本屋さん

空港からホテルまで送迎してくれたドライバさんには「無駄足にならないよう、
電話でシステムが復旧したかを確認してから行きなさい」と言われたけれど、
街歩きついでに立ち寄れる距離だし、
さすがに今日1日ずっとシステム停止なんて事態にはなっていなかろう…と、
14時を過ぎたくらいの頃、ぷらぷら再度 Eventium.RO へ向かう。

ホテルを出て東へ抜けて行く途中で、変なモノに遭遇。
"Selfie Urban Mirror"
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…しかし、自分がすごい歪んで見えるんですけれど。(^_^;

大通りに出たら、George Enescu の銅像に遭遇。
ルーマニア紙幣にも描かれている、この音楽家について私はあまりよく知らない。
ルーマニアの音楽というと、民族音楽ばかり聴いていたけれど、
興味の範囲を広げてみようか。
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とても20世紀っぽいファサードのビル。大通りは、
コンクリート建造物が多め。
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大通りを渡った先、東側は高級住宅街。
瀟洒な建物が多い。そして、路上駐車する車も多い。しかも停め方が雑。
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日本国大使のお住まいも、この界隈にあるとかなんとか。
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この街が"Micul Paris"、すなわち"バルカンの小パリ"と呼ばれた時代の面影は
彼方此方に残っている。その頃から今日までの間、第二次世界大戦があったし、
共産主義体制への移行があったし、1977年に大地震があったし、
チャウシェスク政権による都市計画があったし、
民主化後には経済的に厳しい時期があったと聞いたいるし、街並みはどんどん
変化しているんだろうけれど。それでも、だからか、時代変遷をうかがわせる
建物が混在しているから余計に"古き良き時代"を彷彿させる気配を感じる。
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新古典主義とかアールヌーヴォーとかアールデコとかバウハウスとか、
どれがどれだか、正直よくわかんないんだけれどさ。
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ちょっと歩くと、目を惹かれる素敵な建物に出会っちゃう。
そんなんだから、なかなか先に進めない上に進むべき通りをひと筋間違えちゃって、
なかなか目的地に辿り着けない。
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全然平気さ、楽しいもん。
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ちょい遠回りしたけれど、目的地に到着。
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朝に会ったお姉さんがいて、
私の顔を見たら「今は大丈夫よ。予約番号のメールを見せて。」と、さくっと発券。
メールには購入者本人確認のため、パスポートとクレジットカードが必要と
書かれていたのだが、ぜんぜん見ない。
  それって、ラテン系が多い(全員ではない)ルーマニア人の大雑把な寛容さ?

なんのことはない。PCに予約番号を入力して、
チケットの紙に明日の公演名と私の座席番号をプリントするだけ。
それだけの手続きに数時間を要した。
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しかし、ブカレストで発券できる場所は此処だけなのだ。そして、
"外国人"の私がチケットを受け取れる場所も此処だけなのだ。
街のあちこちにコンビニエンスストアがあって、
どの店でもチケット発券が可能な日本とは事情が違う。お国が違えば常識も違う。

ともあれ、無事にチケットを受け取りました。
ちょうどこの頃、成り行きを心配したドライバーさんが
ホテルに電話をかけてくれていたらしい。不在ということはチケットを受け取りに
出掛けたんだろうと思って伝言を残さなかったんだって。
翌々日にホテルに迎えにきてくれた時、その話をされた。お気遣いありがとう。
  それって、ラテン系が多い(全員ではない)ルーマニア人の大雑把な義理堅さ?


帰りは、正しい道順で戻る。そうだよ、さっきは別の角にあった
マクドナルドの旗を目印にしたら、間違えたんだ。
(^"^; さすが、
グローバル・ジャンクフードチェーンは何処にでもある。やられた。
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そんでもって、さっきから
男女が道端で熱い抱擁と接吻とを交わす場面によく遭遇するんだ(撮らないよ)。
んー、ちょっと誇張するけれど5〜6分に1組くらい。お家の門であったり、
歩道のちょい車の隙間であったり、お店の前であったり、
たぶん彼と彼女にしてみりゃ何処でも良いんだろうけど。
  それって、ラテン系が多い(全員ではない)ルーマニア人の大雑把な熱情か?


*


ブカレストは舞台芸術の都。
残念ながら、「治安が悪い怖い街」とか思い込んでいるヒトが日本にはいるけれど。
(自分の交友範囲にもそういう現象は複数みられる)
そんなヒトは滅多に日本から出ることはなかろうから、
ルーマニアとの縁は薄いままでいてくれたほうが良いと思う。
無理解に対し正論で闘うのは疲れる。価値観の多様性は歓迎するよ、ご随意に。

…とにかく!
街の地図を眺めると、中心市街地半径1~2kmくらいの範囲内にぎゅぎゅっと
彼方此方に様々な劇場の名前が目に止まる。
大きいのは、明日行く Sala Palatului。そして素敵な外観のアテネ音楽堂、
オペラ劇場、オペレッタ劇場、ノッタラ劇場、オデオン劇場…あれやこれや。
児童向け劇場、Teatrul Ţăndărică はとても可愛らしい外観。
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そんでもって、大通りまで戻ってきたら、あった、あった。
ぜひ来たかった本屋さん。
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Cărturești Verona
本屋だけれど、音楽(CD・レコード)、映画(DVD・ブルーレイ)、
地元工芸家の作品、文具、お茶、などなどが一緒に並んでいる。地下にはカフェもある。
Google ストリートビューで見て、その素敵な雰囲気が気になっていた。
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お店に一歩足を踏み入れたなり、
ブカレストに来て会場以外で初めて遭遇しました。Morrissey先生、明日の公演ポスター。
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雑貨店のようであるが、書店である。
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喩えて言うなら、代官山にある蔦屋書店が近しいかもしれないんだけれど、
もうちょっと(お店に対して語弊があるのだが)"これを読め"とか"これを観ろ"とか
"これを聴け"って、商売っ気は控えめ。
もっと単純に、本を読む・音楽や映画を楽しむ機会を用意したから
あとはお客が自分の感性で自分に良い時間の過ごし方を"自分で見つけろ"って
放っておいてくれちゃっている。そんなお店。
  それって、ラテン系が多い(全員ではない)ルーマニア人の大雑把なおもてなし?
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建物もろともお持ち帰りしたくなる、素敵な本屋さん。
この街に住んでいたら、週に3回は通うであろう。そのくらい惚れた。



by snowy_goodthings | 2015-10-13 15:00 | 旅行記


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