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この世界の片隅に

自分の周りで評判がとっても良かったので、行って観た。観ることができて良かった。
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(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会


戦争のさなかであっても、当たり前に繰り返される日常がダラダラと淡々と営まれていく事について、
逞しさだったり、悲しさだったり、優しさだったり、いろいろ。ちょっと、驚いた。

大きな出来事の中で、
何かを成す事・全うする事を要求されるヒト達の生き様を観る"感動"とは違う。
そうではないヒト達の生き方も、強い。戸惑うような感触があった。

言葉の選び方は良くないかもしれないが、テーマは古臭い。しかし、その印象は瑞々しい。
今までなかった"思い"とか"考え"を、21世紀のいま生きている自分に与えてくれる。とても新しい。


by snowy_goodthings | 2016-12-15 23:55 | 鑑賞記

「信じる人を見る 宗教映画祭」裁かるゝジャンヌ / La Passion de Jeanne d'Arc

日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コース3年映画ビジネスゼミ学生の企画・運営による
映画祭でカール・テオドア・ドライヤー監督「裁かるゝジャンヌ」がかかると知ってしまったので、
鑑賞。
YouTubeで探すか、販売されているDVDを買うかすれば、
いつでも観ることはできるかもしれないけれど、スクリーンで観られる機会なんて滅多にない。
これを逃したら、次はいつになることやら。だから行った。
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アンドレイ・タルコフスキー監督「ノスタルジア / Nostalgia」、
イングマール・ベルイマン監督「冬の光 / NATTVARDSGASTERNA」も観たい。
うぅ、しかし、ちょっと無理かな。


*


文字通り、"信じる人を見る" 思いをする作品でした。
絵画のような人間達のクローズアップの数々は、聖邪どっちも等しく美しかった。困惑するくらい。

完全な無声映画、すべての台詞を読ませない字幕。
こちらの鑑賞力に委ねられた余白がとても大きいので、観るたびに感想が変わっていきそう。
今日は映画祭のテーマそのままに「信心」の意味について考えが巡ったけれど、
もし、明日か明後日に観たら、「戦争」とか「権力」とかについて考えるのかもしれない。
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エレベータで、モリッ知り合いさんにばったり遭遇。
大阪公演の際、新大阪駅からIMPホールまでご一緒して以来の再会。
モリッシーのコンサートでスクリーンに投影された乙女の表情を擦り込まれたヒトが、
他にも来ているかもしれないね…なーんて、お喋りしながら開場を待つ間のロビーは、
ほぼ満員の大盛況。
貴重な機会だったのだと、しみじみ実感。行って良かったです。

by snowy_goodthings | 2016-12-12 14:05 | 鑑賞記

ダゲレオタイプの女 / La femme de la plaque argentique

先日の五段以下審査会のとき、先輩やお仲間と
「何年かしたら、"フォトグラファー"という職業はひと握りを残して無くなる」という
雑談をしたばかり。
だもんで、パパが放つ言葉のいくつかがたいへん腑に落ちた。

写真は「静止画(像)」、映画・ビデオなど映像は「動画(像)」。
そう呼ばれて「作品」ではなく「データ」として free(自由?無料?)に"シェア"される。
今は、写真に対して、映像に対して、"価値"とか"評価"の捉え方が、昔と随分違う気がする。
自分だって、
デジタルカメラやスマートフォンで、イージィに「写真」とか「ビデオ」とか撮るときがあります。
すげー、簡単に、安易に、出来の良し悪しお構いなしに。

…というお話では全然なかったのだ。しかしながら。
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(C)FILM-IN-EVOLUTION - LES PRODUCTIONS BALTHAZAR - FRAKAS PRODUCTIONS - LFDLPA Japan Film Partners - ARTE France Cinema

途中から、何時、何処まで解る事ができるんだろうか、はらはら。

タイトルのそのまま「銀板写真」みたいに静かな映画。
命も、魂も、生きた証しのすべてを、写真に撮(盗)られていってしまうような。


黒澤清監督によるフランス映画だそうですが、
そういう国籍・お国柄みたいな定式化された印象はあまり感じず。
舞台はフランスだけれど、おフランス的な自由奔放な表現で突き放される感じはあんまりしない。
ふっと「牡丹灯篭」とか思い出したけれど、だからって日本的な"ひたひた"とした怖さばっかりではない。


by snowy_goodthings | 2016-11-17 23:10 | 鑑賞記

pk

インドには、世界中の良い事・悪い事、美しい物・醜い物、全部ある。
神様も人間も、沢山いる。あんな国だから、こんな映画。
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(C)RAJKUMAR HIRANI FILMS PRIVATE LIMITED

「宗教」に対し、タブーとされがちな原理まで素朴な疑問で突っ込んでいって、
闘わずに優しい結末に辿り着く展開が素敵すぎる。
もちろん、途中で描かれるいくつかの出来事の中には情け容赦のない現実があって、
それはありのままの描写で放っておかれちゃうから、平和で幸せばっかりなお話ではない。


*


2014年12月にインドで公開されてから、日本での劇場公開まで2年近く待たされた。
ナン子ちゃん(日活さんのインド映画広報キャラクター、現在の活動状況は知らない)の
緩い仕事ぶりは許しがたくて、自分はこの映画の英語字幕blu-rayを
Amazon.comで買っちゃったのです。
(^"^; インド映画に限らず、洋画興行の不活況は困る。

彼方では、もうすぐアーミル・カーンの次の作品「Dangal」が公開される。
日本では、この作品が公開されるのが先か?東京オリンピックが始まっちゃうのが先か?
どちらかな。
待ちきれないなら、ヒンディ語を勉強して現地で観るか?…いや、間に合わない。


でも、
再びインドに行きたいと思っている今日この頃です。いつ行こうかな。


by snowy_goodthings | 2016-11-03 23:10 | 鑑賞記

高慢と偏見とゾンビ / Pride and Prejudice and Zombies

原作小説は読んで面白かったから、映画になるって知ってから楽しみにしていたんです。
惜しい。(^_^;
もっとカンフー映画だと思ったのに、ゾンビ映画だった。
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C)2016 PPZ Holdings, LLC

そして、
イアン…もとい、ダーシー。その刀の構え方と振り方はあんまりだ。


by snowy_goodthings | 2016-10-22 00:00 | 鑑賞記

スーサイド・スクワッド / Suicide Squad

面白くなかったわけではないのですが、
DCコミックのファンでも読者でもない自分にはちょっと面倒くさかった。 (^_^;
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(C)WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

最後の長い長いスタッフロールに、
"Peter Murphy" さんという方がいたのがツボでした。

うーむ、ちょっと相性が悪かった。

by snowy_goodthings | 2016-09-23 21:30 | 鑑賞記

シン・ゴジラ

車検が終わったべーゔぇをディーラーに迎えに行ったついでに、
川崎駅界隈で寄り道。

やっと観た「シン・ゴジラ」。
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品川、蒲田、鎌倉、武蔵小杉、立川、東京駅などが主な舞台。
通過された横浜では、我が家は無事だったが、
我が実家と我が父の墓はゴジラに踏み潰され、
戦闘地域となった新橋〜浜松町では、勤務先が火の海に沈んだ模様。

映画の中での「日本」の描写が、
風刺画のようにも見えたり、恐ろしく現実味を帯びているように見えたり、
共感しそうなほどに近しく見えたり。笑って良いのか、困惑したほうが良いのか。
(^_^; 最近、こんな映画ばっかり観ている…というか、そういう時代の雰囲気なのかな。

一時停止&再生を繰り返しながら、もう1回観たいです。
その前に、できれば映画館の大きなスクリーンでもう1回。ただ、だからって
良い映画っていうのとは違うんだ。しかし、魅せる。


上映終了後、
場内から拍手があがったのは、ご当地だったからでしょうか。
自分の街が壊されちゃったのに…怪獣映画って、不思議。


by snowy_goodthings | 2016-09-09 23:20 | 鑑賞記

帰ってきたヒトラー / Er ist wieder da

昨日、英国の "Brexit" 是非を問う国民投票のニュースを見たばかりの己の貧弱な頭脳に、この映画はつらい。
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(C)Mythos Film Produktions GmbH & Co. KG Constantin Film Pro duktion GmbH
Claussen & Wobke & Putz Filmproduktion GmbH

冒頭からずっとケラケラと愉快に笑いながら観ていたら、いつの間にか
まったく笑えない事態が展開していることに気付いた。
そのことに気付いたのは、なにか派手なキッカケがあったわけではない。でも、気付いた時にはもう遅過ぎた。
最後はずっとハラハラと諦めに近い気持ちで観ることしかできなかった。

ドラマとドキュメンタリーとが綯い交ぜになって繰り広げられる、風刺や議論の際どい境界を、
自分は巧く見極めていたつもりで、ぜんぜんダメだった。大丈夫じゃない。


だからって、過去にまつわるタブーについて「不謹慎」とか、
世界中で現在起こっている事象について「危ない」とかって避けたら、もっとダメだろう。
だって、知っちゃているんだから。たとえ、できる事は何もないとしても。実際、なんにもできないんだ。
そんな事を考えてしまう映画。



by snowy_goodthings | 2016-06-25 18:35 | 鑑賞記

マジカル・ガール / Magical Girl

親子がすれ違う愛の物語で始まったかと思ったら、
バイオレンスだったり、エログロだったり、サイコだったり、ミステリーだったり、
物語が何処に転がっていくかわからなくなた。
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(C)Una produccion de Aqui y Alli Films, Espana.

最後は魔法のような愛の物語が見えてきた気がするけれど、
その頃には自分の感覚に自信が無くなっていた。


ところどころ"日本"が見えて、不思議に身近な感触がするけれど、これはスペイン映画。
予告編でも聴こえる長山洋子さんのデビュー曲「春はSA・RA・SA・RA」、
それと、
クライマックス近くで流れるManolo Caracol の「LA NIÑA DE FUEGO」とが強烈に耳に残る。

Ay Niña de fuego
Ay Niña de fuego
Mujer que llora y padece, te ofrezco la salvacion.
Mujer que llora y padece, te ofrezco la salvacion.
...

2016年、いちばん驚愕した映画でした。
このあと、この時の印象を超える作品にはとうとう出会わず。


by snowy_goodthings | 2016-03-26 17:30 | 鑑賞記

オデッセイ / The Martian

火星ひとりぼっち、
絶対的に絶望的な状況に置かれたって、ぜんぜん負けないし、ちっとも挫けないワトニーさんは元気過ぎる。

SFとしてはツッコミどころが多いらしいのだが、あんまり気にならない。
いや、本当は気になったんだけれど、見逃したいって気持ちのほうが強くなっていくのだった。
これは、とことん天晴れな人間賛歌だから。
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(C)Twentieth Century Fox Film Corporation.


タフな火星の人もそうだけれど、
地球上での面倒臭いシガラミと闘う人達も、宇宙船の単純な正義感で動くクルー達も、皆さん魅力的。

そんでもって、
インドの技術者や中国資本が存在感を発揮しているとことか、妙にリアル。
グローバルな世界は人類の可能性を良い方にも悪い方にも広げるんだろうけれど、この映画では良い方ばっかり描かれている。
素晴らしい夢物語。良いじゃない。


by snowy_goodthings | 2016-03-04 23:50 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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