みんなやさしい

アンコールの拍手がばんばん響いている時、
隣にいたお姉さんに「ねぇ、貴女は Yukiko じゃない?」と言われて驚いた。
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さっき、Morrissey が "That M-A-R-Y?" と丁寧に確認して
List Of Lost にサインをしていたお相手、Maryさんは
私が知っているMaryさんだった。おぉ、同志よ。
  やたらめったら繋がり合わせたがるSNSの雰囲気は嫌い
  でも、このご縁を結んだのはSNS…まいった
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"MORRしぃ。 FOR MARY"


「まさか隣だなんて」「会えて嬉しい」とかなんとか、
ぜんぜん会話は噛み合っていないんだけれどキャーキャー悲鳴をあげながら抱き合う。
  後日、この公演のブートレグを聴いたら、
  自分達の悲鳴が聞こえた…


終わって振り向いたら、自分のすぐ後ろにヒトがいる。あれ?
後方の座席から、Morrissey を間近で見たい・Morrissey に触れたいヒト達が
押し寄せてきていた。
床が傾斜したオールスタンディングホールか、ここは。
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だからといって、モッシュみたいな事にはならない。
やわらかい熱気。


*


お客さん達がはけてきたので座席から自分のコートを拾って、
はぁーっと溜息ついてたら、セキュリティのおじさんがニコニコと
Jesse Tobias がステージに残していったピックを1枚ぽいっと差し出してくる。
え、良いんですか?条件反射で手を出して頂いてしまった。あ、ありがとう。

そして、ふっと振り向くと、1列後ろの座席で
モリッシーが投げたシャツを見事キャッチしたお兄さんが
「これはみんなのものだから」と鋏で切り分けていた。
ちょうどバッグに残りを仕舞おうとしているところだったのだけれど、
「私も貰えますか?」と声を掛けたら、
「いいよ」って、チョキチョキ切ってくれた。わーい、ありがとう。

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ふっと、その先に立っているお兄さんと目が合う。
このヒトとは初めて会うけれど、私は彼が誰であるか知っている。
極東でSNS越しに「モリッシーがルーマニアに来る」と騒ぐ私も
"ルーマニアの聴衆"として数えてくれた彼の寛容さに感謝しています。
握手してご挨拶。
「アフターパーティに来る?」とお誘い頂いたのだけれど、
スコピエへのフライトは明日の早朝。
そして私は自慢できるくらいスーツケースのパッキングが遅い。残念。

「また来るから」と別れたけれど、これは社交辞令で終わらせたくない。いつか是非。

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ホテルに戻ってラウンジで晩酌。軽く
Heinecken 1杯で引き上げようかと思ったけれど、
今夜を反芻するに脳味噌がとろけちゃって落ち着かない。
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もう1杯、 マネージャーのおじさんには
「マダム、ラウンジは23時でクローズですよ」と急かされつつ、
でもお給仕のお姉さんには「どうぞ飲み終えるまで良いですよ」と気遣い頂きつつ、
Ursus を空ける。ルーマニアのビールは美味い。
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そして部屋に戻って、今夜あった事を思い出してはダバダバとみっともないほど
泣きながら、余韻に浸りつつ、荷造りをするのでありました。


by snowy_goodthings | 2015-10-14 23:05 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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