タグ:映画 ( 249 ) タグの人気記事

シン・ゴジラ

車検が終わったべーゔぇをディーラーに迎えに行ったついでに、
川崎駅界隈で寄り道。

やっと観た「シン・ゴジラ」。
e0076761_01450887.jpg
品川、蒲田、鎌倉、武蔵小杉、立川、東京駅などが主な舞台。
通過された横浜では、我が家は無事だったが、
我が実家と我が父の墓はゴジラに踏み潰され、
戦闘地域となった新橋〜浜松町では、勤務先が火の海に沈んだ模様。

映画の中での「日本」の描写が、
風刺画のようにも見えたり、恐ろしく現実味を帯びているように見えたり、
共感しそうなほどに近しく見えたり。笑って良いのか、困惑したほうが良いのか。
(^_^; 最近、こんな映画ばっかり観ている…というか、そういう時代の雰囲気なのかな。

一時停止&再生を繰り返しながら、もう1回観たいです。
その前に、できれば映画館の大きなスクリーンでもう1回。ただ、だからって
良い映画っていうのとは違うんだ。しかし、魅せる。


上映終了後、
場内から拍手があがったのは、ご当地だったからでしょうか。
自分の街が壊されちゃったのに…怪獣映画って、不思議。


by snowy_goodthings | 2016-09-09 23:20 | 鑑賞記

帰ってきたヒトラー / Er ist wieder da

昨日、英国の "Brexit" 是非を問う国民投票のニュースを見たばかりの己の貧弱な頭脳に、この映画はつらい。
e0076761_20521591.jpg
(C)Mythos Film Produktions GmbH & Co. KG Constantin Film Pro duktion GmbH
Claussen & Wobke & Putz Filmproduktion GmbH

冒頭からずっとケラケラと愉快に笑いながら観ていたら、いつの間にか
まったく笑えない事態が展開していることに気付いた。
そのことに気付いたのは、なにか派手なキッカケがあったわけではない。でも、気付いた時にはもう遅過ぎた。
最後はずっとハラハラと諦めに近い気持ちで観ることしかできなかった。

ドラマとドキュメンタリーとが綯い交ぜになって繰り広げられる、風刺や議論の際どい境界を、
自分は巧く見極めていたつもりで、ぜんぜんダメだった。大丈夫じゃない。


だからって、過去にまつわるタブーについて「不謹慎」とか、
世界中で現在起こっている事象について「危ない」とかって避けたら、もっとダメだろう。
だって、知っちゃているんだから。たとえ、できる事は何もないとしても。実際、なんにもできないんだ。
そんな事を考えてしまう映画。



by snowy_goodthings | 2016-06-25 18:35 | 鑑賞記

マジカル・ガール / Magical Girl

親子がすれ違う愛の物語で始まったかと思ったら、
バイオレンスだったり、エログロだったり、サイコだったり、ミステリーだったり、
物語が何処に転がっていくかわからなくなた。
e0076761_00130653.jpg
(C)Una produccion de Aqui y Alli Films, Espana.

最後は魔法のような愛の物語が見えてきた気がするけれど、
その頃には自分の感覚に自信が無くなっていた。


ところどころ"日本"が見えて、不思議に身近な感触がするけれど、これはスペイン映画。
予告編でも聴こえる長山洋子さんのデビュー曲「春はSA・RA・SA・RA」、
それと、
クライマックス近くで流れるManolo Caracol の「LA NIÑA DE FUEGO」とが強烈に耳に残る。

Ay Niña de fuego
Ay Niña de fuego
Mujer que llora y padece, te ofrezco la salvacion.
Mujer que llora y padece, te ofrezco la salvacion.
...

2016年、いちばん驚愕した映画でした。
このあと、この時の印象を超える作品にはとうとう出会わず。


by snowy_goodthings | 2016-03-26 17:30 | 鑑賞記

オデッセイ / The Martian

火星ひとりぼっち、
絶対的に絶望的な状況に置かれたって、ぜんぜん負けないし、ちっとも挫けないワトニーさんは元気過ぎる。

SFとしてはツッコミどころが多いらしいのだが、あんまり気にならない。
いや、本当は気になったんだけれど、見逃したいって気持ちのほうが強くなっていくのだった。
これは、とことん天晴れな人間賛歌だから。
e0076761_01114703.jpg
(C)Twentieth Century Fox Film Corporation.


タフな火星の人もそうだけれど、
地球上での面倒臭いシガラミと闘う人達も、宇宙船の単純な正義感で動くクルー達も、皆さん魅力的。

そんでもって、
インドの技術者や中国資本が存在感を発揮しているとことか、妙にリアル。
グローバルな世界は人類の可能性を良い方にも悪い方にも広げるんだろうけれど、この映画では良い方ばっかり描かれている。
素晴らしい夢物語。良いじゃない。


by snowy_goodthings | 2016-03-04 23:50 | 鑑賞記

99分,世界美味めぐり / Foodies: The Culinary Jetset

食欲は7つの罪源でしたっけ…
e0076761_23271377.jpg
(C)B REEL.

登場する5人の"美食"ブロガーは、生い立ちも食に対する自分の存在意義の捉え方もさまざま。
個性として理解できるヒトもいたし、強い思想を感じるヒトもいたし、
己にクリエイティビティを持たない人間の承認欲求だろうって思っちゃったヒトもいたし、
無邪気な傲慢さが憎めないヒトもいたし、印象はいろいろ。

主役の5人が世界じゅうを旅して食らう姿も凄いんだけれど、
それぞれの土地で料理を作り提供することを生業としている
シェフや職人や女将の短い言葉がキラキラしていて、たいへん印象的。
後者の存在があっての前者。
飲食業はお客様があって成り立つ商売であるが、作り手がいなければ商売は始まらない。
故に、「お客様は神様」ではない。

自分も、自分の欲求を充たすために旅に出ることがたまにあるけれど、
そんな時、
"旅する自分" が主役なのではなくって、
自分の五感を通して見聞する "旅先の事物" こそが主役だ。


で、真の主人公である、現代の美食家達に食らわれる料理の数々は、
美味しそうに見えるモノもあれば、食材を愚弄しているんじゃないかってゲテモノもあった。

主役の1人がミシュランの三ツ星店をすべて制覇した後、
ムンバイのどこか海辺の小汚い屋台に辿り着く有様に「ざまあみろ」と思っちゃった。
(映画本編では写っていないが、ジ・オベロイか何処かの高級店にも行ったらしい)


美味しいものを食べて、
口福で幸福になりたいんだって言えば簡単だろうに。
大人の世界はややっこしい。


by snowy_goodthings | 2016-02-28 13:30 | 鑑賞記

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール / God Help The Girl

春に旅した街が舞台だもんで、いまだ旅した記憶が鮮明だもんで、
観ているうちに頭の中で時間感覚がグラグラ狂っていく。
e0076761_22441428.jpg
(C) FINDLAY PRODUCTIONS LIMITED

舞台設定を古臭くみせているけれど、
アズテック・カメラがどうとか、カセットのデモテープを骨董品呼ばわりしたり、
ミック・ジャガーやモリッシーとは呑みたくないとか、レトロな古着屋とか古本屋とか、
スマートフォンアプリのキーボードとか、"Meat Is Murder"Tシャツとか、
ちょっと懐かしいくらい前のような、つい昨日のような。
ひょっとしたら少し先のようにも見える。この辺りは曖昧。

先にサウンドトラックを買って聴いた印象そのまんま、お話は
軽い目眩を起こしたように前に進んだり停まったり跳ねたり転がったりする。
思春期よりも後、青年期の入口くらいの年頃と思われる
女の子と男の子と女の子たちは健やかでもあるし病んでもいる。この辺りも曖昧。

ハッピーエンディングなんだろうけれど、それだって曖昧。
台詞に出てくるように、しばらく混乱するんだけれど、嫌な感じはしない。
むしろ気持ちが良い。






by snowy_goodthings | 2015-09-23 21:05 | 鑑賞記

ピクセル / PIXELS

今年のエイプリル・フールに↓こんなの見かけて気になっていた映画。
e0076761_00324094.png

 パックマンも嫉妬する世界初、ピクセルボディーのMINI
 「MINI 8ビットモデル」
 「トランスフォーム機能」
 「256色のカラーバリエーション」…


映画については
物語は何も残らないくらいチープなんだけれど、あっけらかんと愉しかった。
出てきたゲームについては過半数が判らなかったけれど、
中学生くらいの頃に聴き覚えがある音楽とか、
パックマン開発者の岩谷先生が、ご本人とご本人を演じる役者さんと2人出てくる
不思議とか、その他ご本人役出演のセレブな面々がいちいちツボにはまって大笑い。
e0076761_00380560.jpg
たまには、こんなのも。







by snowy_goodthings | 2015-09-21 23:55 | 鑑賞記

キングスマン / Kingsman: The Secret Service

「Kick-Ass」の監督作だっていう色メガネで観てはいけないんだけれど、
往年のスパイ映画についての言いがかりめいた賛辞とか本歌取りとか
階級とかガイア理論とか政治とかのモチーフの皮を剥いでしまうと、

物語の展開・構造はまるっきり「キック・アス」。
情け容赦無く踏み台となる魅力的なメンター、
選ばれし冴えない若者が成長して
"友情・努力・勝利"する。安定のヴァイオレンス、まったく期待通り。


でもなんか、
仰々しいウソっぽさと裏腹にうっすら実感を伴うリアリティが無くもない
というお話なんだけれど、掴みきる寸前に抜け落ちて行く。

クライマックスの「威風堂々」が流れるシークェンスは、
欧米人の考えそうなこったな演出でくだらねぇ…と思ってしまったのが
正直な感想。
その土壇場でそんなメタファーなお絵描きは甘い、甘すぎる。
もっとできるでしょう?できないんだっけ?

…と思ってしまう自分の感覚には、
その前の教会での"普通"の人々が"まさか"の事態となる場面のほうが好きです。
好きって、語弊あるけれど。
e0076761_01503294.jpg
(C)Twentieth Century Fox Film Corporation

キレッキレに汚いものがこれでもか、これでもかと生々しく剥き出し。
育ち良い大人がきっちり良い仕事する場違いな光景に
みてはいけないモノを見てしまったような思いでオロオロするんだけれど、
延々と続くソレをみていると、だんだんと違う感情も湧いてくる。
すんごい後味悪い。だから、印象にどろっと残る。

したっけ、そこまでイヤな思いをさせておいて、
明るく吹き飛ばそうとする終盤の展開には腰砕ける。たまたま
自分が嫌いな表現だってだけなんだけれどさ。地雷を踏まれた。


あ、
途中で姿を見なくなってしまったワンワン達の消息は気になる。
それも引っ掛かる。


面白かったんだけれど、この虚構世界を愛せるかというと厳しい。
(^_^;
いろいろ出てきた面白かった事物が、膨らむかと思ったら萎んでいった。


何故か「アナザー・カントリー」を観たくなるのでした。げしょ。



by snowy_goodthings | 2015-09-19 23:50 | 鑑賞記

テッド 2 / Ted 2

幕間に流れる鷹の爪団「キャラクターバトル」にウソっぽいテッドが出てくる。
e0076761_23003933.jpg
(C)DLE INC & TOHO CINEMAS LTD.

それだけの理由で、TOHOシネマズで観ようぜーっ…と、久しぶりに来たよ上大岡。
京浜急行を降りたら100m位の距離ににぎゅぎゅっと
商業施設が揃っていて、えらい便利げな繁華街になっていた。綺麗だし。

昔さ、京急の改札前に美味い焼き芋屋があったんだよ。
あぁ懐かしい。


で、映画。
e0076761_23052286.jpg
初めて観た時の「びっくり」感は慣れ親しんだぶん無くなっちゃうけれど、
ヒットしても、評判上々でも、てんで変わらないクマのヌイグルミ。このやろ。


ものすごく古臭い虚構世界のモチーフで土台ができあがっているし、
80年代に青春を過ごしたヒトらしい映画やテレビや音楽のネタのトッピングもあれば、
もっと昔に愛でられた映画や文学への真っ当真面目なオマージュもあるし、
毒のある時事ネタに挿まれた真面目な台詞の行間を深読みすれば
理想に燃える社会風刺にも見えるし、凄まじく高潔な愛に満ち満ちた生命賛歌も見える。
いや、そんなん気にしないで
バカバカしく笑い飛ばしちゃったって、愉しい。えらい懐が深い映画。
e0076761_23233298.jpg
(C)Tippett Studio / Universal Pictures and Media Rights Capital


あっちこっちに仕込まれた、
過去映画作品のモチーフにいちいちゲラゲラ笑いながら、それらもひっくるめて、
映画って「なんでもあり」な表現に対する敬意でムズムズしてくる。
むさくるしい愛に満ち満ちた映画賛歌にも見える。なまら楽しい。




by snowy_goodthings | 2015-09-12 23:25 | 鑑賞記

皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇 / NARCO CULTURA

夕方の所用前に、ちょい映画鑑賞。
"ちょい"と行ける場所に尖がった映画館がある幸せ。ありがたや。


邦題を見た時、「10年間でおよそ10万人」の死者がいるという
メキシコのドラッグ戦争について、
麻薬カルテルの抗争を追ったドキュメンタリーかと思ったのだが、
いざ映画が始まったらぜんぜん違った。
そんな、一筆書きできるような単純な事はなかった。

まぁ、奥行きある解釈を阻むようなレッテル貼り邦題は
過去にも沢山あったから、いまさら気にしないけれど…でも、
鑑賞前の予想と鑑賞中の印象とのシフト・ショックがぐわんぐわん。
(>_<)
e0076761_20412389.jpg
麻薬組織のボスを「英雄」と讃え、抗争での殺し合いを「成功」と讃える
ナルコ・コリードの歌い手は国境の北、アメリカ・ロサンゼルス生まれ。
メキシコに憧れ、ギャングに憧れ、マリファナを吸い、
「やめた」と言ってたのに…映画の中ではぜんぜん麻薬から足を洗っていない。

市民からは「何もしてくれない」と疎まれ、麻薬組織からは「殺す」と脅される
現場警察官は、国境の南、シウダー・フアレスで生まれ育った。
自分が子供の頃は平和な街だったと嘆き、同僚達の相次ぐ死を嘆き、
恋人と結婚したらすぐ向こう岸、平和なテキサス州エル・パソに移住しようと
考えているらしいが…映画が終わるまでは辞めようとしていない。
(彼に「明日」があったのかは不明)

そして彼らを巡る人々、生者と死者とが区別曖昧にわらわらと。
善良なヒトもいれば、凶悪なヒトもいる。


この喩えは極めて不謹慎だけれど、
ちょっと前に観た「マッドマックス」の虚構世界を
現実のものとして生きて死んでいるみたい。それを「格好良い」と熱狂しながら、
でも「暴力反対」とか「麻薬はNO」とか宣う人々。

死体は物言わないけれど無数に並ぶ市民墓地の墓標、
それとミニチュア豪邸のようなカルテルのボス達の霊廟は
雄弁に己の存在を物語っている。


で、遠い国で現実に起きている出来事は、
良くできたロマン・ノワールのように思えてしまう思考停止。


この喩えもぜんぜん無粋極まりないのだけれど、
ナルコ・コリードのうねうねとした節に乗った詞は、
まるでモリッシーが歌う"ギャングもの"をぐいっと拙くしたような内容。
聴いているうちに、ヘンな気分になってくる。
スペイン語さっぱりわからないけれど、韻を踏みながら繰り出される言葉は
あまりにも無体。


観ちゃったら、
安易に「人間の善悪とは…」みたいな"まとめ"に逃げさせてはくれない。
しんどかった。しかし、観る事ができて良かった。
知らないままより、知っていたほうがずっと良いや。



by snowy_goodthings | 2015-09-06 15:30 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

プロフィールを見る