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マラヴィータ / MALAVITA

FBIの証人保護プログラムの下、アメリカからフランスへ逃れたあるファミリーの一家が、
ノルマンディーの片隅で殺戮と暴力のご近所迷惑を引き起こす。
…と、振り返ってみると、本当にそれだけのお話だった。この1作品に限定して述べるなら。

マーティン・スコセッシ製作、リュック・ベッソン監督、ロバート・デ・ニーロ主演。
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(C)EUROPACORO

ロバート・デ・ニーロと言ったら、「ゴッドファーザー」でのマフィアのドンとか、
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」か「アンタッチャブル」のギャングとか、
その筋の"親分"などなど。
マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロの組合せといったら、当然、ニューヨークを
悪党どもがワラワラと闊歩する「グッドフェローズ」などなど。

そんな記憶が、シークエンスのあちこちにチラチラ見えるモチーフから想起される事が、
この映画の本当の楽しみ方なのかもしれない。

それで良いのかな?良くないように思うのだが。 (^_^;
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(C)EUROPACORO

さんざん盛り上げておいて、締め括りきれずに時間切れで終わっちゃう、それを気にせず、
気軽に眺めるのが良さそうな映画でありました。

映像は綺麗です。そこんとこは、さすがベッソン監督。


おフランス映画の世界では、たいてい悪役はBMWに乗って現れる。
これもそうだった…何故だ?






by snowy_goodthings | 2013-11-30 20:30 | 鑑賞記

MORRISSEY 25Live

モリッシーの最新映像作品「MORRISSEY 25Live」日本盤Blu-ray/DVDが本日発売。
2013年3月2日、ハリウッド・ハイスクール公演を観られます。

昨年の来日後、M御大が
 Record shops also continue to exist in Japan - most notably Tower Records,
 where we are allowed to remember the joy of 'accidental discovery'.

…と印象を書き残したのが微笑ましい(しかし、それしか褒める事がなかったのなら哀しいけれど)、
タワーレコードで購入(しかし、横浜モアーズから撤退したのはショックだけれど)。
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やったね、お店で買う醍醐味。缶バッヂのおまけを頂いた。
(^▽^)

2009年の「Years of Refusal」後、日本盤CDのリリースが途絶えている。
2012年の来日公演では、川崎と恵比寿の他ではチケット完売できなかった。
そんな日本マーケットですが、いやいやまだまだビジネスが成立すると思ってもらえるような
数字が出てほしい。こればっかりは、気持ちだけでは届かない。

そんな事を考えながら、日本盤Blu-ray購入でした。


日本盤の醍醐味といったら、英語非ネイティブ向けの翻訳と解説の資料添付。
歌詞だけでなく、曲間の喋り、息つぎにまで付いてゆく日本語字幕は不思議な読み心地。
モリッシー先生が観客に手を伸ばして歌うことすべてを伝えてくれようとしているのはよく解る。
ただ、そこにまで字幕を貼るの?!ってバカ正直すぎる仕事ぶりが、
"愛"というより"ヤケッパチ"のようにも感じる力業(ちからわざ)。

いや、これが熱狂というやつなんでしょう。
そう、熱意が高速空回りしている。だから、憎めない。なんか解るのです。
(^_^;

日本語字幕の語調や懸詞の解釈について賛否両論が起こりそうですが、
英語のままでも一語にいろんな意味が掛かっていて、行間に含みが満載な詞なのだから、
海の底よりも深い解釈を書き下したら字幕スペース2行に収まりっこない。

言い回しは自分が思う"モリッシーっぽい日本語での喋り方"に脳内変換して、言葉の意味を
濃く捉え直すのも薄く聴き流すのも、あとは観るヒトの感性の豊かさと英語の力しだい。

モリッシーの歌に限らず、英語に限らず、言葉の解釈・理解は聴くヒトによって変わるし。
英語非力な自分の理解で「ん、そうなのかな?」と思う細かい表現の機微はあったけれど、
その解釈の幅を愉しむ余地を貰ったような按排がある。

翻訳・字幕作成はタフな作業だったと察します。キングレコードさん、素敵。
ライナーの解説も丁寧な言葉運びで、アーティストと鑑賞者への敬意が伺われる真摯さが
ありありと。


日本語字幕やライナーは、日本語が解るヒトだけのお楽しみ特典でしょうか。
うーん、でも、この熱意凄まじい日本語字幕は、Morrissey本人にも見てほしいです。
読めなくても良いから。
M御大が自分の墓標と言ったマイクみたいに、氏の口から出た音の全部を拾って日本語の
"ふりがな"を振って、歌・言葉すべてを伝えよう/聞き出そうとする人間が日本にいるって事を
知ってほしい。
それを享受している観客もいるんだよ。

そんでもって、日本にまた来てほしいと思ってしまうのです。
綺麗な映像、手に届く距離感でモリッシー先生のご尊顔拝するのも幸せですが、
遠くて良いから生身の姿を観たい。
(^▽^)


さぁ、もう1回観よう。
鑑賞者としての私の熱意も高速空回りしている。 (^_^;

by snowy_goodthings | 2013-11-27 20:00 | 鑑賞記

新天地カフェー組合

尾張屋橋の西側、すぐ下。初めて通った路地で見かけたお稲荷さん。
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"新天地カフエー組合"?

…"カフエー"じゃなくて、"カフェー"か。
喫茶の"カフェ"ではなく、風俗営業の"カフェー"でしょう。そのくらいは知ってるやいっ。

横浜で赤線・青線といったら黄金町だと思っていたけれど、この辺りにもあったのか。
黒澤明監督の映画「天国と地獄」における"地獄"は、浅間台から見下ろす平地を指していたから、
この辺りはまさに"それ"。

その事を意識して見回すと、
歓楽街であった往事の姿が想像できる構造の建物がぽつぽつ見かけられる。


住んでいる街について、知らないことがまだまだある。
by snowy_goodthings | 2013-11-24 15:00 | 散歩記 横浜

清須会議

三谷幸喜による原作・脚本・監督、1582年の清洲会議での武将たちのドタバタなお話。
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(C)フジテレビ東宝


武将ひとりひとりに暑苦しいまでの愛情を注いだ人物造形、好奇心剥き出しに凝った時代考証が
ありありと伺える、面白い台詞回しと素敵な映像が沢山。

クスクスと面白く観ることができたけれど、清洲会議の概要について
日本史で習った記憶とか大河ドラマで観た記憶とかがないと、カリカチュア的笑いはこみ上げて
こないようにも思われた。さてはて。
by snowy_goodthings | 2013-11-22 23:40 | 鑑賞記

岩亀横丁、開勢堂ベーカリー

みなとみらい地区と掃部山に挟まれた辺りの、古い商店街。
幕末に外国奉行によって開業した港崎遊郭のひとつ、岩亀楼の遊女達が静養する寮があったことが、
この通りの名前の由来だとかなんとか。

桜木町でレイトショーの映画を観たあと、家まで歩いて帰るのによく通っていたのだけれど、
太陽が頭上にある時間にここを通るのは初めて。

今日、気になったのはここ。
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絵に描いたような"横丁のパン屋さん"だ。
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焼きそばパンお買い上げ。
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いただきます。
by snowy_goodthings | 2013-11-20 12:10 | 散歩記 横浜

紅葉しない

10月は雨・台風が多かった影響で、
我が家があるマンション大規模修繕の進行はやや遅れ気味。
リビングに入れた植物達にとってはしばし辛抱の日々。

ブルーベリー3本は11月になっても青々している。
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落葉した後にベランダに戻したかったが、それは無理か。

お前達、外はもう冬なんだよ。(^_^;
by snowy_goodthings | 2013-11-20 10:31 | 庭風景

高段者研修会でした

毎年、春と秋の恒例は四段以上を対象とした高段者研修会。
4日の昇段審査で昇段された方、フランスから稽古で来日中の方など、特に四〜五段の顔ぶれが
多彩・人数多めな受講者は約50名。
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4月の研修会で配布され損ねた「杖道高段者研修会資料」が11月17日更新版となって配られ、
審判法についての解説、高段者の指導者としての心得の確認。
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えーっと、個人的なメモとして。
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□全日本杖道大会など全剣連主催行事において、
 普段の色褪せた/擦り切れた稽古着で出場することは如何なものか。
 #可処分所得がない学生さんは大目に見るとしても"染め直し"など知恵を授けるべきかも

□審判員が試合場へ入場する前後の礼法手順は、
 1.正面への礼
 2.相互の礼
 入場→主審席前で整列
 3.正面への礼
 副審は自分の席へ移動

□第一試合開始時の正面への礼
 最終試合場の主審の号令で全試合場の審判・選手が行う。
 #先の第40回全日本杖道大会では第1試合場の主審が号令していたけれど、あれは例外
 #北海道の先生に号令して頂くため ←また変更になったか気になっていたのでスッキリ

□話5分より、稽古2回。「頭では解っているんですけれど」は「できない」と同じ。
 所作なり理合なり技なり、説明する暇があったら実際に動いて修正して"体得"させる
 #でも、先輩達の話好きは簡単には直らなそうだ…喋りはミニマムに (^_^;
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今回は審判法の実技はなし。午前中から制定型12本の解説開始。
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強調・解説されたのは、とにかく"正しい"所作・間合・得物の操作etc...の徹底。

今まで「ぃえいやーっ」で技を効かせるための"工夫"として定義が緩かった所作についても、
八段の先生達がワラワラと寄ってたかって実践しつつ「こうやる」と確認したりまとめたり。
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疑問解消型研修だったので、
説明の筈がいつのまにか無軌道に結論が無い議論になってしまうなんて事はなし。

だもんで、
過去の地区講習会で見聞きした、神奈川県の面々が苦手そうな"約束事"について
この機会に改めて共有してもらおうと、ネチネチ質問した。←極悪
だって、一緒に地区講習会に出たのに、ヒトによってやったりやらなかったり、その後の行動が
マチマチなんだもの。それってヘンでしょ。


今日は、春の講習会では時間切れだった11〜12本目まで解説も練習も到達。
おつかれさまでした。



例によって写真は Flickr(←Click!)にあります。
「2013年度神奈川県講習会&審査会」set後ろに追加しました。
全部、public公開しましたので、関係各位はよしなにご覧ください。
 掲載期間終了、閲覧制限設定しました。
 *稽古つながり or お顔とお名前が一致しているFriendsさんは引き続きどうぞ。

バッテリーが切れて乱合は写真無し…わはは。
by snowy_goodthings | 2013-11-17 17:00 | 稽古記

恋するリベラーチェ / Behind the Candelabra

通り道の相鉄ムービルに貼られたゲイゲイしいポスターが気になったというか、
現在御年69歳の筈のマイケル・ダグラスのぴっちぴちなお肌が気になったというか、
スティーブン・ソダーバーグ監督の休業前最後の作品はこれだって聞いたからというか、
…ようするに、
好奇心が動機で選んだ週末映画鑑賞。
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本国アメリカではテレビ映画としてプレミア放送されただけだそうですが、今年のカンヌ映画祭に
コンペティション部門出品された、れっきとした劇場映画。
アメリカで愛された音楽家の伝記映画だというのに。
何故にアメリカさんという国はLGBT主題の表現に対して微妙に抑圧的なのか?
おフランス人でなくても"いけず"呼ばわりしてやりたくなるけれど、自分もその辺りの理解が
薄いので、あれこれ論じられません。ただ、なんか勿体ない。
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(C)HomeBoxOffice,Inc.


クラウス・ノミとかキース・ヘリングとかアイザック・アシモフとかルドルフ・ヌレエフとか
フレディ・マーキュリーとか、1980〜90年代に4文字略称の病で亡くなった多くの著名人の
1人がリベラーチィ↓そのヒトである。
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そんな彼の最期の10年間が、ドキュメンタリー映画のように淡々と流れていく。

真面目に観ようと思えば、不快になりそうに孤独で憂鬱なセレブリティの晩年を描いた映画。
気まぐれに観たと思えば、芸達者なんだが笑えないブラックユーモアだらけの何も残らない映画。
…ともあれ、
最初は極めつくしたキワモノ映画のように思っていたのが、最後は優しい気持ちになるから不思議。


でも、途中2回ほど出てくる美容整形手術のシークエンス。
それらの生々しさはちょっとしたホラーでした。 (^"^;
さすがソダーバーグ監督、情け容赦の無い映像表現だらけ。
by snowy_goodthings | 2013-11-15 19:10 | 鑑賞記

溺れゆく女 / Alice et Martin

「溺れゆく女」って邦題はおかしいだろうと突っ込みたくなる、
ジュリエット・ビノシュの華奢なのに逞しい肝っ玉母さんのような行動力が炸裂する
「アリスとマルタン」。
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1998年公開(日本公開は2000年)。
シークエンスの繋ぎのせいか、ストーリー展開が唐突で付いていけないと感じる事が多かった頃の
フランス映画です。この作品も然り。

可哀想で残酷な"末っ子"を巡るお話だった。
'The Youngest Was the Most Loved' って誰か歌っていましたっけ。

物語の最初からタイトルロールの2人に付かず離れず寄り添っていたのに、
最後には放置されてしまう、マチュー演じるバンジャマンの人間らしい葛藤っぷりが気の毒。
愛すべき人物なのに、愛されない。なーむぅー


さて、次は何を観るかな。
by snowy_goodthings | 2013-11-13 19:00 | 鑑賞記

きっと、うまくいく / 3 Idiots

ムンバイ旅行記が残り1/3くらいあるのですが(追記:終わったよ)、
今日観たボリウッド映画が衝撃的に面白かったから、インドつながりで。 (^▽^)
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なんと、我が在所である横浜市とムンバイ市は、友好姉妹都市なのです。
まーったく知らなかったのだけれど、自分がムンバイに行っている間(10月19〜20日)、
ヨコハマでは「ディワリ・イン・ヨコハマ」なるイベントが開催されていたんだそう。
まーったく知らなかったのだけれど、この交流イベントは今年10周年だったそうです。
おめでとうございます。

サリー体験なんてのもあるようなので、来年は自分のを持ち込んで着せてもらおうか。


で、本国インドより気が早かった横浜でのディワリの関連企画として、
ジャック&ベティで「きっと、うまくいく」が昨日・今日の2日間(11月3〜4日)だけ再上映
されるという。

それは行きたい。行きました。

若葉町の大沢屋で絵に描いたような半チャーハン・ラーメンを食べて、
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伊勢佐木町のまめや本店でコーヒーを飲んで、
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いざ。
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(C) Vinod Chopra Films Pvt Ltd


上映時間2時間51分、ずっと驚かされっぱなし。
マンガのようなバカバカしさに笑わされて、
最近インドで目にしたばかりの現実と重なる痛々しさに泣かされて、
悲劇的状況で不謹慎な冗談に笑わされて、登場人物達の魅力的な姿に泣かされて、
それと、えーっと…いかん、巧い表現ができぬ。

ひとつひとつは古典的なエピソードの積み重ねで、オチは途中で見えてくる。
でも、そこに至るまでの出来事の密度がとんでもなくって、"3バカ"達がどうなってしまうのか
目が離せない。
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(C) Vinod Chopra Films Pvt Ltd


インド映画ですから、最後は大団円。幸せな結末になるとわかっているけれど、
詰め込まれた出来事・何気ない台詞に散りばめられた伏線が素晴らしい調和を成していく展開は
見事すぎる。こんな事があんな事になるなんて。


"映画好き"を自覚されているヒトは是非ご覧あれ。
お話もですが、登場人物達に寄り添うように視点が滑らかに動く映像も見事です。
愉しいミュージカルシーンも、ボリウッドらしく賑やかだったり、ボリウッドらしくなく
洒落ていたり、凝っている。
好き/嫌いどちらになるかは知らないけれど、こんな映画があるって事を知らないのは不幸だ。


インドでは2009年公開、インド映画歴代興行収入1位を記録したそうで、
インド国外でのリメイクも決定しているそう。

でも、描かれた虚構空間は、"インド"という国の有り様を生々しく表現していると思う。
舞台はインドで最高峰の工科大学。
アメリカのMITよりも優秀な頭脳が集まるというIITを彷彿とさせる。
インドがITエンジニアリングで急速な経済成長を成し遂げたのは、この新しい産業分野が
カーストによる職業選択の枠外にあって、カーストに関係無く学び就職する機会があったから。
このチャンスは、インドの多くの人々に希望を与えたし、多くの人々の悲劇を生み出した。
歌いながら、踊りながら、そんな壮絶な現実をまっすぐ真っ当に見せてくれている。


これは、2013年に観た映画で最も気に入りの1本です。
年末までまだ2ヶ月あるけれど、きっと、これがいちばん。

Aal Izz Well ♪


*


主演のAamir Khan、最近何処かで見たと思ったら、BMW Magazine (A/W 2013)で
格好良いポートレイトが載っていたヒトだ。
社会派なメディア活動もされているそうで、極彩色の夢を売るボリウッド俳優としては規格外な
存在だそう。こんなヒトがいるんだ。
過去作品も観てみたいし、最新作「Dhoom 3」も観てみたい。続きものだがお話は独立している
みたいだし、日本公開しないかな。



by snowy_goodthings | 2013-11-04 22:00 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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