ姿の場違いなオレは牛さん達に凝視されるのでありました。
/(^_^;
空港で日産NOTEを借りて走りに走ったひとりドライブでは、昼にはエゾシカ達に目の前を横断されたり、夜にはキタキツネに道端から睨まれたり、自分の手には負えない自然現象に恐れ入るばかり。


*


昨年は菜食できる場所を探すのに難儀したけれど、今年はざっくり下調べしておいたので苦労せず。予習は大事だ。
お昼は外国人旅行者が多く集まるお店に行ったらエゲレスの食堂で見るような"V"印(Vegetarian)が付いたメニューが呈示されたし、夜は駅前近くで地元のヒト達が集まるような居酒屋にえいやっと入ったら旬のアスパラの天ぷらがめた美味しかった。
さらに現地の方に「行ってみて」と教えて頂き、帰りにちょい寄り道して真狩村の山中で素敵なパン屋さんをみつけた。

2回目のニセコ界隈来訪は、初めてだった時よりもローカルな事物をいろいろ見渡せるようになっていた。
もし三たび来ることができたら、その時は何を見つけられるだろ。


by snowy_goodthings | 2018-05-22 14:25 | 旅行記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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