三国志  / 三国之見龍卸甲 THREE KINGDOMS:RESURREECTION OF THE DRAGON

上映館数が少ない、広告宣伝投下量が少ない…ためか、
三国志好きなオットは公開された事に気付いていなかった。

それにしてもなんだ、このやっつけ仕事な邦題は。主題を現していないじゃん。 (^_^;
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「三国志演義」を下敷きに、
呉の周瑜を主人公に赤壁の戦いを描いているが「レッドクリフ Part I & II」で、
蜀の趙雲を主人公に彼が天下平定のために闘い続ける姿を描いているのが、
この映画。

正直、
映画として、「レッドクリフ」より自分の嗜好に合いました。 (^o^)
こっちのほうが映画らしい。

ま、お話の設定・展開は、大雑把かつ荒唐無稽。
歴史考証よりもビジュアル重視な衣装・大道具・小道具いろいろ。
そもそも、「三国志演義」が後の時代に書かれた小説だから、
娯楽作品なんでしょう。
趙雲の兄貴分:羅平安、曹操の孫娘:曹嬰なんて、どちらも魅力的だけれど、
この映画において創作された人物だし。

とにかく、趙雲=アンディ・ラウが格好良い。

でも、あと30分ちょっと長くなっていいから、
脇の登場人物達ひとりひとりの存在意義を確認させてほしいんですがー。 (^_^;

五虎大将軍なんてさ、
関羽・張飛は、劉備と一緒に颯爽と登場〜退場するけれど、
馬超・黄忠なんて、紹介されるように登場したら、
次の瞬間にはもう死んじゃっている。
そりゃ、主役は趙雲だけれど。

趙雲の第一の部下:鄧芝なんて、
何の前振りもなくいきなり付いてくるし。
そりゃ、主役は趙雲だけれど。


ただ、
"賢い味方 vs. 愚かな敵"って単純な図式ではないのが印象的。
支配権を争う大義の彼我を分ける境界がひじょうに曖昧。
味方の諸葛亮も、敵の曹嬰も、天下太平って大義のために同じ事をする。
武将・兵士達はそれに黙って従って散っていく。哀れだ。

イマドキな顔をした若人達が、
だばだば血を噴き出しながら死んでいく姿は生々しい。
ふっと世界中の紛争地域で起きている事を考えてしまったのは、
連想&妄想しすぎか。

うーむ、これは三国志じゃないです。 (^_^;


被写界深度が浅く、スローモーションを混ぜながら細かく視点が動く映像は、
とても綺麗。
ゲームに挿入されるムービーっぽくも、芝居がかった画面作りは凝っている。
映画って、虚構世界であると同時に映像芸術だな、と改めて思う。

ただし、次の瞬間には錆びがかった赤い血が情け容赦なくほとばしるので、
観ているこちらが貧血になりそう。PG12です。観るヒトを選ぶかな。



by snowy_goodthings | 2009-02-20 21:45 | 鑑賞記


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by Yukiko I. N.

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