パフューム ある人殺しの物語 / PERFUME: THE STORY OF A MURDERER

監督がトム・ティクヴァ、人生のある20分間を3回やり直す、
不思議なドイツの映画「ラン・ローラ・ラン」"Lola rennt"の印象がいまだに強い氏の作と知り、興味。
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新聞やWEBサイトでの映画評を読み、さてどうしようか迷ったものの、結局
原作は未読の状態で挑む。


小説を読む時には、
状況描写や心理描写の言葉から、映像なり音なりを想像する。
映画であれば、
映像や音楽から、画面に映る人物の独白や感情のひだを想像する。

だから、小説で描写された言葉の数がびっしりであればある程、
映画では一画面から読み解いたり想像したりする事も多くなる。
この映画は、そんな状態。観ているだけだと、どんどん置いていかれる。

宗教・文化的な背景の違いもあるからか、非常に掴みどころがないのがツライ。
システィーナ礼拝堂の「最後の審判」みたいなクライマックスとか。


でも、観ている間に感情は様々に掻き立てられる。
2時間40分は全然長いと感じない。
じっくりと人間を見せているようで、情け容赦なく切り捨てながら
飛ばしていく展開は、この監督さんの持ち味?けっこう、意地悪い。

舞台はフランスだけれど、台詞は全編英語。
それでも違和感を感じないのは、自分が日本人だからか。


なんだかんだ、原作を読んでみたい。
映画とは違った緻密な描写世界を垣間みられそうだから。


いっこだけ、映画も小説も共通するハンデ=受け手が想像を課せられる要素がある。
"香り"…だが、それにも違和感を感じない。


by snowy_goodthings | 2007-03-16 23:00 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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