THIS IS BELONGING

バス停で、FIRSTの500番バスことエアポートエクスプレスを待つこと暫し。

数秒おきに表示されるバス停の広告でいちばん印象が強かったのは、これ:英国軍の "THIS IS BELONGING" 。
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随分と当たりが柔らかく、特に若者にエモーショナルに訴えるであろうビジュアルな広告。
すぐ傍のお菓子のトラックと、ぱっと見ための優しい風味があまり違わない。これって、入隊募集広告なんですよね?


*


好奇心から帰国後にざっと広告業界紙などを調べてみたら、我が印象の通りだった。
英国軍は2017年から "若者向け"という制作(政策?)意図を以って大規模なリクルート広告キャンペーンを展開中であるそう。そして実際にキャンペーン効果はあって、10代〜20代の応募者が増えたとかなんとか。同時に、この広告キャンペーンに対しては様々な理由から「相応しくない」とする批判もあるらしい。
以下の記事が、参考になりました。
 ■宣伝会議 AdverTimes(アドタイ)(https://www.advertimes.com/
  March 13. 2018
 ■The Drum (https://www.thedrum.com/
  January 12. 2018
  Why is the new British Army advert actually a communication success? 


その'THIS IS BELONGING' キャンペーン:
ARMY BE THE BEST (https://apply.army.mod.uk/
 ARMYjobs CM

日本人の旅行者の分際で、CMをひと通り観た。短い時間に隙なく無駄なくメッセージが詰め込まれた端正な映像ばかりだから、つい全部を観てしまった。ぱっと見ための良さにグラッときた。
やばっ。
実写CMは、ダイバーシティ・マネジメントのお手本のような組織の描写。人種や宗教や階級や性別や年齢を超えて、ひとつの「使命」の下、規律を重んじ思いやりを以ってユーモアは忘れず結び付く若者達。とても美しい、理想的な光景であります。彼らがいる場所は戦場だから、これが現実世界だったら、異なる「使命」の下で同じように結束する若者達が画面には写らない向こう側に対峙する筈だけれど。
アニメーションCMのほう、Русский авангардのプロパガンダ・アートみたい…というよか、そっくりじゃん。情感たっぷりに解りやすく説き伏せられた気分になる。

冷戦世代の自分は、これら表現が怖い。国防の意義とか戦争が正義か否かとか、そういう話じゃなくって…人類がある限り、大儀は必要であるし、不幸な殺戮は無くならないし。そうじゃなくって…自分の生き方・将来の選択に関わる"きっかけ"がこれで良いのかな。その職業選択が、自分で選んだ己の生き様を全うするためならば、ぜんぜん良いんです。でも、もしかしたらだけれど、何人かに1人は"自分探し"のために身命を賭すのか。どうなんだろ。そういう疑問。

でも、ミレニアム世代にとっては違うのかもしれない。
誰かに「居場所」や「繋がり」が与えられることは嬉しいのかもしれない。「孤独」のほうが怖いのかな。「独り」は嫌なのかな。



by snowy_goodthings | 2018-02-19 08:53 | 旅行記


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