あるいは裏切りという名の犬 / 36 QUAI DES ORFÈVRES

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原題の"オルフェーヴル河岸36番地"はパリ警視庁所在地らしい。

土曜からは朝1回上映になるので、今日行けなかったら諦めるところだった。
ついでに今日は映画の日。
お札1枚で映画を観る、お手軽な日。


低いアングルで観るパリはとても綺麗なんだけれど、暗くもあった。
フランス語の響きは優雅なんだけれど、吐き出される言葉は壮絶でもあった。
良いヤツも悪いヤツも、どっちも格好良いんだが、とんでもないロクデナシなんだし。

最初は散文的で繋がらない印象だった個々の出来事が収束していき、
最後のどんでん返しには胸がすくのだが、同時に救われない"ああ無情"な事も起きている。
やられた。
印象はすさまじく強烈。

1980年代にパリ警視庁で実際にあった、
いくつかの事件・不祥事がベースになっているそう。
事実は小説よりも奇なり?劇的展開への昇華・加工はあるだろうけど、
どれもこれも生々しい。

アメリカでのリメイクが決まっているそうだけれど、
フランスだからこそ…な色彩や空気感、音と間が、映画全編の緊張感を
高めているように思う。
自分は、これでもう充分、お腹いっぱいです。


以下、観ていて面白いと思った事。

フランスの警察だから、パトカーや護送車はフランス車のプジョーやルノー。
でも、主人公の車はイタ車のアルファ・ロメオ。
敵役はドイツ車のBMW。
映画冒頭に強奪団が現金輸送車を襲った時の車も、同じくドイツ車ベンツ。

2人の女性の車は、なんともレトロな旧モデル車だったし。
なにかの記号か象徴なのか?…それとも、深い意味無し、かな。 (^_^;

by snowy_goodthings | 2007-02-01 23:32 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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