Sound Effect

ドアオープンと同時に Grieghallen へ入ったら、
円形劇場のような空間いっぱいに Maria Callas の声が響いていた。
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1. Ebben? Ne andrò lontana 'La Wally'
2. Mon cœur s'ouvre à ta voix 'Samson et Delila'
3. Vissi d'arte, vissi d'amore 'Tosca'
4. La mamma morta 'Andrea Chénier'

…か?どれも聴いたことあるアリアだったんだけれど、ちょっと自信ない。
いや、これらであったと思うんだ。

La mamma morta は、
最後、神がかり的に "Io son divino" と宣う1節の手前で強引にフェイドアウト。
Marmozets の Irish Blood, English Heart が始まり、
20世紀末から活躍する歌い手の客入れ音楽らしい雰囲気に変わったんだけれど、
その切り替えってわざとかな。
いちいち、解釈・詮索なんざしないけれど(思わせぶりだから、そうしたくはなるが)、そこだけ引っ掛かった。
だもんで、その寸前まで流れた、"生きよ" と諭す言葉がずぶずぶと刺さって残る。

  Vivi ancora
  Io son la vita
  Ne' miei occhi è il tuo cielo
  Tu non sei sola
  Le lacrime tue io le raccolgo
  Io sto sul tuo cammino e ti sorreggo
  Sorridi e spera
  Io son l'amore
  ...

マッダレーナは貴方なのか?シェニエこそ貴方ではなかったのか?


*


なにかが「始まる」瞬間って、どうして逃げ出したくなるくらい不安になるんだろう。
今この事態において、
此処までは自分の意思で来たけれど、此処から始まる事は今日の主役の意思に従うものである。
そして、今夜がどんな夜になるかは、此処に居合わせた人達次第かもしれない。
もちろん、楽しみな気持ちもあった。えぇ。

願った事が必ず叶うと決めつけていた、己の傲慢さを自覚しなければならい。自分、非力。
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祈るのに似た心持ちで、待つしかない。
他になにもしようがないから、祈っていた。素敵な開幕の夜となりますように。



by snowy_goodthings | 2016-08-06 18:15 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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