本屋さん
空港からホテルまで送迎してくれたドライバさんには「無駄足にならないよう、
電話でシステムが復旧したかを確認してから行きなさい」と言われたけれど、
街歩きついでに立ち寄れる距離だし、
さすがに今日1日ずっとシステム停止なんて事態にはなっていなかろう…と、
14時を過ぎたくらいの頃、ぷらぷら再度 Eventium.RO へ向かう。
ホテルを出て東へ抜けて行く途中で、変なモノに遭遇。
"Selfie Urban Mirror"

大通りに出たら、George Enescu の銅像に遭遇。
ルーマニア紙幣にも描かれている、この音楽家について私はあまりよく知らない。
ルーマニアの音楽というと、民族音楽ばかり聴いていたけれど、
興味の範囲を広げてみようか。

とても20世紀っぽいファサードのビル。大通りは、
コンクリート建造物が多め。





そんなんだから、なかなか先に進めない上に進むべき通りをひと筋間違えちゃって、
なかなか目的地に辿り着けない。


ちょい遠回りしたけれど、目的地に到着。

私の顔を見たら「今は大丈夫よ。予約番号のメールを見せて。」と、さくっと発券。
メールには購入者本人確認のため、パスポートとクレジットカードが必要と
書かれていたのだが、ぜんぜん見ない。
それって、ラテン系が多い(全員ではない)ルーマニア人の大雑把な寛容さ?
なんのことはない。PCに予約番号を入力して、
チケットの紙に明日の公演名と私の座席番号をプリントするだけ。
それだけの手続きに数時間を要した。

"外国人"の私がチケットを受け取れる場所も此処だけなのだ。
街のあちこちにコンビニエンスストアがあって、
どの店でもチケット発券が可能な日本とは事情が違う。お国が違えば常識も違う。
ともあれ、無事にチケットを受け取りました。
ちょうどこの頃、成り行きを心配したドライバーさんが
ホテルに電話をかけてくれていたらしい。不在ということはチケットを受け取りに
出掛けたんだろうと思って伝言を残さなかったんだって。
翌々日にホテルに迎えにきてくれた時、その話をされた。お気遣いありがとう。
それって、ラテン系が多い(全員ではない)ルーマニア人の大雑把な義理堅さ?
帰りは、正しい道順で戻る。そうだよ、さっきは別の角にあった
マクドナルドの旗を目印にしたら、間違えたんだ。
(^"^; さすが、
グローバル・ジャンクフードチェーンは何処にでもある。やられた。

そんでもって、さっきから
男女が道端で熱い抱擁と接吻とを交わす場面によく遭遇するんだ(撮らないよ)。
んー、ちょっと誇張するけれど5〜6分に1組くらい。お家の門であったり、
歩道のちょい車の隙間であったり、お店の前であったり、
たぶん彼と彼女にしてみりゃ何処でも良いんだろうけど。
たぶん彼と彼女にしてみりゃ何処でも良いんだろうけど。
それって、ラテン系が多い(全員ではない)ルーマニア人の大雑把な熱情か?
*
ブカレストは舞台芸術の都。
残念ながら、「治安が悪い怖い街」とか思い込んでいるヒトが日本にはいるけれど。
(自分の交友範囲にもそういう現象は複数みられる)
そんなヒトは滅多に日本から出ることはなかろうから、
ルーマニアとの縁は薄いままでいてくれたほうが良いと思う。
無理解に対し正論で闘うのは疲れる。価値観の多様性は歓迎するよ、ご随意に。
…とにかく!
街の地図を眺めると、中心市街地半径1~2kmくらいの範囲内にぎゅぎゅっと
彼方此方に様々な劇場の名前が目に止まる。
大きいのは、明日行く Sala Palatului。そして素敵な外観のアテネ音楽堂、
オペラ劇場、オペレッタ劇場、ノッタラ劇場、オデオン劇場…あれやこれや。
児童向け劇場、Teatrul Ţăndărică はとても可愛らしい外観。

ぜひ来たかった本屋さん。

本屋だけれど、音楽(CD・レコード)、映画(DVD・ブルーレイ)、
地元工芸家の作品、文具、お茶、などなどが一緒に並んでいる。地下にはカフェもある。
Google ストリートビューで見て、その素敵な雰囲気が気になっていた。

お店に一歩足を踏み入れたなり、
雑貨店のようであるが、書店である。



ブカレストに来て会場以外で初めて遭遇しました。Morrissey先生、明日の公演ポスター。


喩えて言うなら、代官山にある蔦屋書店が近しいかもしれないんだけれど、
もうちょっと(お店に対して語弊があるのだが)"これを読め"とか"これを観ろ"とか
"これを聴け"って、商売っ気は控えめ。
"これを聴け"って、商売っ気は控えめ。
もっと単純に、本を読む・音楽や映画を楽しむ機会を用意したから
あとはお客が自分の感性で自分に良い時間の過ごし方を"自分で見つけろ"って
放っておいてくれちゃっている。そんなお店。
それって、ラテン系が多い(全員ではない)ルーマニア人の大雑把なおもてなし?

建物もろともお持ち帰りしたくなる、素敵な本屋さん。
この街に住んでいたら、週に3回は通うであろう。そのくらい惚れた。
by snowy_goodthings
| 2015-10-13 15:00
| 旅行記