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Yet How Strange a Thing is The Beauty of Singing Voice.

途中、何回かの兆候を経て最後の締め括り、
アンコールで起きた事は一瞬だったけれど悲しかった。
しかし、あの瞬間だけを取り上げて「台無し」だなんて言いたくない。
言ってほしくもない。
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Mr. Morrissey ご本人がどう感じて考えていたのかは解らないけれど、
いつもと違ってシャツを脱いで投げず、
舞台の正面・左右へゆっくりと深くお辞儀をしてから
去る姿は端正で美しかったです。まるでオペラ歌手みたいに。

私はそんな自分の印象のほうを大事にしておきたい。

自分が考えたって仕方無いのに気になっちゃって考え過ぎて、翌日、
日本に帰ってきてから具合が悪くなって寝込んだけれどさ。
なにもかも真に受け過ぎた。
そんな日曜の夜でした。


*


VIVID LIVE 2015 "An Evening with Morrissey"
第4夜の5月31日、最後の夜。
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人混みを避けようと思って日暮れ前に出たけれど、
ホテルを出ると、Circular Quay駅のほうからVIVID LIGHTを観に来た人々が
どっと溢れていて、なかなか先に進めない。
朝6時過ぎには10分足らずだったオペラハウスまでの道のりは、
夜6時過ぎには30分ちょっとかかった。
さすが日曜日。

開場時間前だったけれど、ロビーはオープンしていたので入ろうとしたら、
"バックパックはクロークに預けて"と止められた。
同じ容量の荷物でも、ショルダーバッグであればOKなんだけれど、
背負うカバンはダメらしい。
昨日と同じボディバッグで来れば良かった。これは失敗。
うさこ・カメラ・財布を出して、ほとんど空になったリュックとコートをクロークへ
お願いする。

うさこ、剥き出し。
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チケット1枚でウサギのヌイグルミ連れだけれど、
良いですよね?
うさこは私が4歳の時からの相棒なんだよ。ずっと一緒に旅している。

今夜の席はここ。
CIRCLEのいちばん前、PAのすぐ後ろ。
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ステージ全体が綺麗に見渡せる。
前のめりになって、手すりにしがみついて舞台を見下ろしたくなる。そんな場所。

コンサートが始まる前、
左隣のおじさまに"僕は横の空いた席に移るから、ここ使いなさい"と
うさこ、席を譲られる。
ええええ…!
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Circleは、年齢高めなオトナが多い印象。
ヌイグルミ連れの私は、実年齢よりもうんと若く見られていたかもしれない。
周りのお客さんから"可愛いね"と声を掛けられて、照れまくるのでありました。
私が今までに出会ったモリッシーファンは、
誰も彼もが不思議な寛容さを持ち合わせている。謎だ、謎。


*


20時前、たぶん昨夜よりもさらに早めだったかもしれない。
プレショーの映像が流れ始める。自分の目線のほぼ真正面に流れる映像に、
今夜もやっぱり期待と憂鬱とが綯い交ぜになってくる。
ただ、今夜は楽しみという気持ちのほうが強かったかも。昨夜が素敵だったから。

今夜も始まる。今夜が最後。
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歌い手としての絶頂とは、
このヒトの場合はいったいどのくらいの高みまで至るんだろう。
昨日「最高」と思ったばかりなのに、今日はもっと凄い。歌声が体の芯まで響いてくる。
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終わってから気付いたけれど、
この日のセットリストでThe Smiths時代の楽曲は先生不動の主張、
Meat Is Murderだけ。
SuedeheadからKiss Me A Lotまで、
ソロキャリアにおける最初のシングルから最新の配信曲まで。
それと、フランキー・ヴァリのカバーTo Give (The Reason I Live)。
うわぁーっと狂乱するというより、
じわっとじっくり音楽を聴き入るような雰囲気。
勿論、いつも通り、嬌声挙げているヒトもいたのだけれど。

スミスから逃げ回って大人になった聴き手である自分には、
怖くない心地良い構成。
勿論、モリッシー先生はバンドの中にいてもソロでいても、
難しいんだけれど。

とにかく、メディアがモリッシーについて語る時に
いまだ'ex-vocalista do the Smiths'という冠詞を付けることには違和感しかないから
(ありのまま彼の一部であり、すばらしいキャリアであるのはわかっている)
これらが今夜モリッシーが"自分が歌いたい歌"であるなら、喜んで聴く。
自分の思い出と思い入れをひっ重ねて、あの歌を歌ってほしいとか、
この歌を聴きたいとか、言わない。というか、言えないし。
なにより、自分が何を求めているか、自分でもわからないから。
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今夜もヘンなSpeedway。
昨夜よりも、"Yo nunca dije, Yo nunca dije"が綺麗な節回しになっている気がする。
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拝聴2回目にして、正調Speedwayを忘れそうです。恐るべし。


自分の希望は無い…なんて書きつつ、グラスゴーで聴いて痺れた
One Of Our Ownをまた聴くことができたのは嬉しかった。←あぁ、書いちゃったよ
ぜんぜん自分が共感するような接点がない世界の歌なんだけれど、大好き。

この辺りで、完全に魂を持っていかれたっぽい。
またしてもぼーっとなっちゃって、時間経過を忘れてしまう。
何曲くらい聴いていたのかわからなくなっていた。
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だから、
World Peace Is None Of Your Businessがアンコール前最後の曲だとは思わず。

いつもならアウトロをバンドに任せて先生はすっと舞台袖へ去って行くのに、この日は
曲が終わるまでずっといて、マシュー・ウォーカーがドラムセットから降りて
先生のマイクスタンドの脇を通り抜けようとする寸前にふっと下がっていって、
笑顔でひと言。

"Goodbye"

そんな虚をつかれる終わり方。



そして、アンコール。
バンドと一緒のご挨拶はいつも通りだったんだ。
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その後、
"Thank you for everything."に続けて
モリッシーはいつもより少し長い時間を使って何を話したかったんだろう。

"... And as I do, I say, Thank you for everything.
And if, if the earth as in the world..."で間を取った次の瞬間、
1階STALLS前方の観客が発した言葉をきっかけに
表情が変わってしまった。
誰が何を言ったのか、どうしてそうなったのか、自分の席からは判らない。
"What do you want? Tell me, and I'll give it you. What do you want?"と
詰め寄るかと思ったら、ぱっと背中を向けて
"Jesus... Anyway, forget it."と、
そのままNow My Heart Is Fullを歌い始めてしまった。

今夜、いちばん大きくて、いちばん綺麗な声で。
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そして、あの挨拶。

1 Suedehead
2 Staircase At The University
3 Ganglord
4 Speedway
5 Kick The Bride Down The Aisle
6 Istanbul
7 One Of Our Own
8 Yes, I Am Blind
9 I'm Throwing My Arms Around Paris
10 Kiss Me A Lot
11 To Give (The Reason I Live)
12 Mama Lay Softly On The Riverbed
13 Everyday Is Like Sunday
14 The Bullfighter Dies
15 Smiler With Knife
16 Earth Is The Loneliest Planet
17 The World Is Full Of Crashing Bores
18 I'm Not A Man
19 Meat Is Murder
20 World Peace Is None Of Your Business
enc. Now My Heart Is Full


*


"Forget it."って言っていたけれど、
あの時に何を話したかったのかいつか聞くことはできるのかな。
それとも、これっきりかな。わからない。


"What do you want?"って言っていたけれど、
もし私が答えちゃっていいなら、自分だってそんなに出来が良い聴衆ではないけれど、
 #なにより週1~2回限定菜食の、
 #肉も魚も菌も、野菜は根まで食べるノンベジタリアンだし
またMorrisseyが歌う場所にいたいです。居合わせる事を許してほしい。
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したっけ、1年後に読み返したら、自分で
自分の感覚の拙さが情けなくて身投げしそうな作文だな…これ。しないけど。
しかし、残しておきます。これが、あの時に自分が自力で見聞きできた事だから。
他人がどう見聞きしたとか、解釈したとかは知らない。知ったこっちゃない。
舞台の上にはモリッシー(とバンド)しかいないし、
それを観た自分の五感は自分ひとりのものでしかないから。

あの場にいたヒトの数だけ、
キラキラでドロドロな感動が生まれている筈だから。
それぞれが死ぬまで大事にするであろう、美しい物語でいいじゃない。


そして、
次にどのように自分が感じるか。そんな事はわからない。
幸運にもいつか「次」が来たら、その時のお楽しみです。


by snowy_goodthings | 2015-05-31 22:30 | 鑑賞記

Sydney Harbour Bridge

オーストラリア植民地時代の雰囲気を残す古い界隈、ぷらぷら。
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「お祭り屋台?」
うさちゃん、ここはThe Rocks Market、ようするに市(いち)だよ。
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食べ物とか工芸品とか、
何が"シドニーらしい"モノで、何を選べば"シドニーらしい"のか、
さっぱり解らないんだけれど、お土産に石鹸とか買った。誰かにあげよう。


Sydney Harbour Bridge
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Bridge Climb する人々を下から見上げる。
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Leica M4 / Canon f0.95 * Fujifilm Natura1600

今から思うに、シドニーに来ていて
「フェリーに乗っていない」「橋を渡っていない」って、
街の風物をぜんぜん謳歌してこなかったな。やや反省。
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また、
ここにくる"きっかけ"が巡ってくる事を願います。
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by snowy_goodthings | 2015-05-31 15:30 | 旅行記

Sydney Fish Market

夜まで時間があるし、使用期限をとっくに過ぎたNatura1600を
詰めたLeica M4をぶら下げて街をぷらぷら。

使用期限切れのネガフィルムは感度が低下している筈だけれど、
CANON f0.95ってお化けレンズを付けているし何とかなるだろう。
…なーんて思ったのは甘かった。

50年前くらいに撮ったような写真になってしまった。
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Leica M4 / Canon f0.95 * Fujifilm Natura1600

高い場所好きなのに、シドニータワーに昇りそびれた。
下調べ不足が甚だしい。
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Leica M4 / Canon f0.95 * Fujifilm Natura1600

ちょっと南下して、やや無国籍な雰囲気の界隈。
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Leica M4 / Canon f0.95 * Fujifilm Natura1600

ボディビルダーの盛り上がる筋肉写真が強烈なプロテイン屋さん。
後から気付いた、ウィンドウにはハングル文字。
街中には中国・シンガポール・韓国・日本…くらいの順で東アジア系らしい
顔をしたヒトが溢れている。不思議な居心地。
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Leica M4 / Canon f0.95 * Fujifilm Natura1600

タスマニア産ウィスキーを買いたくて、
扱っていそうな酒屋さんのアテを付けていたのだが、日曜定休だった。
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この街では、個人商店の多くが古式ゆかしく日曜に休むのだ。
ぬかった…

ちょっと北に戻って、The Galeries 1F(2階)の回転寿司店の向かいに
今月オープンしたばかり、無印良品MUJIシドニー店。
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その1フロア上に、シドニー紀伊国屋書店がある。
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1週間ちょっと前、モリッシーがサイン会をした場所だってね。
(祭の後みたいに閑散とした陳列を並べ直したかった)

コスプレイベントを開いたりするgeeks狙いな日系の本屋さんだと思っていたら、
南半球で在庫書籍数最多の書店であるとかなんとか。折角なので、
モリッシー自伝第3版とか70年代カルチャー本とか詩集とか、何冊か買った。


お向かいのQVB(Queen Victoria Building)を通り抜けて、
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Red Eye Recordsでレコードを何枚か買った。
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Nick Cave のレコードが沢山並んでいたのは、流石お国柄だろうか。


東京お台場再開発のお手本になったという Darling Harbour を通り過ぎて、
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ちょい距離はあったが、Sydney Fish Market まで歩いた。
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Leica M4 / Canon f0.95 * Fujifilm Natura1600

こちら、
東京都中央卸売市場築地市場に次いで世界第2位の水揚げ量がある
魚市場であると、昨日ホテルまで送ってくれたJALパックのガイドさんが
話していた。この話を今朝オペラハウスのガイドさんにしたら
「本当に?」と驚かれた。1位でないと、認知されるにはインパクト不足かしら。
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Leica M4 / Canon f0.95 * Fujifilm Natura1600

シドニーでは1年中美味しい生牡蠣を食べられるらしい。
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しかしながら、
生の魚介類を食べると蕁麻疹になるアレルギー持ちの私は眺めるしかできない。
(>_<)
日本人が don't like sashimi でなく、
can not eat sashimi なのは珍しいですか。とにかく、オレは食えないんだよ。
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日本人名の看板が掛かっていたり、
中国語(どこ方言かは不明)の会話が飛び交っていたり、東アジアな雰囲気。
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Leica M4 / Canon f0.95 * Fujifilm Natura1600

冷やかすだけ冷やかして、
それでもフィッシュ&チップス的なモノはちょろっと食べて、帰るのであった。
失敗、"モ"中なのに、魚肉を食している。
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by snowy_goodthings | 2015-05-31 15:00 | 旅行記

Backstage Tour

昨日はジャケット1枚で平気だったけれど、今日は急に冬らしい寒さ。
荷物になると思ったけれど、
ぶ厚いウールのコートを持ってきておいて良かった。 (^_^;

朝6時30分、ホテルを出てCircular Quayへ。
今日の日の出時刻は6時50分、まだ暗い。
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昨夜の混雑とは真逆、人の気配がほとんど無い。
フェリー乗り場か鉄道駅の職員さんが数人、
海岸線ぞいの遊歩道をジョギングするビジネスパーソンが数人
(ほとんどがこの辺りにある5つ星ホテルに逗留する海外からの出張者らしい)、
それだけ。
昼間あんなに飛び交っていたカモメもいない。
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今日も来ました、オペラハウス。
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今日も来ました、Stage Door。
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昨日と同様、守衛のおじさんに
"そこのソファで待っていて"と言われて座っていたのだけれど、
目の前をひっきりなしにご出勤してくるスタッフさんがどんどん通り過ぎて行く。
オペラハウスの朝は早いらしい。

壁のモニターに流れるオペラハウスでのイベント告知映像を眺めて
待つ事しばし。
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そういえば、
街で"Morrissey @ SOH"のフィジカルなポスターをまったく見ていない。
The Rocksの裏路地で28〜29日に公演があったDaniel Johnsの
ポスターをみかけたけれど、先生のはなかった。
チケットは抽選申込だけで完売、その後わずかな座席が追加販売されたくらい
だから、街で告知する必要はないのかもしれないけれど。


*


7時のスタート時間近くになっても、他に誰もツアー参加者らしき
お客さんが来ない。まさかもしやと思ったけれど、そうだった。
本日のBackstage Tour参加者はオレ1人。
(^_^; Oh... VIP visitor, I am. なんてこった。

今日ガイドしてくださった女性は、日本を何度か旅したことあるそうで
片言ワンフレーズな日本語を話す。英語音痴にはこのうえなく嬉しい気遣い。
私のシドニーオペラハウスでのコンサートおよびツアーの予約・購入履歴を
把握していて、"ここは昨日のツアーでは来ていないでしょ?"とか
"昨夜のコンサートでモリッシーを照らしたスポットライトはあそこよ"とか、
そんな言い回しでご案内をしてくれた。CRM
(Customer Relationship Management)の素敵な事例を実体験。
そしたら、Sydney Opera Houseに恋をしないわけがない。


昨夜のVivid Backstage Tourで立ち入れなかった場所を中心に、今日も
上がったり下がったり通り抜けたりしながら見たのは以下の場所(順不同):

□Joan Sutherland Theatre
  昨夜公演、
  Melbourne Ska Orchestra with Mojo Juju が
  撤収中。それと同時に、今日このあと朝10時から開かれる
  お子様向け音楽体験イベント"Dress Up Attack!"の設営中。

客席から可愛らしいステージ設営の様子を眺めていたら、
昨夜Concert Hallで会ったステージマネージャーのお姉さんが
キビキビ働いていた。
モリッシー舞台上の"Jerry Quarry"のスクリーンについて、
歌舞伎の演出との共通点を述べていた彼女。あれから13時間ちょっとしか
経過していないけれど、また姿を見た。出ずっ張りか。

Joan Sutherland Theatre の旧名称 Opera Theatre。
最近リニューアルした際、オーストラリアが誇るソプラノ歌手の名前を
冠したそう。後から彼女の名前をネット検索すると、ベルカント唱法の他
いろいろ逸話が出てくるのだが、ガイドさん自身の思い出話によると
"気取らない、誰にでも明るく接する素晴らしい女性"だそう。

舞台下のオーケストラピットに潜ったら、やたらごっつい
機械仕掛けの指揮者台、パーカッッションパート用の指揮者モニターとか、
オペラ"Madame Butterfly"のセットで使うという配水パイプとか、
デジタルな装置やメカニックが溢れている。
音響・照明・装置・etc. 機器を接続するケーブルは半年に1回ずつ
動作チェックしてOKタグを更新するらしいが、その量は膨大。

そりゃ、朝7時前から皆さんお仕事している筈だよ…

たった1人ツアー参加の役得だったのは、
"ちょっと待ってくれたら、これから荷物を降ろすとこだよ"と、
舞台袖から最下層フロアへの機材搬入・搬出リフトが動くのを見せて頂いたこと。
↓こんな感じ。ガイドさんも"初めて見る"と一緒に興奮しまくり。
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これで伝わったら、貴方は千里眼だ。

劇場の見学というよりも、ハイテクな工場の見学に来ている気分。

□Studio
□Playhouse
□Drama Theatre
  昨日は舞台でお話を伺ったけれど、今日は舞台天井のキャットウォーク。
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□Concert Hall
  舞台下にある楽器格納庫から上がっていって、舞台へ。
  "An Evening With Morrissey" の整然と並ぶ装置の隙間を縫って、
  舞台の下手から上手へ横断。
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客席からの視界では幕とバックドロップで隠れて見えなかった、
グランドオルガン。
"世界最大級だけれど世界最大ではない"と言われたけれど、
壁の向こうにも1000本単位のパイプが隠れている筈。でかいよ。

昨日は入れなかった、
Concert Hall の The Conductor’s Suite(指揮者用控え室)。
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弾けないのに、Steinway & Sons のピアノを触らせて頂いたりする。
良いのか? (^_^;

オペラハウスにピアノは20数基あって、
すべてを1人の調律師さんが管理しているそう。
「同じヒトが調律しないと音のニュアンスがピアノによって異なるから?」
と訊いたら、それで正解みたい。

□Rehearsal Room
  そういや、ここにあるピアノはYAMAHAだった。

通りすがりに見かけるオペラハウスのスタッフを紹介されながら、
"ここは私達にとって重大な部署なのよ"と、
Payroll Office の前を通り過ぎたりしながら、館内見学は終了。


昨日は Green Room で締め括りの食事が出たけれど、
今日はまだ厨房準備中ということで、オペラハウスの建物を出て、
海沿いの Opera Kitchen へ。
だからか。今朝のオーダーリストにあったメニューは
オムレツとハムとか、ベーコンバーガーとか、お肉料理があったのは。

ここでやっぱりちょろっと話題になっちゃうのは、
"Sydney Opera House goes vegetarian for Morrissey's Vivid shows"
なんだけれど、お肉もお魚も食べるガイドさんは始まる前は成功するか
ハラハラしたんだそう。
運営方法を伺うと(わざわざ尋ねたわけでないんだけれど)、
目玉公演を託すアーティストの意思を尊重しながら
合理的に折り合いを付けているみたい。
葛藤はありつつも、対立は見当たらず。

カモメ達の視線を浴びながら、
(客が去った後、皿の食べ残しをさらっていくらしい)ガイドさんと
お互いの仕事について"やりがい"とか、今日はこれから何処か行くのかとか、
あれやこれやお喋りしながら、朝食。

カスタマーサービスって何だろうとか、
日本で桜を観るなら弘前に行ってみるべきだとか、
飛騨高山へは大阪から何時間くらいで行けるとか、
ヤマハは何故ピアノや吹奏楽器やドラムやギター・ベースや弦楽器など、
あらゆる楽器を製造するメーカーになったのかとか、
そんな事を。
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自分が朝食に選んだのは、
オーダーリストいちばん下にあったベジタリアンバーガー
("モ"中だから)。
目玉焼きとチーズとトマトとでっかいマッシュルームが挟まっていてね、lacto-ovo だった。
当たり前に美味かったよ。理由はさておき、菜食したい時に"特別食"とかって
肩肘を張らずに声高に説明せずにするっと選んで食べられる場の雰囲気が嬉しい。
良い感じ。




by snowy_goodthings | 2015-05-31 09:15 | 旅行記

Stage Becomes a Sailing Ship in Circulating Storm.

ただただ、楽しかった土曜の夜。
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VIVID LIVE 2015 "An Evening with Morrissey"
第3夜の5月30日。
第1夜と第2夜の様子は電子の噂に見聞きしたけれど、
自分の身体を以て鑑賞するのは今夜が最初。


19時30分、
オペラハウスの楽屋裏、グリーンルーム天井の電光掲示に"MORRISSEY"のサインが
光り「開演準備」を告げるアナウンスが流れてきたのを合図に、
黒装束のセキュリティやスタッフの方々がわらわらと移動していく。
開場時間だ。

存外美しくて美味しい(お世辞じゃなく本当に見事だった)、
モリッシーの希望によるモリッシーのためのベジタリアンミールと
イケてるオーストラリアのワインとアサヒスーパードライのラッパ呑みで
盛り上がっちゃって、Vivid Backstage Tourの締め括りディナーはぜんぜん時間通りに
終了する気配がなかったのだけれど、ガイドのおじさんが
"Yukikoはこれから今夜のMorrisseyのショーを観に行くから、先にお別れだよ"と
宣言して19時45分の終了時間ぴったりに連れ出してくれた。
途中退席は私ひとりだけ。あらら…

搬入スペースを通り抜けてStage Doorの外まで案内して頂いて、
どうしようもなく気の利かない拙い語彙ばっかりの英語でお礼を言って、
"Enjoy!"と見送りの言葉を貰ってコンサートホールへ。
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今夜の席はSTALLS、ステージ上手寄り(客席から向かって右側)。
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ヘンなの…1時間ちょっと前、あの幕の裏側下手の隅にいたんだ。そして今では
この幕はプレショー映像を流す"スクリーン"ではなく、歌舞伎の"浅葱幕"に見える。
この幕が振り落とされると、"World Of Morrissey"が現れる。
それって、まるっきり歌舞伎のお舞台の始まり。

…あれ?

それって、前にも聞いたことがある。
それって、モリッシー先生本人の口から。

3年前の川崎クラブチッタでの第一声、
"Kawasaki, KABUKI"。

それって、頭韻法の修辞的挨拶としか思っていなかった。


*


20時の開演時間より少し前にオープニング映像が流れ出した。
3月のグラスゴーで観た時にはVISAGEがお悔やみのように流れたけれど、今夜は無し。
Lou Reedの1974年のインタビューに大笑いしたり、New York Dollsで踊ったり、
1階席の私の周りはえらい陽気。

私自身は、ほん一瞬だけれど猛烈に憂鬱な気分になる。だって、
いよいよショーの始まりだから。始まったら終わってしまうからさ。でも始まる。

始まった。
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"There's a cyclone coming."

そのご発声の通り、
嵐のようにQueen Is Deadのイントロが頭の上から降り注いでくる。
  1973年のオペラハウス
  杮落としにはエリザベス二世が来賓している…

そして、Morrisseyの歌声。
深く柔らかいのに、突き刺さってくるようなあの声が飛んでくる。
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グラスゴーで聴いて驚いたあの声。ううん、今夜はもっと凄まじく力強い。
何が起きているんだろ。
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コンサートホールに音楽の暴風雨が来たというのなら、
客席では熱狂の大浪が起きている。舞台は音と光が渦巻く大嵐に揺さぶられる船みたい。
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自分にとって、モリッシー先生は彼我の遥か彼方の存在で、
遠くから存分に歌う姿を存分に眺められれば最高に嬉しいのだけれど、
今夜はずいぶん近い気がする。
もちろん、それは物理的な距離ではなくって…なんだろ?

ヘンなSpeedwayのせいだろうか。
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暗転の後、リードギターを除いて全員パートチェンジ。
スペイン語はさっぱり解りませんが、
グスタボが歌う"Yo nunca dije, Yo nunca dije"のリピートはすごく耳に触って残るし、
"true to you"が字余りに変わったのには「本当に?」とツッコミたくなる。
それって、strange wayだから。
よくできたミュージカルのようだ。なんだか楽しい。


それとも、その後のせいか。
ジェシィのギターにちょっとトラブルがあって
モリッシー先生がお喋りを引っ張ろうとした瞬間、2階席のほうから
誰かが叫んだ"Happy Birthday!"をきっかけにHappy Birthday To Youの大合唱が
始まった。1週間と1日遅れのモリッシー56歳のお誕生日お祝い。
それに対して、主役の"Too late!"の声が素晴らしく響くこと、響くこと。
よくできたコメディコントのシークェンスのようだ。なんだか楽しい。


Certain People I Knowの可愛らしく
(←エルダーのおじさまにこの表現は如何かと思うが)
軽やかなアウトロとか、エコーがぐわんぐわん耳鳴りしてくるMy Dearest Loveとか、
スネアドラムの音が腹に直撃してくるMama Lay Softly On The Riverbedとか、
聴こえてくる事、観えてくる物、なにもかもが鮮やかに感じられる。
さっきの憂鬱はなんだったんだ。心は浮き立ちまくる。


でも、極めつけはMeat Is Murder。この歌の印象は今夜がいちばん強烈でした。
浮き立った心は、ぐるんぐるんと振り回される。
間近でバックドロップの映像を観ていると、
自分の緩い価値観の多様性について理解を求める主張を、真っ向から責められている
気分になってくる自意識過剰。偶然なんだけれど、自分自身が最近
ハラールとかコーシャとか宗教的理由による食習慣について考える機会が多かったから、
それらを軒並み否定してくる映像群はひじょうに辛い。

でも、それがモリッシーだから。


最後のNow My Heart Is Fullはとても優しく聴こえたけれど、
決して甘やかしてはくれていないのかもしれない。
今この瞬間、
自分が考えたり感じたりしていることは、自分の責任においてなんとかします。

隙だらけで突っ立っていたら脾腹をしたたかに蹴られ、
倒れこむ寸前に手を掴まれて立たされて、
「さぁ行きなさい」と優しく背中を押される。喩えて言うなら、そんな気分。
このおじさんの姿を観て声を聴いて、何かを感じるだけ自分の頭や体が動くんなら、
自分の力で立って行けるだろ。行かないと。


アンコールは賑々しく華やかなFirst Of The Gang To Die。
栗原類くんみたいなルックスの男の子が、たたたーっと
ステージを駆け上がってモリッシーに到達、乙女のように抱きついていた。
ふわっと軽やかにやってのけたもんだから、思わず賞賛の拍手をしてしまう。
よくできた青春ドラマのようだ。
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音と光の大嵐の中で、溺れる。溺れる。溺れる。

自分の感受性はイカレてしまったらしい。
おかしい。何故、こんなに楽しいんだろう。MIMは辛かったけれど、
気持ちの乱高下が楽しくって仕方が無い。だから、平気。
ただただ楽しい。おかしい。


Mr. Morrissey ご本人はこの夜をどう感じているかは解らないけれど、
(モリッシーについての真実はモリッシーしか知らない)私は幸せでした。


1 The Queen Is Dead
2 World Peace Is None Of Your Business
3 Ganglord
4 Speedway
5 Kick The Bride Down The Aisle
6 Earth Is The Loneliest Planet
7 Stop Me If You've Heard This One Before
8 Certain People I Know
9 My Dearest Love
10 Staircase At The University
11 Kiss Me A Lot
12 I'm Throwing My Arms Around Paris
13 Istanbul
14 The World Is Full Of Crashing Bores
15 Mama Lay Softly On The Riverbed
16 Everyday Is Like Sunday
17 The Bullfighter Dies
18 People Are The Same Everywhere
19 Meat Is Murder
20 Now My Heart Is Full
enc. First Of The Gang To Die


*


コンサートが終わって、
ふと携帯電話を見たら、オットより「地震!」のメールが入っていて驚いた。
コンサートホールの客席ど真ん中で、日本に電話をかけて無事を確認するなんて
無作法を犯してしまったけれど、どうか許してください。

横浜は大きく揺れたようですが、大事無し。
地震とか火山噴火とか、天災の恐怖が身近にあるんだから、
人間同士は(ついでに動物とも植物とも)平和に生きたい。
そういう考え方って、甘いかな。
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かくして、土曜日はお仕舞い。

そして翌日、
日曜日はぜんぜん違う夜になるのですが、それについては改めて。





by snowy_goodthings | 2015-05-30 22:30 | 鑑賞記

Vivid Backstage Tour

Sydney Opera House館内を見学することができるTourは
いくつか種類がある。

 →オペラハウスのサイトから予約、購入が可能
  Sydney Opera House Tours

自分がのべ2回参加したツアーのうち最初は、
Vivid 開催期間中のみ夕方に開催されるツアーのひとつ
"the Backstage Tour Celebrating Vivid Sydney"
館内見学1時間30分+ディナー30分=2時間という構成でした。


以下、
見聞した事物のすべてについては書いていません。
Morrissey のコンサートについて、個人的な印象ばっかり書いているのと同様に。

自分の意思で自分の身体を運んで行って、
自分の持てる限りの五感で見て、自分が動かせる限りの感覚を以て感じたものだから、
自分だけのキラキラでドロドロな感動として
自分の手の内に留めておきたい事なのである。

それらはたいしたことではないかもしれないけれど。
それでもさ。


*


今日のツアーは17時45分スタート、その15分前が指定された集合時間。
ガラス張りのStage Door(出演者・関係者とオペラハウス職員の通用口)
を入って、受付のおじさんに「Backstage Tourに来た」と話しかけたら、
"そこのソファに座って待っていて、ほら1人掛けがあるでしょ。
君のためだよ。"
とか調子の良いことを言う。 (^_^; 

ツアー定員は10人足らずと聞いていたのだけれど、
この日、集合していたのは18人。2班に分かれて行くんだそう。

参加者の年代は20代〜60代までまんべんなく、ほとんどがカップルで
1人参加は私と別グループの男性だけ。
海外から参加は少なく、私(日本から)とお若いカップルさん(ニュージーランドから)。
地元の祭典に因むツアーだからかな。(^_^;

ガイドさんはベテランスタッフさんだそう。
身振り手振り、お話運びが鮮やかで芝居を観ているような気分になる方でした。
ひょっとしたら、
↓Tour広報イメージ写真に写るメガネのおじさんと同一人物か。
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最初に、バックステージパスと一緒に
ツアー終了後のディナーのオーダーシートを渡される。
メニューの選択肢は3つ、パスタと全粒粉バンズのサンドと
字面では何かわからないし実物を見ても何かわからない何かのソテー。
いわく、"事前にメールでお伝えした通り、
今夜コンサートホールに出演するMorrisseyの希望により
ツアー終了後のディナーはすべて肉・魚を用いないベジタリアンミールのみ
となる。ご理解頂きたい。"

それに対して、参加者の皆さまは
"Morrisseyだからね"、"Morrisseyはそういうヒトか"、"今夜はMorrisseyなの"
…という感じの反応。ニュアンスは違うかもしれないけれど、
老若男女いずれも普通にモリシィ、モリシィ、モリシィとその名前を発声する。

3年前でしたけ、
恵比寿ガーデンホールで"誰のコンサート?…あぁ森進一だって"と
通りすがりのお年寄りご夫婦が言い放ったと伝播される衝撃の反応は、
ここオーストラリアと近い東経に位置する日本での出来事であった。
なんてこった。


コートとバックパックは持ち込み禁止でStage Doorのロッカーで預かってもらう。
私のボディバッグはどうですか?と尋ねたら、"それは持って行って良いよ"とのこと。
カメラは持ち込めて、ガイドさんがOKしてくれた箇所であれば撮影は可能、
コンサート・イベントに関わる人・物の撮影は当然ながら禁止。
ざっと早口な注意事項を伺って、
セキュリティゲートを通過してツアーが始まる。わくわく
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夜の公演・イベント準備を邪魔しないように上がったり下がったり通り抜けたり
しながら見たのは以下の場所(順不同):

□Joan Sutherland Theatre
  今夜公演、
  Melbourne Ska Orchestra with Mojo Juju が
  サウンドチェック中

□Drama Theatre
□Playhouse

□Studio
  これも今夜公演、
  Astral People feat. Robert Owens が
  クラブイベントみたいな設えに準備中

□Recording Studio

…etc.
洗濯室とか、Joan Sutherlandの肖像画とか、
番号だけでなくアーティストの名前が冠せられたDressing Roomとか、
通りがかりに"ほら"と見せられる場所がいくつか。


たぶん Joan Sutherland Theatre のだったかな、そこの
Dressing Roomに入れてもらったんだけれど、入ったなりガイドさんが
"Yukiko!
オペラハウスで飲まれているビールは「アサヒスーパードライ」なんだ。
このビールを知っているだろう?" と、叫ぶ目線の先にあったのは、
この楽屋を使っているであろうアーティストや取り巻き達に供せられたと
思しきビール瓶の山。本番前にそんなん呑むのか!

知っているも何も、
日本でいちばんメジャーなビールブランドのひとつです。(^_^;

ここでちょっとしたきっかけから、
"Sydney Opera House goes vegetarian for Morrissey's Vivid shows"の
話題になる。モリッシーがConcert Hallで公演する4日間、
Concert Hallの他、お隣のJoan Sutherland Theatre とバックステージ
すべての場所で、食事はベジタリアンミールのみが提供される
というルールになっているそう。この処遇について、
SOHの中で様々な意見があるであろう事は察せられる。でも実行している。

すべてはモリッシーのため。


で、
そのモリッシー公演の現場:
□Concert Hall
  中2日を置いて今夜が第3夜、Vivid LIVE
  "An Evening With Morrissey" 準備中

いつもの Backstage Tour であると、
舞台上を下手から上手へ横断してその先にある
The Conductor’s Suite(指揮者用控え室)へ行くらしいのだが、
"ちょうど今 Morrissey が舞台上手すぐ傍にある楽屋に入った"から、
ツアー御一行様は舞台下手の隅で停止、ここでUターン。
25mくらい先のDressing Roomに御大がいらっしゃるらしい。
邪魔しちゃいかぬ。

現場の状況は
↓こんな感じ。左右反転した Jerry & Jimmy に見下ろされた。
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これで伝わったら、貴方は千里眼だ。
コンサートが始まるまで舞台を覆っている Jerry Quarry のスクリーン、
↓客席から見て左下隅の裏側。
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ステージマネージャーのお姉さんが現れて、
Concert Hall のスペックについて話をしてくれた時、
"Morrisseyはコンサートを始める時、このスクリーンを上から落とすんだけれど、
それって歌舞伎の演出と一緒よね"と言うのが、ジャンジャンと琴線に触れた。

たった1人、日本人参加者である自分に対するちょっとした
リップサービスだったのかもしれないけれどね。その後、
"Kabuki, Geisya, ..."と、彼女が知っているであろう限りの日本語を
繰り出してきたから。(^_^;

でもね、思わず「あ、一緒だっ」と日本語で返事。すごく腑に落ちたから。

あれですよ、あれ。
歌舞伎の仕掛けが発祥といわれる演出技法、"振り落とし"。
↓松竹歌舞伎検定の問題にもなっている。
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観客の視界をさえぎっていた幕が振り落とされると、
その後ろにある舞台装置や背景が現れて、一瞬にして場面が転換する。
あれですよ、あれ。


記念撮影用に設えた楽屋で
Vivid Light, Music & Ideas についてプロモーション映像を見て、館内見学は終了。
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その後、
Concert Hall と Joan Sutherland Theatre の中間辺りにある
Green Room(出演者・関係者とオペラハウス職員が使うカフェテリア・
バーラウンジ)でディナー。
ディナーといっても、お酒1杯&お料理1皿だけのシンプルな食事だけれど、
今夜はモリッシーの希望によるモリッシーのためのベジタリアンミール
だからかどうなのか、
想像に反して、みため繊細で美しいお料理だった。
料理人は頑張っている?

自分が食べたのは、トマトとオリーブとパルミジャーノのフェットチーネ。
無難な選択過ぎたかな、
もっと凝った作りのメニューもあったんだ。
お昼に食べたミートパイよりも、断然、断トツに美味しかった。これ正直な感想。


*


「このバックステージパス、Usakoって書いてないよ」
でも一緒にツアーを歩いただろ、うさちゃん。
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by snowy_goodthings | 2015-05-30 17:30 | 旅行記

Tiger

Mrs Macquarie's Chair を抜けて、
Sydney Opera Houseとは反対側、Woolloomooloo Bay 側をずんずん歩いていく。
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うーうー…(^.^; ここって、
ウールルームールー湾?それともウルムルー湾?
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日本のとある私立高等学校は、
修学旅行で2年に1回シドニーを訪れるのだが、生徒さんは
Mrs Macquarie's Chair より東側への立ち入りは禁止されているそうです。
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お昼時に歩いて行った限りは、治安がどうこうとか、特に感じない。
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海沿いには子供達が空手を稽古するスタジオや、感じの良いカフェなど並んでいたし。
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でも、夜は雰囲気違うのかしら。


で、そんな界隈にやってきた目的は、
Harrys Cafe De Wheels でオーストラリアン・ミートパイを食べること。
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シドニー滞在中に肉を喰らうのは、この1回だけだろうから
徹底的にシドニーっぽい肉料理。
モリシ先生、ごめんなさい。
  ↑
  そして夜、完膚無きまで打ちのめされるのである(予想通り)
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食べたのは、一番人気の"Tiger"。
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パイ皮に包まれたビーフシチューの上に
マッシュド・ポテトとマッシュド・グリーンピースとか覆い被さり、さらに
BBQソースがかかっている。


…美味しいかどうかといえば、いたって「普通」な
粗野に大味な軽食。
美味しいよ
すごく感激するほど美味しいというのではないけれど。
容赦なく、たっぷり。
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「いちど食べてみたかったんです」
自分の舌には、一生のうちに一度だけ頂ければ充分かなぁ。
そんな食べ物。でも、また来たら食べるかもしれない。

あぁ、なんて傲慢な物言いを。
(>_<)



by snowy_goodthings | 2015-05-30 13:10 | 外食記 旅先

Royal Botanic Garden

Sydney Opera Houseの前に広がる緑地は、Royal Botanic Garden。
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ロイヤル…あぁそうか、
ここは"Commonwealth realm"の1地域でした。
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3年くらい前から日本の外を旅行する機会がどっと増えたけれど、
イングランドとかインドとかスコットランドとかオーストラリアとか、
現・旧いずれか英連邦王国の地域ばっかり行っている。
次は違う地域に行きたいねぇ。

ヒトに地域によって異なる人種や民族があるように、自然にも
地域によって異なる色や形があるみたい。
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検疫が厳格なオーストラリアだから、余計にそう感じるだけかもしれないけれど。
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特に何を見たい…というわけではないので、ひたすら歩いていく。
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妙な組合せ、椰子と薔薇。
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入り江をぐるっと回った先、
Mrs. Macquarie's Chairから凄まじくシドニーっぽい景色。
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反対を向くと、がらっと雰囲気が変わる。
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ヨコハマにも、よく似たモノが近所にある。
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「お散歩に気持ちが良い場所」という以上にあまり感想がないんだけれど、
大都市の真ん中にでーんと自然が在ることは素敵だ。







by snowy_goodthings | 2015-05-30 12:45 | 旅行記

Sydney Opera House

ホテル正面玄関から出ると、街は「Vivid」で溢れている。
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間仕切りが置いてある…ということは、それだけ多くの人が訪れるということかしら。
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あっという間に赤に変わる横断歩道を渡って、Circular Quayへ。

「みてみて、ハーバーブリッジだよ」
素晴らしくシドニーらしい風景だね、うさちゃん。
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「ほらほら、シドニーオペラハウスだよ」
疑うまでもなくシドニーな風景だね、うさちゃん。
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やってきました、
20世紀を代表する近代建築物であり、ユネスコ世界文化遺産に列せられる
Sydney Opera House
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私を含む海外からの旅行者、
オーストラリア国内各地からの旅行者・来訪者、地元ッ子、etc.
ヒトが沢山いる。
白いユニフォームの御一行が記念写真を撮っていたけれど、
この近くに競技場あったけ?
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Box Officeでチケット発券手続き。
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ここでの演し物は、
チケット販売業者には任せず、劇場が自ら取り扱っているとかなんとか。
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今夜のモリッシー公演のチケット抽選はオペラハウスが実施。
チケット当選の通知と一緒に、バウチャーとなるオペラハウスのロゴが付いた
メールが届いている。

□バウチャーのプリントアウト
□本人確認をするためのIDとしてパスポート
□決済に使用したクレジットカード
 (グラスゴー旅行中にスキミングに遭って使用停止したヤツ)
…と、必要な書類一式を持ってカウンターの前に並んで順番待ちをしていたら、
ブッラクスーツのマダムが声をかけてくれて、手続きをしてくれました。
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"An Evening With Morrissey"のチケットと、
思わず予約してしまった、Backstage Tour2回ぶん。

Backstage Tourは、
観客として訪れただけでは見ることができない、舞台裏とか下とか楽屋とか
バックヤードを案内してくれるガイドツアー。

Sydney Opera Houseのサイトを見ているうちに、
この貝のような形状で帆船のようにもみえる変わった建物の中には
オーストラリアが誇る舞台芸術の思想が詰まっているように思えてきて、
あまたあるオペラハウス・ガイドツアーの中でいちばん充実していそうな
ツアー2つに参加。

マダムいわく、
「どちらも同じ2時間お食事付きのBack Stage Tourですよ」なんだが、
その日に開かれる公演の準備状況しだいで立ち入れる場所が変わるそうだし、
(ツアーを体験された方の旅行記ブログが参考になった)
夜の公演を控えた夕方と、公演を終えて一夜明けた朝とでは、
舞台裏の印象は違うだろうし。
(そしてそうなった)

「初めてのシドニー旅行で、シドニーオペラハウスが目的の旅行だから、
ここしか観たい場所がない」と言ったら、不思議な顔をされたけれどさ。
(^_^;
もっと正直に言うならば、
モリッシーがここで4日間の公演をしなかったとしたら、
旅して来なかった筈だから。


マダム、オレが「初めて」を連呼し過ぎたせいかな、
Back Stage Tourの集合場所をわざわざ案内してくださった。
「階段ばかりの建物だから、良いエクササイズになるわよ」だって。
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お心遣いに感激。どうもありがとうございました!
Sydney Opera Houseのスタッフさん達とは、
日本を発つ前に何度かメールで問合せやり取りをしていたんだけれど、
皆さん返信が速いし、かつ、こちらが言語化していない疑問まで
先回りして答えてくれるくらいに伝えてくれる情報がしっかりしていた。

そしたら、
彼らに歓迎されるような"良い観客"であろうと思っちゃう。

"世界3大がっかり観光名所"なんて呼び名もあるらしいけれど、
自分の印象は"がっかり"じゃなくて"がっつり"だ。


…はっ!それなのに、
おみやげ屋さんは冷やかしただけで、何も買ってこなかった。(^_^;
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2日間の滞在中、オペラハウスに4〜5回来たのに。
1回目はチケット発券
2〜3回目は夕方のVivid Backstage Tour + "An Evening With Morrissey"第3夜
4回目は朝のBackstage Tour
5回目は"An Evening With Morrissey"第4夜

…って、どんだけSOH好きなんだ。自分。 (^_^;



by snowy_goodthings | 2015-05-30 11:00 | 旅行記

南へ

オーストラリア最大の都市シドニーで毎年催される
冬の訪れを彩る光と音楽の祭典、Vivid Light, Music & Ideas

Sydney Opera House における Vivid Music のヘッドライナーとして
モリッシーが4日間公演を行うと告知されたのは2月下旬のこと。

題して、
"An Evening With Morrissey" おぉ、ディナーショーのような響き。

今年のオーストラリアでのコンサートはこのイベントのみで他都市ツアーは
行わない、4日間・4公演のチケットは公平を期するために申込者抽選制を取る、
海外からの来訪者も歓迎する、などなど。

先生のオペラハウスでのコンサートは過去にもあったと思うのだけれど(だっけ?)、
Vivid というイベントの"特別"な感じにヨロメいた。あんまり後先を考えずに
4日間全公演を申込み、自力で当選したのは第3夜の5月30日。
グラスゴーに出かける数日前に当選通知メールが届いて、驚いた。

1公演だけでも、
その場にいられる幸運でもう胸一杯と思ったのだけれど、あれやこれやと
第4夜の5月31日のチケットも購入。幸運が重なった。


そんな訳で、
3月に行ったグラスゴーの鮮烈なる記憶で毎日突き動かされている
その勢いで、次はシドニーへ向かうのです。

今回は成田空港からの夜便。
金曜夜だから、搭乗前にビール1杯。
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気持ち的に旅の行程を組み立てる余裕が無かった時期だもんだから、
JALさんの「出張プラン」みたいなパックツアーを利用しました。
早朝着・早朝発なので、
空港〜ホテルの送迎サービスは何も考えなくて良いから助かる。


離陸前、CAのお姉さんに
「機内食はアレルギー対応食で承っていますが間違いないでしょうか?」と
尋ねられる。
「いいえ、間違いです。ベジタリアン・ヒンドゥー教徒食をお願いしています」と
答えたら、慌てて奥に引っ込んでしまった。

あれ? (^"^;

お願いしたのは、
普通の肉魚抜きベジタリアンじゃなくて、
乳製品と卵や蜂蜜を除いた厳格なベジタリアンでもなくて、
ヒンドゥー教ベジタリアンです。
仏教徒で神道流武術をたしなむ日本人が頼むのはおかしいかもしれないが、
良いじゃないか。オレはインドかぶれなんです。


「ご対応できるメニューのご用意をしましたが、念のためご確認の上
お召し上がりください」という難しいお断りを挿んで出てきたプレートは
↓これ。
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なんちゃってマサラ感がむんむんなHVML。
ぜんぜんインドっぽくなかったけれど、美味しかったです。それよりも、
米とパンってハイカーボな組合せはエアライン・メシの得意技なのか。


*


出発は定刻からずいぶん遅れたけれど、到着はほぼ定刻どおり。
夜明けの陽射しに照らされた、知らない土地の姿に感動する。
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右下に見えるのは、Sydney Opera House。


*


スキャナーとカメラによる機械式入国審査にはじかれ、
怯えながら人間の審査官がいるカウンターに並んだけれど、
"Good Morning"の挨拶すらなく、あっさり通過。
お隣のカウンターでは「日本の何処から来たの?」「何しに来たの?」と
形式的でも質問されているのに。まぁ、いいか。
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到着ロビーでJALパックさんのコンテナを牽引するマイクロバスに
ピックアップして頂いて、シドニー市街地へ。
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市街地には、ベージュ色の建物が並ぶ。低層は最初に建てられた砂岩のビル、
その上に似た色合いのコンクリートとガラスのビル。
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空港から北上、
国内線への乗換え、いくつかホテル、Darling Harbourの水族館…と、
ツアー客さん達が順繰りに降りていき、最後に私が降りるThe Rocksへ。

  月曜朝のピックアップ時刻は「5時20分」だって。うひゃ!

逗留先は、Four Seasons Hotel Sydney。
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以前はRegent Sydneyだったホテル。
ちょっと古くて狭いけれど、街中のラグジュアリーホテルらしい上品な雰囲気。

アーリーチェックインのリクエストはしていなかったけれど、
部屋ありますよーっと、通してもらえた。さすが、シングルルームの身軽さ。
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部屋は、港とは反対に面したスタンダード。
今日も明日も、真夜中まで港にいるのだから、部屋から港の夜景を眺むという
ニーズはオレには無い。
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狭いっちゃ、狭いかなー。
RIMOWAスーツケースを床の上で広げると、足の踏み場も無い勢いになる。

でも、ベッドはとっても広くってよ。
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月曜朝には帰国のフライトです。滞在らしい滞在は、今日と明日の2日間。
慌ただしい鑑賞旅行のはじまりーっ。



by snowy_goodthings | 2015-05-30 06:20 | 旅行記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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