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こころに剣士を / Miekkailija

1950年代はじめ、ソ連統治下にあったエストニアの田舎であった実話だそう。
あの頃のソ連最高指導者は、スターリン。大粛清とか民族強制移住とか冷戦とかのヒト。
スターリンは1953年3月に死去するので、強権支配が終わり近い頃。
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(C)MAKING MOVIES/KICK FILM GmbH/ALLFILM


とにかく、可愛い。大人も子供もどっちも。
エンデル先生が指導者として目覚めて、子供達がフェンシングの楽しさに気付いて、
練習に夢中になっていく姿とか、もう、たまらん。
フェンシングが間合の武術と知って、めっさ痺れた。

でも、これはスポーツ根性物語ではない。

レニングラードでのフェンシング全国大会では快進撃の末、
大柄なモスクワの男子に、小さなハープサルの女子が挑むという、単純明快なメファー。
その試合に、その場にいた皆が熱狂して感動するなんてさ、
お約束すぎる展開なんだけれど、ぜんぜん嫌みじゃなくって気持ち良い。

最後のシークエンスはちょっと野暮だけれど、良いんだいっ。

突き抜けて、清々しい。



by snowy_goodthings | 2017-01-27 23:05 | 鑑賞記

皆さま、ごきげんよう / Chant d'hiver

オタール・イオセリアーニ監督作品を観るのは、これが初めて。

余計な理解・共感のおべっか口挿みなんて要らない。とにかく大人しく観ろ!って、
説教されながらお爺ちゃんの小噺を聞かされているような気分になっちゃう。

スクリーンに映し出された光景に対する良い間合に気付くまで、
最初の30分間は困惑や睡魔との闘いだった。
(^_^;
しかし自分の立ち位置を何処に置くか気付いたら、
途中からは「ふふふっ」と、まんざら悪くない心持で眺めていられるようになった。
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(C) Pastorale Productions- Studio 99

フランス革命の時代、
貴族のギロチン処刑に群がる女性達。
自分の目には南オセチア紛争のように見えた現代に近い時代、
民家を襲い金品を略奪し女性を陵辱する戦車部隊。
そして、限りなく"現在"である現代、時間軸は曖昧に繋がって
近隣住民を覗き見る警察署長とヴァイオリン娘と武器商人と頭蓋骨収集家と
若者の窃盗団と没落貴族と家を建てる男とホームレスと
マダムと異次元の住人と怒りっぽい彼女と…その他、いろいろな人達を対峙させる。

アクの強いというか、アクしかないような人物が大勢登場するというのに、
雄弁に何も物語られないという、不条理。

しかしながら、その理不尽な鑑賞時間の経過が素晴らしく心地良くなる。
皆さま、当たり前に生きている。
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(C) Pastorale Productions- Studio 99

観終わった後の印象は、悪くない。
どんなお話であったかは思い出せないのだが、いくつかの場面は頭の中で容易に再生される。

うぅーん、やられた。

by snowy_goodthings | 2017-01-26 21:05 | 鑑賞記

ドラゴン×マッハ! / 殺破狼II SPL2: A Time for Consequences

座席指定は完売、立見客も出た満員の映画館を体験するのは、小学生の頃みた「南極物語」以来だろうか。

カンフーを使うアクション役者が出るから、そのヒトを「ドラゴン」と呼ぶ。
ムエタイを使うアクション役者が出るから、そのヒトを「マッハ!」と呼ぶ。
そんな半世紀近く前の邦題センスがいまだ健在ったぁ、驚いたぜ。
(^"^;

ぜんぜん違うじゃーん、じゃーん、じゃーん。


原題は「殺破狼II SPL2: A Time for Consequences」、英語圏では「KILL ZONE2」。
ドニー・イェンとサモ・ハン(キンポー)、新旧アクションスタアが暴れた
「殺破狼 SPL/狼よ静かに死ね」からの連作だそうですが、物語に繋がりは無し。
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(C) SUN ENTERTAINMENT CULTURE LIMITED.

広東語とタイ語と北京語と英語と絵文字とが飛び交って、
邂逅したばかりの時は意思疎通不可だったのが、終盤にはなんでも通じ合っている。
香港アクション映画らしい、ご都合が良く荒唐無稽で雑で唐突な展開のお話。それが良いんです。
主たる舞台がタイって、まるで「ドラゴン危機一髪/唐山大兄」…じゃなくって、
舞台設定の必然性は最初はあったように感じる。しかし、最後にはファンタジーに化けちゃう。

名前がある登場人物達は、絶体絶命な状況でもしぶとい。
そこを斬られたら死ぬだろうって目に遭っても、
その惨状だったら死んでいるだろうって目に遭っても、生きている。
一方で、名前がない登場人物達は、使い捨てに近い死にっぷり。そんでもって、
生きているほうも、死んでいるほうも、とても痛そう。見ているだけで、痛覚が刺激される。
うぅ…
ヴァイオレンスは、壮快でも爽快でもないんだ。ただ、痛いんだ。

トニー・ジャーさんは仏像や象を守るためだけでなく、娘を救うためにも闘う。←お約束な反応
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(C) SUN ENTERTAINMENT CULTURE LIMITED.

物語を動かしていたウー・ジンさんは、
最初の登場シーンでの下衆っぷりは何だったんだろう?ってくらいに最後は良い男っぷり。
そんなに強いんだったら、潜入捜査官なんかならなくても良いのでは。←ツッコミたくなる
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(C) SUN ENTERTAINMENT CULTURE LIMITED.

そんな猛々しい主役2人に対して、
文字通り一糸乱れぬ端正なスーツ姿で応じる適役:マックス・ザンが美しいこと、美しいこと。
  彼は「一代宗師」の馬三だったヒト?
突く、蹴る、跳ぶ…そんなに動いているのに、何故に髪は乱れず着崩れもしないのですか。
最後の見せ場、"この画はいつかどこかで観たことがある" という感慨で
キラキラな格闘を眺めていて、悪役のほうが負ける気がしない。そのくらい素敵。

それと、ルイス・クーに見えないルイス・クー。サカモト教授みたいなルイス・クー。
このヒトが猛烈に恐ろしい。


ムエタイとカンフーについて、理合が"似ている"とか"異なる"とか、
そういう事も時々は感じたのだけれど、これは娯楽目的の虚構世界だから。
(^_^;
面白かった。上映館数の少なさが勿体無い。配給会社さま、頑張って。



by snowy_goodthings | 2017-01-09 18:40 | 鑑賞記

ローグ・ワン / Rogue One: A Star Wars Story

葉問の座頭市、強し。フォース要らないじゃん。←違う、違う、違う
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(C) Lucasfilm Ltd.

あんまりシリーズに愛着が無い自分も「おぉっ、凄い」と思っちゃう、
故人キャストのCGアーカイブ映像出演が印象的だった。

昨年末に観たシリーズ作品よりも、
チャンバラ映画っぽくって、カンフー映画っぽくって、あっけらかんと楽しかった。

by snowy_goodthings | 2016-12-31 23:50 | 鑑賞記

この世界の片隅に

自分の周りで評判がとっても良かったので、行って観た。観ることができて良かった。
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(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会


戦争のさなかであっても、当たり前に繰り返される日常がダラダラと淡々と営まれていく事について、
逞しさだったり、悲しさだったり、優しさだったり、いろいろ。ちょっと、驚いた。

大きな出来事の中で、
何かを成す事・全うする事を要求されるヒト達の生き様を観る"感動"とは違う。
そうではないヒト達の生き方も、強い。戸惑うような感触があった。

言葉の選び方は良くないかもしれないが、テーマは古臭い。しかし、その印象は瑞々しい。
今までなかった"思い"とか"考え"を、21世紀のいま生きている自分に与えてくれる。とても新しい。


by snowy_goodthings | 2016-12-15 23:55 | 鑑賞記

「信じる人を見る 宗教映画祭」裁かるゝジャンヌ / La Passion de Jeanne d'Arc

日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コース3年映画ビジネスゼミ学生の企画・運営による
映画祭でカール・テオドア・ドライヤー監督「裁かるゝジャンヌ」がかかると知ってしまったので、
鑑賞。
YouTubeで探すか、販売されているDVDを買うかすれば、
いつでも観ることはできるかもしれないけれど、スクリーンで観られる機会なんて滅多にない。
これを逃したら、次はいつになることやら。だから行った。
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アンドレイ・タルコフスキー監督「ノスタルジア / Nostalgia」、
イングマール・ベルイマン監督「冬の光 / NATTVARDSGASTERNA」も観たい。
うぅ、しかし、ちょっと無理かな。


*


文字通り、"信じる人を見る" 思いをする作品でした。
絵画のような人間達のクローズアップの数々は、聖邪どっちも等しく美しかった。困惑するくらい。

完全な無声映画、すべての台詞を読ませない字幕。
こちらの鑑賞力に委ねられた余白がとても大きいので、観るたびに感想が変わっていきそう。
今日は映画祭のテーマそのままに「信心」の意味について考えが巡ったけれど、
もし、明日か明後日に観たら、「戦争」とか「権力」とかについて考えるのかもしれない。
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エレベータで、モリッ知り合いさんにばったり遭遇。
大阪公演の際、新大阪駅からIMPホールまでご一緒して以来の再会。
モリッシーのコンサートでスクリーンに投影された乙女の表情を擦り込まれたヒトが、
他にも来ているかもしれないね…なーんて、お喋りしながら開場を待つ間のロビーは、
ほぼ満員の大盛況。
貴重な機会だったのだと、しみじみ実感。行って良かったです。

by snowy_goodthings | 2016-12-12 14:05 | 鑑賞記

ダゲレオタイプの女 / La femme de la plaque argentique

先日の五段以下審査会のとき、先輩やお仲間と
「何年かしたら、"フォトグラファー"という職業はひと握りを残して無くなる」という
雑談をしたばかり。
だもんで、パパが放つ言葉のいくつかがたいへん腑に落ちた。

写真は「静止画(像)」、映画・ビデオなど映像は「動画(像)」。
そう呼ばれて「作品」ではなく「データ」として free(自由?無料?)に"シェア"される。
今は、写真に対して、映像に対して、"価値"とか"評価"の捉え方が、昔と随分違う気がする。
自分だって、
デジタルカメラやスマートフォンで、イージィに「写真」とか「ビデオ」とか撮るときがあります。
すげー、簡単に、安易に、出来の良し悪しお構いなしに。

…というお話では全然なかったのだ。しかしながら。
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(C)FILM-IN-EVOLUTION - LES PRODUCTIONS BALTHAZAR - FRAKAS PRODUCTIONS - LFDLPA Japan Film Partners - ARTE France Cinema

途中から、何時、何処まで解る事ができるんだろうか、はらはら。

タイトルのそのまま「銀板写真」みたいに静かな映画。
命も、魂も、生きた証しのすべてを、写真に撮(盗)られていってしまうような。


黒澤清監督によるフランス映画だそうですが、
そういう国籍・お国柄みたいな定式化された印象はあまり感じず。
舞台はフランスだけれど、おフランス的な自由奔放な表現で突き放される感じはあんまりしない。
ふっと「牡丹灯篭」とか思い出したけれど、だからって日本的な"ひたひた"とした怖さばっかりではない。


by snowy_goodthings | 2016-11-17 23:10 | 鑑賞記

pk

インドには、世界中の良い事・悪い事、美しい物・醜い物、全部ある。
神様も人間も、沢山いる。あんな国だから、こんな映画。
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(C)RAJKUMAR HIRANI FILMS PRIVATE LIMITED

「宗教」に対し、タブーとされがちな原理まで素朴な疑問で突っ込んでいって、
闘わずに優しい結末に辿り着く展開が素敵すぎる。
もちろん、途中で描かれるいくつかの出来事の中には情け容赦のない現実があって、
それはありのままの描写で放っておかれちゃうから、平和で幸せばっかりなお話ではない。


*


2014年12月にインドで公開されてから、日本での劇場公開まで2年近く待たされた。
ナン子ちゃん(日活さんのインド映画広報キャラクター、現在の活動状況は知らない)の
緩い仕事ぶりは許しがたくて、自分はこの映画の英語字幕blu-rayを
Amazon.comで買っちゃったのです。
(^"^; インド映画に限らず、洋画興行の不活況は困る。

彼方では、もうすぐアーミル・カーンの次の作品「Dangal」が公開される。
日本では、この作品が公開されるのが先か?東京オリンピックが始まっちゃうのが先か?
どちらかな。
待ちきれないなら、ヒンディ語を勉強して現地で観るか?…いや、間に合わない。


でも、
再びインドに行きたいと思っている今日この頃です。いつ行こうかな。


by snowy_goodthings | 2016-11-03 23:10 | 鑑賞記

高慢と偏見とゾンビ / Pride and Prejudice and Zombies

原作小説は読んで面白かったから、映画になるって知ってから楽しみにしていたんです。
惜しい。(^_^;
もっとカンフー映画だと思ったのに、ゾンビ映画だった。
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C)2016 PPZ Holdings, LLC

そして、
イアン…もとい、ダーシー。その刀の構え方と振り方はあんまりだ。


by snowy_goodthings | 2016-10-22 00:00 | 鑑賞記

スーサイド・スクワッド / Suicide Squad

面白くなかったわけではないのですが、
DCコミックのファンでも読者でもない自分にはちょっと面倒くさかった。 (^_^;
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(C)WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

最後の長い長いスタッフロールに、
"Peter Murphy" さんという方がいたのがツボでした。

うーむ、ちょっと相性が悪かった。

by snowy_goodthings | 2016-09-23 21:30 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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