東京駅弁

東海道新幹線、東京駅構内のお弁当屋さんで売っていた
「やさいたっぷり ※肉・魚不使用 弁当 / Vege Deluxe Bento」。
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そりゃ、思わず面白がって買っちゃうよ。

日本政府観光局JNTOによる統計確定値で最新:2015年の訪日外客数は
19,737,409人(対前年伸率+47.1%)。
"インバウンド需要"が日本国内個人消費の1カテゴリとして定着しつつある今や、
「おもてなし」が得意な日本のサービス業の現場においては、
来訪者の多様な食習慣に対応するべく
「食のバリアフリー化」が期待される…とかなんとか。あれやこれや。

そーんな事を、
ぼんやり思いながら蓋を開けたのだが、中身を見たら印象が変わった。
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米≒炭水化物≒糖質は少なめ、箱の1/4にちょっとずつ。
残る3/4はおかずばっかり。かつ、芋や豆で"腹保ち"増量するなんて細工もなし。

禁忌・主義によるベジタリアンというよりか、
メタボリックシンドロームや糖尿病対策のお献立っぽく見える。
良くいえば精進料理に近しい印象だし、ちょい意地悪く見れば病院食みたいだし。


あぁそうか。
厚生労働省による「特定健康診査・特定保健指導に関するデータ」の最新:平成26年度をみると、
全国47都道府県での特定健康診査対象者数(推計値)は53,847,427人。
このうち受診者数は26,163,456人(受診率48.6%)で、さらにそのうち
メタボリックシンドローム該当者数は、3,765,619人。
メタボリックシンドローム予備群者数は、3,077,294人。

特定健康診査は、40歳~74歳の医療保険加入者を対象としておこなわれる健診である。
総務省統計局にある「人口推計」平成26年10月1日現在をみると、
日本の40歳~74歳総人口は59,904千人だから、
日本の中高年層の9割は健診対象としてカバーされているという理解で良いだろうか?
  げげっ、オレはとっくに中高年層の仲間だ。
  "年齢なんて関係ない"とか、いつまでも若いぶっていられん現実が迫ってきている。

対象者の半数強が受診していない事については、別の議論がありそうだけれど、
ともあれ、健診受診者の14%が該当者・12%が予備群と診断される"メタボ"なんだそう。
それぞれ「1割くらい」の出現率を「高い」と評するか?「低い」と評するか?
とにかく、「糖質制限」など食事にちょっとした我慢や注意が必要と宣告された成人が
少なくとも700万人くらいはいる…とかなんとか。あれやこれや。


あんまり完全菜食=健康とは考えていなかったのだが(精神衛生みたいなものは思っていた)、
「健康弁当宣言」というロゴにへへんっと苦笑しながら、
"体に悪い食べ物"が存在する事を暗に肯定しているように読めてしまって、悩ましい。
うーん…
お米ひと粒に七人の神様が宿るが、ご飯の食べ過ぎは厄介な事態を招く。
酒は適量であれば薬になるが、呑みすぎは毒だ。これは痛感すること、しばしば。
肉とか魚とか卵とか乳製品とか穀物とか果物とか、
食物のアレルギーや中毒は場合によっては命に関わる。これは自分も一部そうなので、解る。

blah blah blah...

たかが駅弁1箱から、あれこれ世の中について垣間見えちゃう。
いや、新幹線の中で、他にする事がないともいう。


by snowy_goodthings | 2017-05-01 17:45 | 外食記 東京


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by Yukiko I. N.

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