Mevlevi Sema Ceremony

メヴレヴィ教団の旋回舞踊は、
教団始祖ルーミー終焉の街:コンヤで伝承されている"祭礼"であるが、
イスタンブールでも"公演"を観ることができる場所がいくつか。

自分が観たかったのは、
シルケジ駅の旧待合室ホールで日曜・月〜水曜に開かれている
"Sufi Music Concert & Whirling Dervish Ceremony"。
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祭礼としての旋回舞踊は、何時間も回り続けると聞いたけれど、
それは異教徒の自分には恐れ多い。
こちらは歌と舞踊と2部構成で1時間くらい。これなら見学者の体で挑める。


ホテルにチェックインした後、まずチケットを買っておこうとシルケジ駅へ。
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駅前でパンフレットを持って呼び込みをしているお兄さんがいたので、
声を掛けたら、ずずずっとホール前のチケット売り場まで連れていってくれた。
「日本から来たの?トーキョー?オーサカ?」と、
この後イスタンブールの街角あちこちでさんざん聞かされることになる
"日本人へのお約束な挨拶"をされたので、「違います、ヨコハマです」って答えたら、
「横浜マリノスは良いチームだよね」と返された。うわ、そっちの話題はわからぬ。
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チケットと一緒に整理番号を貰った。確か「15番」くらいだったかな。


*


19時過ぎにホールに着いて、
案内された席は楽団に向かって正面ど真ん中1列目。
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自分の左右席に置かれた整理番号のカードを見ると、まったく連番になっていない。
何番なら何処の席といった決まりは無い模様。
"おひとりさま"の自分は、
インドから来たマダム2人連れとEU何処かの国から来たご夫婦との間。
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歓迎のお茶を頂きながら開演を待つ。
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19時30分、定刻どおりに始まった。

深々とお辞儀をしてから奏で始められた音楽は、雄弁に語るお念仏のような節。
今朝までいた東欧のような、一昨年に行ったインドのような、
東の地でも西の地でも、これと似た雰囲気の音を聴いたことがあるような気がする。
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そして、旋回舞踊。

この時、天井から、もとい、外から大音量のアザーンが聴こえてきた。
うねるような節回しで、歌みたい。もとい、歌そのもの。
  ちょっと待って。自分はこれとまったく同じアザーンを聴いたことがある。
  Morrissey の 'Istanbul'のイントロのサンプリング。えーっ
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"舞踊"という名前であるけれど、目の当たりにして感じるのは
禅宗にも通じるような間(ま)。←普遍的な共感の引っ掛かりを見出したくなる
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さっきから見えてくる礼法の所作はいずれも、
普段自分達が武道の稽古でおこなっているものと、とてもよく似ている。
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だもんで、だんだん、気分は見取り稽古になっていく。
鍛錬の賜物を見せつけられて、
体はじっと座ったまま、気持ちだけが上に上に上がっていく。
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心臓に近い左足を軸に、右足で蹴って旋回。
右手の平を天に向けて神からの恵みを授かり、地に向けた左手の平から地へ
分け与えていくという。
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瞑想するかのように静かだが、動きは無駄なく鋭い。神様に近付くためには、
強靭な肉体と健全な精神と正確な知覚が必要であるのか。そうか、そうなのか。
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美しかったです。そうとしか、言いようがない。
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でも、あっという間に終わってしまいました。そんなー
これを観たいがために、この街に寄り道したんです。これで終わりだなんて。

明日もう1回見よう。
そして、感じた事と考えた事を腑に落として、日本に持って帰ろう。
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夜のシルケジ駅ホームは、金色に輝いている。

ふっとジーンズの裾を引っ張られて「?!」と見下ろしたら、ニャンコが戯れている。
お、驚いた。
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駅を出たら、夜の街歩きにでかけるネコさんに遭遇。
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ケバブ屋の前、
足元から何か目線を感じると思ったら、仔猫達がいた。
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ホテルまでの道中、ケバブの看板だらけ…
この界隈は、レストランが軒を連ねていて、夜遅くまで明るい。
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かくして、今日はお仕舞い。
自分の目で捉えたかったものを全部、見てしまいました。なんて幸運。
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さぁ、明日はどうすべか。


by snowy_goodthings | 2015-10-18 21:00 | 鑑賞記


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by Yukiko I. N.

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