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横浜で一番クレイジーな商店街

前回来訪からあまり間を空けず、六角橋商店街へ。
此処は、「横浜で一番クレイジーな商店街」であり「商店街プロレス発祥の地」なんだって。
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プロレスが大好きなオットと、古い商店街が大好きなオレの趣味とが合致したもんで。
オットはいくつか団体のプロレス興行を観ているけれど、オレは生鑑賞は初めて。
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15時から当日券販売開始。
仲見世通りを塞がないようにお行儀良く並んでいる人達に「当日券購入ですか?」と尋ねたら、
気さくに「最後尾はココ」と教えてくれた。皆さん、大日本プロレスファンであるらしい。

立ち見席券を買ったら、開場まで1時間ちょっとある。
ニャンコちゃん、そんな炎天下の日向は暑かろう。日陰に行かないのは、そこがお気に入りの場所なのか?
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北国出身の我々は、商店街にずっといるのは暑くて辛い。
この隙間時間に横浜駅へ戻り、ルミネの有隣堂で山際淳司「江夏の21球」を購入。
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先月、新書で再刊されたばかり。
そして気づいた。この著者の年齢に追いついていた、自分。
あらゆる領域における"ジャーナリスト"と呼ばれる人達の言説に対して
賛成や共感をしづらくなったり単純な敬意を持ちづらくなった今日この頃ですが、
このヒトの文章は同意・非同意どちらもあるけれど、ちゃんと読める。
野球とか興味が無い自分も、この本はよく覚えていた。だから、久しぶりにまた読む。


六角橋商店街へ戻ると、ちょうど良い感じに開場時刻近く。
指定席券を持ったお客さんから入場開始、その後、立見席が整理番号順に呼ばれて入場。

会場は食品館あおば裏、
おそらく普段は月極駐車場とか撤去された放置自転車の置き場になっているスペース。
此処に普段クルマを停めている契約者の皆様は、
今日は何処か別の場所に愛車を移動されているということなのかな。
商店街とその近隣に住まう人々が一致団結しなければ、こんなイベントは開催できないでしょう。

誰ですか、商店街でプロレス興行をしようなんて考えたのは?
かつて街頭テレビで力道山に熱狂した世代?しかし、それは60年以上前の事だし…

六角橋商店街会長の開会ご挨拶に続き、神奈川区長が前回り受け身をしながら登壇。面白いおじさん達。
行政公認イベントですか。
皆、頭がおかしい。←褒め言葉です
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帰ってから調べたら…横浜市のホームページにこんな広報があった。
 横浜市経済局商業振興課 記者発表
 一般社団法人横浜市商店街総連合会(市商連)では、
 「プロレス見るなら大日本!買い物するなら商店街!」を合言葉に、
 活動拠点を横浜に置く「大日本プロレス」と強力にタッグを組み、
 『商店街プロレス』を毎年開催しています。

ヨコハマ、狂ってる。←褒め言葉です


かく書く自分も、前説のご挨拶の時、
リング上から「初めて観に来た?何故こんなイベントに来たんですか?」という趣旨のフリを喰らったんだけれど、
自分も"頭がおかしい"から。こういうの、嫌いじゃないですから。好きですから。
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さて、試合。
自分はプロレスについては、はるか昔に兄のテレビ鑑賞に付き合わされたのと
映画「レスラー」を観たのとオットが語るのと
YoutubeでメキシコCMLLの Místico II・Dragon Lee II 兄弟を観るのとくらいな経験しかないので、
6試合いずれも各選手のキャラクター設定とかリングでの振る舞いのお約束とか知らずに付いていったけれど、
6試合どれも雰囲気が違って面白かったです。

特に1試合目!
レスリング(wrestling)とは、あぁそうだ、wrestle=組み合う、取っ組み合う競技だもんな…
それって、ファンならとっくに当たり前な認識なんだろうけれど、
初見の自分には目から鱗がポロポロ落ちる気づきとの遭遇。
腰の取り合いとか、正中線の崩しとか、関節技とか、技の理合とか。
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そんでもって、だんだんパフォーミングアートのようにも思えてくる。
リング vs. 客席の"正面"を意識したような魅せ場の作り込みが、お芝居のようだ。よくできている。

武術(あえて武道と書かない)と格闘技との違いって、なんだろう?
やっている事の根源に違いは無いように感じる。伝承・表現の違いだけかもしれない。もしかしたら。
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いや…最後の「鉄檻蛍光灯デスマッチ」は、プロレスだからこそな演目かぁ。
(@_@;
真四角いリングを2方向から臨む客席の構造のせいかな、
選手の入場ルートやリング上の鉄檻がお能の"橋掛かり"や"作り物"みたいに見えてきた。妙な錯覚。
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我々が立っていた辺りは水もかけられないし、割れた蛍光灯の破片も飛んでこないから安心…と油断していたら、
血まみれの顔したヒト達がやってきてびびった。
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六角橋商店街で自転車を放置すると、場外乱闘の武器にされてしまう。

商店街の行事っぽく最後の試合の勝者に米100kgが贈呈されて、プロレスっぽく喧嘩上等な口上があって、
場内揃って「プロレス見るなら大日本!買い物するなら商店街!」のコールで終了。
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楽しかったです。
此処にいるヒト皆、頭おかしい。←褒め言葉です


帰る前に、仲見世通りの日本ワインとセイボリータルトの店「葡萄とキツネ」で1杯。
こちら、夜に商店街へ来る機会があったら来てみたかったのです。
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美味しかったです。←字義通り、褒め言葉です

「葡萄とキツネ」ってどんな話だっけ?
オットは全然違うあらすじに仕立てて覚えていた。
最後は猟師に撃たれて死んじゃうとか…それって「雉も鳴かずば」ではないだろうか?

正しくは、
 お腹を空かせたキツネが歩いていると、美味しそうな葡萄が高い枝から垂れていた。
 キツネは葡萄を掴み取ろうと、爪先立ったり、飛び跳ねたりしたものの、掴むことができない。
 キツネは 怒りと悔しさから
 「どうせあんな葡萄はすっぱくて不味くて、誰が食べるか」と言って去った。

Sigmund Freudが、神経症的防衛における「合理化」の喩えに挙げたイソップ寓話。
手に入れたい・経験したいのに、努力しても至らない対象・事物について、
それは"価値がない"とか"自分に相応しくなく無用"といった理屈で自分を納得させることで
自分の心の平穏を守ること。

まぁ、フロイト先生は情け容赦ない。

自分は、今日した体験にすこぶる満足している。
我が在所について、新たな発見をした日。自分で見つけて、自分で動いて、自分で手に入れた体験。
やったぜ。
(^o^)

したっけ、家に帰って暫くしたら、背中から痛くなってきて猛烈にだるい。
やばい、夏風邪をひいたかもしれない。
(>_<)

早く寝よう。明日は休もう。


by snowy_goodthings | 2017-08-05 21:00 | 散歩記 横浜


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by Yukiko I. N.

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