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ホテルオークラ東京本館

2020年に開催される東京オリンピックのために
建て替えられる建造物といえば、国立競技場が有名。でも、ここもそうです、
ホテルオークラ東京の本館。
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"現"勤務先からも"前"勤務先からも、どっちからも近いという、
まったく魅力的ではない立地にあるのもなんのその。お泊まりしに行ったのだ。
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日曜の午後到着。
わかっていたけれど、ロビーは建替えを惜しむヒト達が沢山。
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宿泊客もいれば、レストラン利用の来訪客もいれば、お散歩カメラさんもいる。

たまらんです、浮き上がるような菱紋。
無駄に凝っている…もとい、細部に神宿る。
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"古臭さ"を言い換えるなら、
無駄な装飾や工夫が施される前の美しさの根源で溢れているということ。
館内案内版は、タイポグラフィの教科書のよう。
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女性用トイレに大きな絵。壁紙は薔薇だろうか。
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お部屋は普通なんだけれど、腰高なソファが素敵。
いまどきとちょっとバランス感覚が違う簡素さ。本当に絶妙。
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報道されているイメージパースを見るかぎり、
行灯のような海鼠壁の外観の雰囲気は、高層ビルに生まれ変わる
際には継承されないっぽい。
マジで?
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通り抜けるだけの廊下の天井であるのに。亀甲紋だろうか、これ。
無駄に凝っている…もとい、細部に神宿る。
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そして、ロビー。
月曜の朝、人が少ない時にぼーっとする至福。
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切子珠っていうらしい。
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梅紋みたい。
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四弁花紋だっけ。
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これはわかる、麻の葉紋様。
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…などなど、あれやこれや、いろいろ。
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最近、海外の名の知れたデザイナーの方々から
「何故、建替えに反対運動が起きない?」と言われるまでになって、
建物の随所に仕掛けられた意匠について"価値"の査定がぐっと上がっている様子。

新しい建物に変わった時に、
「懐かしい」が失われた事物に対する郷愁で終わっちゃうのか、それとも
なにか面影を見いだすことができるのか。
プロジェクトに携わる人々には凄まじいプレッシャーかもしれないけれど、
素晴らしいチャレンジになるかもしれない。
まぁ、なによりもビジネスとして合理的・効率的であるべきでしょうし。←嫌味っぽくて、ごめんなさい


たった1泊2日ながら贅沢な夏休みでした。



by snowy_goodthings | 2015-08-17 12:00 | 駆動記

虎ノ門ホップで呑んで、虎ノ門コーヒーで飲んだ

ホテルオークラ東京のレストランは何処も予約で一杯だったので、
虎ノ門ヒルズで呑み食い。
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オフィス街の真ん中らしく、日曜日の夕方は穏やかに静か。
「閑散としている」という表現も当てはまるだろうが、人混みが嫌いな我々には
居心地が良い雰囲気。


虎ノ門ホップで呑んだ。
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平日夜なんかだと、予約するひと手間がイヤんなっちゃうのにさ。
今日はふらっと明るい時間から立ち入って、
好きなだけいられる。これって
酒呑みの理想。
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見目麗しきトマト。
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美味しかったです。


酔い覚ましに虎ノ門コーヒー。
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緑が多い一画だからか、屋外は心地良い風が流れている。
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ただ、思った。
ホテルオークラ東京とか、虎ノ門ヒルズの最上階にあるAndaz東京とか、
それぞれの設えは見事だけれど、
旅行者の目線で見たら、たぶん
立地する街の引力は新宿とか日本橋のほうが強烈。

新宿なんか、徒歩で歩ける距離の区画の中に
SFみたいな高層ビル街があるし、ネオンぎらぎらな歓楽街があるし、
猥雑な路地とか、魅惑的な呑み屋街とか、お洒落なアパレルが揃う百貨店がある。
カメラ量販店だってある。名の知れた中古レコード店もある。公園だってある。
花園神社とか末廣亭とか、古きお江戸っぽい場所もある。
…いずれも日常、当たり前にある構造物であって、
別に「観光」を目的にして作られたのではない。でもすごい観光資源。

虎ノ門の魅力って何だろう?
自分は勤務先が近いから、たまに訪れる機会も無くはないのだけれど、
どっか他人行儀だから。馴染むほど来ていないからかも。


新橋駅の周りの赤提灯界隈は大好きだよ。
いずれ、再開発とやらで高層ビルがあの区画のほとんどを踏み潰しちゃう
みたいだけれど。それまで何年か、愛でないと勿体無い。



by snowy_goodthings | 2015-08-16 19:00 | 外食記 東京

夏季高段者研修会

今年度1回目の高段者研修会は、春ではなく夏に開催されました。
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最初に、5月の称号審査会で錬士に合格された方々への証書授与。
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おめでとうございます。


*


午前中は、
中央講習会に派遣された先輩先生おふたりによる審判講習会。
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最初に礼法・所作について、解説を受ける。
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その後、
四〜六段をほぼ均等に2班に分け、1本勝負の試合形式で実習。
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1試合判定を行うごとに、審判・選手・見学者の全員集合、
3人の審判ひとりひとり「何故、赤or白に旗を上げたのか」理由を述べ、
先生がたに補足とか解説とかして頂く。
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選手にとって、自分の試合の判定根拠が
その場しのぎのルーティンだったり、雰囲気だけの印象だったりしたら、
勝っても負けても嫌でしょう。
それが自分自身の実感として解っているから、審判役は必死である。

それに対して、微妙な"所作間違い"などを仕込んで挑みかかる実習者が何人か。
(^_^; ←うち1人は私だ

…おかげで、ケーススタディのバリエーションはどんどん広がる。
見過ごされてはいけないのだけれど、咄嗟に判断を迷うレアケースとか、
過去のさまざまな大会で起きたであろうアクシデント的なトラブルとか、
いろんなケースについて想定し、
どうする事が最良であるかを確認することができました。

見る立場として「在るべき姿」を知ったり、
見る立場になることで、逆に見られる立場として「在るべき姿」を考えたり。


*


午後は、段位別に分かれて稽古…の筈だったのだが、
突如として昨年8月までの六段合格者を対象とする「錬士称号予備審査会」が
五段グループで始まる。
該当者5人のうち、当日研修会に参加していた3人が対象。
(^_^; ←うち1人は私だ

毎回、実施内容が異なる予備審査会ですが、
今回は五段の受講者さんを相手に制定型の指導を45分。
自分達の道場での普段の稽古のように、
荒っぽく後輩にツッコミを入れるのとは勝手がぜんぜん違うのだ。


3人揃って「良いと思います」と、称号審査会へ進むことをお許し頂きました。


*

その後も稽古。
細々と指導・指摘を受けるというよりも、「自分で気付け」という展開にみえる。
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お隣では、
8月の六段・七段審査会を受審する面々のみで集中的に稽古。
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おつかれさまでした。
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公式報告は県連杖道部会サイトをご覧ください。



http://kanagawa-jodo.main.jp/



例によって写真は Flickr(←Click!)にあります。
「2015年度 夏季高段者研修会」albumを追加しました。
関係各位はよしなにご覧ください。
publicに見られる写真は10枚ほど、いずれもスナップですが雰囲気は伝わるかな。


by snowy_goodthings | 2015-07-26 16:00 | 稽古記

第27回東京都杖道大会・第16回東京杖道祭

日曜日の県大会から中5日、本日は都大会です。
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本年度より、東京都杖道大会に神奈川県から審判・選手が
参加することになりました。
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大会会場の設えがものすごくきちんとしている。
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参加人数は約400名。
関東甲信越大会と呼びたくなるほど大規模です。

初めてのアウェイ試合に、「神奈川県剣連」名義で30名が参加。
仕打の2人1組でエントリーなので、越境して東京都所属の選手さんと
組むなど、交流戦のような雰囲気も。
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9時25分からの開会式後、試合開始。
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会う方どの人にも同じ感想を述べたのですが、
試合進行の運営がものすごくきちんとしている。

先週の神奈川県大会のフリーダムなカオスっぷりが恥ずかしい。
(^_^; いや、規模も要項も違うんだけれど。それでも。


お昼休憩時間に杖道体験教室。
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これもすごくきちんとしている。


一級以下〜七段の決勝戦の後、学生・先生方による公開演武。
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技・型の伝承のバックグラウンドが異なる先生方の演武は
拝見しているだけで勉強になりました。

そして、自分は自分が習ったことをどう生かすか。それって
自分だけが良ければ良いという事ではないんだと思う。
どう続けていくか。どう繋いでいくか。どう広げていくか。


東京都剣道連盟杖道部会会長である
松井先生の「厳しさ」についての講評が沁みました。


*


神奈川県の結果は、
三段・四段・五段で優勝、六段・七段で準優勝。

オット(七段)と私(六段)、
先週に続き2人揃ってシルバーコレクターだぜ。
楽しかった。しかし、足らない。
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自分達の試合内容の全体について、
良いか悪いかといえば悪い方だったと思うのですが、
試合が始まる前に唐突に私がトチ狂って始めた
「春に追っかけたモリッシーが素敵でね…」という雑談をきっかけに、
いつか試合場でやってのけたい"すごいこと"が見えてきたのは僥倖でした。
それって、稽古の目的ではないんだけれどね。稽古を重ねる経験の中で
できそうなことだと思う。たぶんできる筈。やろう。

今日はその事を意識した最初の一歩。
あの瞬間にできる事は全部やった。失敗した事も含めて、それが全部。
試合場の中で見てくださった審判の判定が成績。
試合場の外から見てくださった方々の印象が成果。どちらも我々の姿。

こんな事を日本語で書いても、ご本人は甚だ迷惑だと思う。
でも、モリッシーありがとう。
今日の結果の半分くらいと気付きの全部は、貴方の歌のおかげです。
  #優勝して↑これを書けたら、格好良いんだけどね…(^^;


*


最後に、
東京武道館そばのインド料理店で打ち上げた。
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おつかれさまでした。


*


公式記録は、
東京都剣道連盟杖道部会
サイトにあがりますので、そちらをご覧ください。

それと、7月15日(水)の東京新聞にも掲載されるそうです。
閉会式での支局長さんの可愛らしい感想は、武道らしからぬ言葉遣いながら
ちゃんと武術の足腰を捉えている。言い回しと裏腹に、目の付けどころが鋭い。
さすがジャーナリスト。

「剣道時代」のカメラマンさん達もいらしていたので、
雑誌掲載もあるのかな。


*


神奈川県より参加選手の結果報告は
神奈川県剣道連盟 杖道部会サイトにあがりますので(たぶん?)
↓こちらをご覧ください。

http://kanagawa-jodo.main.jp/


自分が撮った質より量な写真は Flickr (←Click!)にあります。

誰でも見られるように公開した写真は、10枚ちょっと。
決勝戦の写真は無いのは、またしても広報担当者2人揃って当事者だったからで…
*とはいえ、実際に撮った写真はもっとあります。
 稽古つながり or お顔とお名前が一致しているFlickrのFriendsさんは、
 オリジナルデータのままでご覧ください。取り扱いはよしなに。


by snowy_goodthings | 2015-07-11 17:00 | 稽古記

第33回神奈川県杖道大会・第4回神奈川県親善杖道大会

毎年恒例、初夏の県大会です。
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開催30回めで神奈川県で杖道の普及が始まって40年めの2012年から、
「親善大会」として県外所属の方々もウェルカムで行われているこの大会。
(オープンエントリーではありません、念のため)

今年は三重県・広島県・鳥取県からの参加もあって、
初段以下の部から七段の部まで約100人がエントリーする規模での開催となりました。
そろそろ、八段戦もできると思うんだけれど…
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9時30分より開会式。その後、個人戦から開始。
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試合は個人・団体とも、仕杖のみ判定の個人戦。
審判は五段以上の先生・選手が担当し、2試合ずつ交代で進行。

五段〜六段の選手にとっては、大会運営と審判の実習という意味合いもある行事。
お姉さま先生達がびしばし役割を仕切りキリッと整然と進む第一試合場に対し、
各自判断に任されフリーダムに動き回る第二試合場。
いずれにせよ、show must go on。


午前中に個人戦終了→午後より団体戦および演武会…という計画だったらしいのだけれど、
四段の部が終了したところで正午を過ぎていた。
そのため、五段の部が終わったところで、大会審判長より時間短縮のため
六段・七段の試合の指定技を5本から3本に減らす旨、宣言あり。
すなわち、当初の指定技が「太刀落」「雷打」「正眼」「乱留」「乱合」の5本であったのを
「正眼」「乱留」「乱合」の3本に変更。

自分が六段の部1回戦、第2試合場で最初の試合だったので、騒がしく
対戦相手の相方氏と打太刀さん達と「後ろ3本ね」などなど、
くどいほどに言い合いながら入場。慌ただしく品格とか緊張感とかの欠片も無い、
ビジュアル的にエキシビションマッチのような試合をやらかしたのだけれど、
やっている当人達はめっさ愉しかったです。こういう日もあります。

…なのだが、
続いて行われた2回戦の2試合で指定技間違いが発生。
すなわち、2組のうち一方が変更前の5本を演武している。あれあれあれ?

それら2試合のうち後のほうが自分の試合で、
対戦相手さんが5本演武しているのを視界の隅のほうで眺めながら、
正面の役員席で「周知が徹底していないのか」「違う、選手の意識が不足している」と
ブツブツ言うのを肩越しに聞きながら、
ぜんぜん時間短縮できてないじゃーんと残念に思うしかない。
(>_<)

そんなこんな、
六段の部はギクシャクあったのですが、七段の部はダーッと慣れた感じで進み、
個人戦は終了。



続き、団体戦。
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こちらは先鋒〜大将それぞれ、指定技を3本から2本へ変更して実施。
各々コンパクトな試合になるため、集中力をギュッと絞り込んで挑めたチームが
勝ち進むという展開。これはこれで面白いのでした。


最後に演武。
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そして、表彰式。
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おつかれさまでした。

我らが玄武会は、1人棄権はとても残念でしたが、
出場した4人全員が決勝戦まで進むという、とても合理的な結果。
優勝したのは1人だけなので、過半数がlooser in finalなんだけれど。
…いやいや、ひねくれるな。
今日の結果は今できる事の結果です。

自分はちょっと感じ方が変わってきているみたい。稽古そのものについて迷うとか
勿体つけるとか嫌がるとか、斜に構えて格好付けようって気持ちはもはや無い。
自分が持てるすべてを以ってやるしか、続けるしか、自分にはないんだから。上手かろうが下手かろうが、構わぬ。
突き通せ。突き抜けろ。やってなんぼ。
ほら、春の"おっかけ"旅で
それが素敵な事だと思ったとか見出したとかあるでしょ。


*


大会後、新横浜に移動して「杖道範士受称祝賀会」。
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おめでとうございます。

お店のご厚意で頂いたお酒がなまら美味しかったです。


*


入賞者の結果とか決勝戦の模様(動画)は、
近日中に神奈川県剣道連盟 杖道部会サイトにあがりますので、あがっていますので、
公式記録は↓こちらをご覧ください。

http://kanagawa-jodo.main.jp/


自分が撮った質より量な写真は Flickr (←Click!)にあります。

誰でも見られるように公開した写真は、60枚ちょっと。
全部に「Copyright」表示を付けています。えぇ、主張させて頂いております。
ただし、
自分の審判担当と重なった初段・三段・五段・団体戦の写真はほとんどありません。
かつ、自分が出場した六段の写真も結果がアレだったので、1枚もございません。

ぜんぜん記録係の仕事していない…というかですね、
選手として真面目に取り組むなら、広報業務まで手が回りませんってば。ねぇ。


*とはいえ、実際に撮った写真はもっとあります。
 稽古つながり or お顔とお名前が一致しているFlickrのFriendsさんは、
 オリジナルデータのままでご覧ください。取り扱いはよしなに。




by snowy_goodthings | 2015-07-05 20:30 | 稽古記

Sydneyまとめ

Vvid LIGHT 2015よりもvividだったVivid LIVE 2015、
"An Evening Night with Morrissey"

グラスゴー旅行記が終わっていないけれど、
シドニーに行ってモリッシーが歌う姿を見たことについてだけ、
先に記憶の温もりある間に書いとく。
しかし言葉がまだまとまらない。
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■May 30, 2015

 南へ
  金曜夜に出発、土曜の早朝に到着。

 Sydney Opera House
  来場1回め

 Royal Botanic Garden
  海沿い、緑が多い場所

 Tiger
  お土産話に一度は食べておけ。罪深き、ミートパイ。

 Vivid Backstage Tour
  オペラハウス、お仕事見学。

 Stage Becomes a Sailing Ship in Circulating Storm.
  ただただ楽しかった、"モリッシーと過ごす夕べ"第3夜
  1週間と1日遅れのお誕生日お祝い会。


■May 31, 2015

 Backstage Tour
  早起きは三文の得だった、再びのオペラハウス見学。
  Stage Climbingの一種?みたいなことは自分だけの良い思い出にする。

 Sydney Fish Market
  The Rocksからひたすら歩いて辿り着いた。そして戻った。

 Sydney Harbour Bridge
  ホテルの裏、一画をぐるっと歩いただけ。

 Yet How Strange a Thing is The Beauty of Singing Voice.
  たった一晩違うだけで全然印象が違った"モリッシーと過ごす夕べ"第4夜
  表現し難い。忘れ難い。そして案の定、また会いたくなる。


■June 1, 2015

 終わったから、帰る 
  帰るだけの日。


初めてのオーストラリア旅行は、シドニーオペラハウスの記憶しかない。


*


2日間の Vivid LIVE "An Evening with Morrissey"で撮った写真は、
Flickr (←Click)にストレージしてある。

by snowy_goodthings | 2015-06-01 18:30 | 旅行記

終わったから、帰る

2日間いずれも思ったんだけれど、
シドニーのお客さんは終演後の立ち去りがとても速い。
アウトロが終わる頃には過半数くらいが客席からいなくなっていた。
これってお国柄?

そして最終日は舞台上の立ち去りも速かった。もうバラしが始まっている。
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朝、お隣の Joan Sutherland Theatre
Melbourne Ska Orchestra with Mojo Juju のエキップメント搬出の様子を
見せて頂いたけれど、あちらは一晩明けてからの作業だったのに対し、
こちら先生御一行は今夜中には楽器も照明も撤収してしまいそうな勢い。仕事が速い。
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…うん、↑この注意書きには納得。
コンサートホールにアリーナスペックの照明は手加減無しに強烈で、
目が眩むほど眩しかったです。The light pours out of him...


そうそう、お土産マーチャンダイズ。
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シドニーオペラハウス、コンサートホールの収容人数は約2,700席。
舞台後方パイプオルガン下の席は使用されていないので、1回の公演当たりの
キャパシティは2,500席くらいだろうか。4夜開催だから動員人数はのべ10,000人
…かな。あくまで推定値。よくチケット抽選に当たったな、自分。

そのためかなんなのか、春のUKツアーに比べると展開アイテムは少なめ。
黄色シャツ姿のツアーTシャツはUKツアー仕様に比べると
"ざらざら"フィルターをかけた感じ。同じ意匠はUKツアーで既に買っているけれど、
背中にオーストラリア公演日程が書かれたブツはコレだけなので、
証拠品で持っとくのも愉しかろうと購入。もちろん着ますよ。
えぇ、着ていますよ。

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(左:シドニーで買ったTシャツ/右:グラスゴーで買ったTシャツ)


*


ホールから出たのは、5月31日夜10時過ぎ。
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6時間半後にはホテルをチェックアウトして、ピックアップしてもらって空港へ移動。
帰国です。
ホテルに戻って、オットにメールして、Twitterでお付き合いある
モリッシファンの方々に挨拶して、パッキングして、シャワーを浴びて、
2〜3時間だけでも寝て帰国に備えねば。
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なんだけれど、
視界に入ってくるVIVID LIGHTを眺めながらだらっとしながら戻る。
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私にとってシドニー最後の夜だし。
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次はいつ来るかわからないし。
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…というわけで、
睡眠時間は当初計画の半分、1〜2時間しか取れず。
というか、寝られず。 (^_^;

せっかくのFour Seasons Hotel逗留でしたが、寝るだけ、荷物を置くだけ、
まるで東横イン素泊まりのように雑な滞在をしてしまった(東横インさん、ごめん)。
勿体無いけれど、今回はそういう旅だったんだ。良いんだ。


*


6月最初の夜明け。
冬が始まったシドニーだけれど、熱々なオーブングリルのような色した朝焼け。
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離陸したら、すぐ朝食。
行きはオーダー取り違えでうっすらモメかかったけれど、
帰りは当たり前のようにヒンドゥー教ベジタリアン食が出てきた。
パンはいらんと思うけど。
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なんちゃって感が漂うインド料理だが、悪くない。
であるが、なんか微妙に食欲が落ちている。完食できず。
あれ?(^_^;

土曜と日曜を反芻しながら、寝ながら帰るつもりだったんだけれど、
反芻したら頭が冴えてしまうのだな。
眠った瞬間もあったんだけれど、約9時間のフライト時間ほとんど起きていたっぽい。

なまら眠い。


ともあれ、帰ってきました。
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で、
翌日は普通に出社…の筈だったのだが、
声が出ない、頭が痛い、背中がダルい、etc. 絶不調で動けず。


なんとも締らない、旅の締め括り。でもさ、
行って良かった。行けて良かった。行こうと思うもん、また。

次はいつ旅に出ようか。
モリッシー先生は夏に北米を巡り、秋は南米へ向かうらしい。
その後は…?したっけ、自分次第だ。


by snowy_goodthings | 2015-06-01 18:00 | 旅行記

Yet How Strange a Thing is The Beauty of Singing Voice.

途中、何回かの兆候を経て最後の締め括り、
アンコールで起きた事は一瞬だったけれど悲しかった。
しかし、あの瞬間だけを取り上げて「台無し」だなんて言いたくない。
言ってほしくもない。
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Mr. Morrissey ご本人がどう感じて考えていたのかは解らないけれど、
いつもと違ってシャツを脱いで投げず、
舞台の正面・左右へゆっくりと深くお辞儀をしてから
去る姿は端正で美しかったです。まるでオペラ歌手みたいに。

私はそんな自分の印象のほうを大事にしておきたい。

自分が考えたって仕方無いのに気になっちゃって考え過ぎて、翌日、
日本に帰ってきてから具合が悪くなって寝込んだけれどさ。
なにもかも真に受け過ぎた。
そんな日曜の夜でした。


*


VIVID LIVE 2015 "An Evening with Morrissey"
第4夜の5月31日、最後の夜。
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人混みを避けようと思って日暮れ前に出たけれど、
ホテルを出ると、Circular Quay駅のほうからVIVID LIGHTを観に来た人々が
どっと溢れていて、なかなか先に進めない。
朝6時過ぎには10分足らずだったオペラハウスまでの道のりは、
夜6時過ぎには30分ちょっとかかった。
さすが日曜日。

開場時間前だったけれど、ロビーはオープンしていたので入ろうとしたら、
"バックパックはクロークに預けて"と止められた。
同じ容量の荷物でも、ショルダーバッグであればOKなんだけれど、
背負うカバンはダメらしい。
昨日と同じボディバッグで来れば良かった。これは失敗。
うさこ・カメラ・財布を出して、ほとんど空になったリュックとコートをクロークへ
お願いする。

うさこ、剥き出し。
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チケット1枚でウサギのヌイグルミ連れだけれど、
良いですよね?
うさこは私が4歳の時からの相棒なんだよ。ずっと一緒に旅している。

今夜の席はここ。
CIRCLEのいちばん前、PAのすぐ後ろ。
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ステージ全体が綺麗に見渡せる。
前のめりになって、手すりにしがみついて舞台を見下ろしたくなる。そんな場所。

コンサートが始まる前、
左隣のおじさまに"僕は横の空いた席に移るから、ここ使いなさい"と
うさこ、席を譲られる。
ええええ…!
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Circleは、年齢高めなオトナが多い印象。
ヌイグルミ連れの私は、実年齢よりもうんと若く見られていたかもしれない。
周りのお客さんから"可愛いね"と声を掛けられて、照れまくるのでありました。
私が今までに出会ったモリッシーファンは、
誰も彼もが不思議な寛容さを持ち合わせている。謎だ、謎。


*


20時前、たぶん昨夜よりもさらに早めだったかもしれない。
プレショーの映像が流れ始める。自分の目線のほぼ真正面に流れる映像に、
今夜もやっぱり期待と憂鬱とが綯い交ぜになってくる。
ただ、今夜は楽しみという気持ちのほうが強かったかも。昨夜が素敵だったから。

今夜も始まる。今夜が最後。
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歌い手としての絶頂とは、
このヒトの場合はいったいどのくらいの高みまで至るんだろう。
昨日「最高」と思ったばかりなのに、今日はもっと凄い。歌声が体の芯まで響いてくる。
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終わってから気付いたけれど、
この日のセットリストでThe Smiths時代の楽曲は先生不動の主張、
Meat Is Murderだけ。
SuedeheadからKiss Me A Lotまで、
ソロキャリアにおける最初のシングルから最新の配信曲まで。
それと、フランキー・ヴァリのカバーTo Give (The Reason I Live)。
うわぁーっと狂乱するというより、
じわっとじっくり音楽を聴き入るような雰囲気。
勿論、いつも通り、嬌声挙げているヒトもいたのだけれど。

スミスから逃げ回って大人になった聴き手である自分には、
怖くない心地良い構成。
勿論、モリッシー先生はバンドの中にいてもソロでいても、
難しいんだけれど。

とにかく、メディアがモリッシーについて語る時に
いまだ'ex-vocalista do the Smiths'という冠詞を付けることには違和感しかないから
(ありのまま彼の一部であり、すばらしいキャリアであるのはわかっている)
これらが今夜モリッシーが"自分が歌いたい歌"であるなら、喜んで聴く。
自分の思い出と思い入れをひっ重ねて、あの歌を歌ってほしいとか、
この歌を聴きたいとか、言わない。というか、言えないし。
なにより、自分が何を求めているか、自分でもわからないから。
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今夜もヘンなSpeedway。
昨夜よりも、"Yo nunca dije, Yo nunca dije"が綺麗な節回しになっている気がする。
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拝聴2回目にして、正調Speedwayを忘れそうです。恐るべし。


自分の希望は無い…なんて書きつつ、グラスゴーで聴いて痺れた
One Of Our Ownをまた聴くことができたのは嬉しかった。←あぁ、書いちゃったよ
ぜんぜん自分が共感するような接点がない世界の歌なんだけれど、大好き。

この辺りで、完全に魂を持っていかれたっぽい。
またしてもぼーっとなっちゃって、時間経過を忘れてしまう。
何曲くらい聴いていたのかわからなくなっていた。
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だから、
World Peace Is None Of Your Businessがアンコール前最後の曲だとは思わず。

いつもならアウトロをバンドに任せて先生はすっと舞台袖へ去って行くのに、この日は
曲が終わるまでずっといて、マシュー・ウォーカーがドラムセットから降りて
先生のマイクスタンドの脇を通り抜けようとする寸前にふっと下がっていって、
笑顔でひと言。

"Goodbye"

そんな虚をつかれる終わり方。



そして、アンコール。
バンドと一緒のご挨拶はいつも通りだったんだ。
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その後、
"Thank you for everything."に続けて
モリッシーはいつもより少し長い時間を使って何を話したかったんだろう。

"... And as I do, I say, Thank you for everything.
And if, if the earth as in the world..."で間を取った次の瞬間、
1階STALLS前方の観客が発した言葉をきっかけに
表情が変わってしまった。
誰が何を言ったのか、どうしてそうなったのか、自分の席からは判らない。
"What do you want? Tell me, and I'll give it you. What do you want?"と
詰め寄るかと思ったら、ぱっと背中を向けて
"Jesus... Anyway, forget it."と、
そのままNow My Heart Is Fullを歌い始めてしまった。

今夜、いちばん大きくて、いちばん綺麗な声で。
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そして、あの挨拶。

1 Suedehead
2 Staircase At The University
3 Ganglord
4 Speedway
5 Kick The Bride Down The Aisle
6 Istanbul
7 One Of Our Own
8 Yes, I Am Blind
9 I'm Throwing My Arms Around Paris
10 Kiss Me A Lot
11 To Give (The Reason I Live)
12 Mama Lay Softly On The Riverbed
13 Everyday Is Like Sunday
14 The Bullfighter Dies
15 Smiler With Knife
16 Earth Is The Loneliest Planet
17 The World Is Full Of Crashing Bores
18 I'm Not A Man
19 Meat Is Murder
20 World Peace Is None Of Your Business
enc. Now My Heart Is Full


*


"Forget it."って言っていたけれど、
あの時に何を話したかったのかいつか聞くことはできるのかな。
それとも、これっきりかな。わからない。


"What do you want?"って言っていたけれど、
もし私が答えちゃっていいなら、自分だってそんなに出来が良い聴衆ではないけれど、
 #なにより週1~2回限定菜食の、
 #肉も魚も菌も、野菜は根まで食べるノンベジタリアンだし
またMorrisseyが歌う場所にいたいです。居合わせる事を許してほしい。
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したっけ、1年後に読み返したら、自分で
自分の感覚の拙さが情けなくて身投げしそうな作文だな…これ。しないけど。
しかし、残しておきます。これが、あの時に自分が自力で見聞きできた事だから。
他人がどう見聞きしたとか、解釈したとかは知らない。知ったこっちゃない。
舞台の上にはモリッシー(とバンド)しかいないし、
それを観た自分の五感は自分ひとりのものでしかないから。

あの場にいたヒトの数だけ、
キラキラでドロドロな感動が生まれている筈だから。
それぞれが死ぬまで大事にするであろう、美しい物語でいいじゃない。


そして、
次にどのように自分が感じるか。そんな事はわからない。
幸運にもいつか「次」が来たら、その時のお楽しみです。


by snowy_goodthings | 2015-05-31 22:30 | 鑑賞記

Stage Becomes a Sailing Ship in Circulating Storm.

ただただ、楽しかった土曜の夜。
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VIVID LIVE 2015 "An Evening with Morrissey"
第3夜の5月30日。
第1夜と第2夜の様子は電子の噂に見聞きしたけれど、
自分の身体を以て鑑賞するのは今夜が最初。


19時30分、
オペラハウスの楽屋裏、グリーンルーム天井の電光掲示に"MORRISSEY"のサインが
光り「開演準備」を告げるアナウンスが流れてきたのを合図に、
黒装束のセキュリティやスタッフの方々がわらわらと移動していく。
開場時間だ。

存外美しくて美味しい(お世辞じゃなく本当に見事だった)、
モリッシーの希望によるモリッシーのためのベジタリアンミールと
イケてるオーストラリアのワインとアサヒスーパードライのラッパ呑みで
盛り上がっちゃって、Vivid Backstage Tourの締め括りディナーはぜんぜん時間通りに
終了する気配がなかったのだけれど、ガイドのおじさんが
"Yukikoはこれから今夜のMorrisseyのショーを観に行くから、先にお別れだよ"と
宣言して19時45分の終了時間ぴったりに連れ出してくれた。
途中退席は私ひとりだけ。あらら…

搬入スペースを通り抜けてStage Doorの外まで案内して頂いて、
どうしようもなく気の利かない拙い語彙ばっかりの英語でお礼を言って、
"Enjoy!"と見送りの言葉を貰ってコンサートホールへ。
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今夜の席はSTALLS、ステージ上手寄り(客席から向かって右側)。
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ヘンなの…1時間ちょっと前、あの幕の裏側下手の隅にいたんだ。そして今では
この幕はプレショー映像を流す"スクリーン"ではなく、歌舞伎の"浅葱幕"に見える。
この幕が振り落とされると、"World Of Morrissey"が現れる。
それって、まるっきり歌舞伎のお舞台の始まり。

…あれ?

それって、前にも聞いたことがある。
それって、モリッシー先生本人の口から。

3年前の川崎クラブチッタでの第一声、
"Kawasaki, KABUKI"。

それって、頭韻法の修辞的挨拶としか思っていなかった。


*


20時の開演時間より少し前にオープニング映像が流れ出した。
3月のグラスゴーで観た時にはVISAGEがお悔やみのように流れたけれど、今夜は無し。
Lou Reedの1974年のインタビューに大笑いしたり、New York Dollsで踊ったり、
1階席の私の周りはえらい陽気。

私自身は、ほん一瞬だけれど猛烈に憂鬱な気分になる。だって、
いよいよショーの始まりだから。始まったら終わってしまうからさ。でも始まる。

始まった。
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"There's a cyclone coming."

そのご発声の通り、
嵐のようにQueen Is Deadのイントロが頭の上から降り注いでくる。
  1973年のオペラハウス
  杮落としにはエリザベス二世が来賓している…

そして、Morrisseyの歌声。
深く柔らかいのに、突き刺さってくるようなあの声が飛んでくる。
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グラスゴーで聴いて驚いたあの声。ううん、今夜はもっと凄まじく力強い。
何が起きているんだろ。
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コンサートホールに音楽の暴風雨が来たというのなら、
客席では熱狂の大浪が起きている。舞台は音と光が渦巻く大嵐に揺さぶられる船みたい。
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自分にとって、モリッシー先生は彼我の遥か彼方の存在で、
遠くから存分に歌う姿を存分に眺められれば最高に嬉しいのだけれど、
今夜はずいぶん近い気がする。
もちろん、それは物理的な距離ではなくって…なんだろ?

ヘンなSpeedwayのせいだろうか。
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暗転の後、リードギターを除いて全員パートチェンジ。
スペイン語はさっぱり解りませんが、
グスタボが歌う"Yo nunca dije, Yo nunca dije"のリピートはすごく耳に触って残るし、
"true to you"が字余りに変わったのには「本当に?」とツッコミたくなる。
それって、strange wayだから。
よくできたミュージカルのようだ。なんだか楽しい。


それとも、その後のせいか。
ジェシィのギターにちょっとトラブルがあって
モリッシー先生がお喋りを引っ張ろうとした瞬間、2階席のほうから
誰かが叫んだ"Happy Birthday!"をきっかけにHappy Birthday To Youの大合唱が
始まった。1週間と1日遅れのモリッシー56歳のお誕生日お祝い。
それに対して、主役の"Too late!"の声が素晴らしく響くこと、響くこと。
よくできたコメディコントのシークェンスのようだ。なんだか楽しい。


Certain People I Knowの可愛らしく
(←エルダーのおじさまにこの表現は如何かと思うが)
軽やかなアウトロとか、エコーがぐわんぐわん耳鳴りしてくるMy Dearest Loveとか、
スネアドラムの音が腹に直撃してくるMama Lay Softly On The Riverbedとか、
聴こえてくる事、観えてくる物、なにもかもが鮮やかに感じられる。
さっきの憂鬱はなんだったんだ。心は浮き立ちまくる。


でも、極めつけはMeat Is Murder。この歌の印象は今夜がいちばん強烈でした。
浮き立った心は、ぐるんぐるんと振り回される。
間近でバックドロップの映像を観ていると、
自分の緩い価値観の多様性について理解を求める主張を、真っ向から責められている
気分になってくる自意識過剰。偶然なんだけれど、自分自身が最近
ハラールとかコーシャとか宗教的理由による食習慣について考える機会が多かったから、
それらを軒並み否定してくる映像群はひじょうに辛い。

でも、それがモリッシーだから。


最後のNow My Heart Is Fullはとても優しく聴こえたけれど、
決して甘やかしてはくれていないのかもしれない。
今この瞬間、
自分が考えたり感じたりしていることは、自分の責任においてなんとかします。

隙だらけで突っ立っていたら脾腹をしたたかに蹴られ、
倒れこむ寸前に手を掴まれて立たされて、
「さぁ行きなさい」と優しく背中を押される。喩えて言うなら、そんな気分。
このおじさんの姿を観て声を聴いて、何かを感じるだけ自分の頭や体が動くんなら、
自分の力で立って行けるだろ。行かないと。


アンコールは賑々しく華やかなFirst Of The Gang To Die。
栗原類くんみたいなルックスの男の子が、たたたーっと
ステージを駆け上がってモリッシーに到達、乙女のように抱きついていた。
ふわっと軽やかにやってのけたもんだから、思わず賞賛の拍手をしてしまう。
よくできた青春ドラマのようだ。
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音と光の大嵐の中で、溺れる。溺れる。溺れる。

自分の感受性はイカレてしまったらしい。
おかしい。何故、こんなに楽しいんだろう。MIMは辛かったけれど、
気持ちの乱高下が楽しくって仕方が無い。だから、平気。
ただただ楽しい。おかしい。


Mr. Morrissey ご本人はこの夜をどう感じているかは解らないけれど、
(モリッシーについての真実はモリッシーしか知らない)私は幸せでした。


1 The Queen Is Dead
2 World Peace Is None Of Your Business
3 Ganglord
4 Speedway
5 Kick The Bride Down The Aisle
6 Earth Is The Loneliest Planet
7 Stop Me If You've Heard This One Before
8 Certain People I Know
9 My Dearest Love
10 Staircase At The University
11 Kiss Me A Lot
12 I'm Throwing My Arms Around Paris
13 Istanbul
14 The World Is Full Of Crashing Bores
15 Mama Lay Softly On The Riverbed
16 Everyday Is Like Sunday
17 The Bullfighter Dies
18 People Are The Same Everywhere
19 Meat Is Murder
20 Now My Heart Is Full
enc. First Of The Gang To Die


*


コンサートが終わって、
ふと携帯電話を見たら、オットより「地震!」のメールが入っていて驚いた。
コンサートホールの客席ど真ん中で、日本に電話をかけて無事を確認するなんて
無作法を犯してしまったけれど、どうか許してください。

横浜は大きく揺れたようですが、大事無し。
地震とか火山噴火とか、天災の恐怖が身近にあるんだから、
人間同士は(ついでに動物とも植物とも)平和に生きたい。
そういう考え方って、甘いかな。
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かくして、土曜日はお仕舞い。

そして翌日、
日曜日はぜんぜん違う夜になるのですが、それについては改めて。





by snowy_goodthings | 2015-05-30 22:30 | 鑑賞記

Vivid Backstage Tour

Sydney Opera House館内を見学することができるTourは
いくつか種類がある。

 →オペラハウスのサイトから予約、購入が可能
  Sydney Opera House Tours

自分がのべ2回参加したツアーのうち最初は、
Vivid 開催期間中のみ夕方に開催されるツアーのひとつ
"the Backstage Tour Celebrating Vivid Sydney"
館内見学1時間30分+ディナー30分=2時間という構成でした。


以下、
見聞した事物のすべてについては書いていません。
Morrissey のコンサートについて、個人的な印象ばっかり書いているのと同様に。

自分の意思で自分の身体を運んで行って、
自分の持てる限りの五感で見て、自分が動かせる限りの感覚を以て感じたものだから、
自分だけのキラキラでドロドロな感動として
自分の手の内に留めておきたい事なのである。

それらはたいしたことではないかもしれないけれど。
それでもさ。


*


今日のツアーは17時45分スタート、その15分前が指定された集合時間。
ガラス張りのStage Door(出演者・関係者とオペラハウス職員の通用口)
を入って、受付のおじさんに「Backstage Tourに来た」と話しかけたら、
"そこのソファに座って待っていて、ほら1人掛けがあるでしょ。
君のためだよ。"
とか調子の良いことを言う。 (^_^; 

ツアー定員は10人足らずと聞いていたのだけれど、
この日、集合していたのは18人。2班に分かれて行くんだそう。

参加者の年代は20代〜60代までまんべんなく、ほとんどがカップルで
1人参加は私と別グループの男性だけ。
海外から参加は少なく、私(日本から)とお若いカップルさん(ニュージーランドから)。
地元の祭典に因むツアーだからかな。(^_^;

ガイドさんはベテランスタッフさんだそう。
身振り手振り、お話運びが鮮やかで芝居を観ているような気分になる方でした。
ひょっとしたら、
↓Tour広報イメージ写真に写るメガネのおじさんと同一人物か。
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最初に、バックステージパスと一緒に
ツアー終了後のディナーのオーダーシートを渡される。
メニューの選択肢は3つ、パスタと全粒粉バンズのサンドと
字面では何かわからないし実物を見ても何かわからない何かのソテー。
いわく、"事前にメールでお伝えした通り、
今夜コンサートホールに出演するMorrisseyの希望により
ツアー終了後のディナーはすべて肉・魚を用いないベジタリアンミールのみ
となる。ご理解頂きたい。"

それに対して、参加者の皆さまは
"Morrisseyだからね"、"Morrisseyはそういうヒトか"、"今夜はMorrisseyなの"
…という感じの反応。ニュアンスは違うかもしれないけれど、
老若男女いずれも普通にモリシィ、モリシィ、モリシィとその名前を発声する。

3年前でしたけ、
恵比寿ガーデンホールで"誰のコンサート?…あぁ森進一だって"と
通りすがりのお年寄りご夫婦が言い放ったと伝播される衝撃の反応は、
ここオーストラリアと近い東経に位置する日本での出来事であった。
なんてこった。


コートとバックパックは持ち込み禁止でStage Doorのロッカーで預かってもらう。
私のボディバッグはどうですか?と尋ねたら、"それは持って行って良いよ"とのこと。
カメラは持ち込めて、ガイドさんがOKしてくれた箇所であれば撮影は可能、
コンサート・イベントに関わる人・物の撮影は当然ながら禁止。
ざっと早口な注意事項を伺って、
セキュリティゲートを通過してツアーが始まる。わくわく
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夜の公演・イベント準備を邪魔しないように上がったり下がったり通り抜けたり
しながら見たのは以下の場所(順不同):

□Joan Sutherland Theatre
  今夜公演、
  Melbourne Ska Orchestra with Mojo Juju が
  サウンドチェック中

□Drama Theatre
□Playhouse

□Studio
  これも今夜公演、
  Astral People feat. Robert Owens が
  クラブイベントみたいな設えに準備中

□Recording Studio

…etc.
洗濯室とか、Joan Sutherlandの肖像画とか、
番号だけでなくアーティストの名前が冠せられたDressing Roomとか、
通りがかりに"ほら"と見せられる場所がいくつか。


たぶん Joan Sutherland Theatre のだったかな、そこの
Dressing Roomに入れてもらったんだけれど、入ったなりガイドさんが
"Yukiko!
オペラハウスで飲まれているビールは「アサヒスーパードライ」なんだ。
このビールを知っているだろう?" と、叫ぶ目線の先にあったのは、
この楽屋を使っているであろうアーティストや取り巻き達に供せられたと
思しきビール瓶の山。本番前にそんなん呑むのか!

知っているも何も、
日本でいちばんメジャーなビールブランドのひとつです。(^_^;

ここでちょっとしたきっかけから、
"Sydney Opera House goes vegetarian for Morrissey's Vivid shows"の
話題になる。モリッシーがConcert Hallで公演する4日間、
Concert Hallの他、お隣のJoan Sutherland Theatre とバックステージ
すべての場所で、食事はベジタリアンミールのみが提供される
というルールになっているそう。この処遇について、
SOHの中で様々な意見があるであろう事は察せられる。でも実行している。

すべてはモリッシーのため。


で、
そのモリッシー公演の現場:
□Concert Hall
  中2日を置いて今夜が第3夜、Vivid LIVE
  "An Evening With Morrissey" 準備中

いつもの Backstage Tour であると、
舞台上を下手から上手へ横断してその先にある
The Conductor’s Suite(指揮者用控え室)へ行くらしいのだが、
"ちょうど今 Morrissey が舞台上手すぐ傍にある楽屋に入った"から、
ツアー御一行様は舞台下手の隅で停止、ここでUターン。
25mくらい先のDressing Roomに御大がいらっしゃるらしい。
邪魔しちゃいかぬ。

現場の状況は
↓こんな感じ。左右反転した Jerry & Jimmy に見下ろされた。
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これで伝わったら、貴方は千里眼だ。
コンサートが始まるまで舞台を覆っている Jerry Quarry のスクリーン、
↓客席から見て左下隅の裏側。
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ステージマネージャーのお姉さんが現れて、
Concert Hall のスペックについて話をしてくれた時、
"Morrisseyはコンサートを始める時、このスクリーンを上から落とすんだけれど、
それって歌舞伎の演出と一緒よね"と言うのが、ジャンジャンと琴線に触れた。

たった1人、日本人参加者である自分に対するちょっとした
リップサービスだったのかもしれないけれどね。その後、
"Kabuki, Geisya, ..."と、彼女が知っているであろう限りの日本語を
繰り出してきたから。(^_^;

でもね、思わず「あ、一緒だっ」と日本語で返事。すごく腑に落ちたから。

あれですよ、あれ。
歌舞伎の仕掛けが発祥といわれる演出技法、"振り落とし"。
↓松竹歌舞伎検定の問題にもなっている。
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観客の視界をさえぎっていた幕が振り落とされると、
その後ろにある舞台装置や背景が現れて、一瞬にして場面が転換する。
あれですよ、あれ。


記念撮影用に設えた楽屋で
Vivid Light, Music & Ideas についてプロモーション映像を見て、館内見学は終了。
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その後、
Concert Hall と Joan Sutherland Theatre の中間辺りにある
Green Room(出演者・関係者とオペラハウス職員が使うカフェテリア・
バーラウンジ)でディナー。
ディナーといっても、お酒1杯&お料理1皿だけのシンプルな食事だけれど、
今夜はモリッシーの希望によるモリッシーのためのベジタリアンミール
だからかどうなのか、
想像に反して、みため繊細で美しいお料理だった。
料理人は頑張っている?

自分が食べたのは、トマトとオリーブとパルミジャーノのフェットチーネ。
無難な選択過ぎたかな、
もっと凝った作りのメニューもあったんだ。
お昼に食べたミートパイよりも、断然、断トツに美味しかった。これ正直な感想。


*


「このバックステージパス、Usakoって書いてないよ」
でも一緒にツアーを歩いただろ、うさちゃん。
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by snowy_goodthings | 2015-05-30 17:30 | 旅行記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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