Vivid Backstage Tour

Sydney Opera House館内を見学することができるTourは
いくつか種類がある。

 →オペラハウスのサイトから予約、購入が可能
  Sydney Opera House Tours

自分がのべ2回参加したツアーのうち最初は、
Vivid 開催期間中のみ夕方に開催されるツアーのひとつ
"the Backstage Tour Celebrating Vivid Sydney"
館内見学1時間30分+ディナー30分=2時間という構成でした。


以下、
見聞した事物のすべてについては書いていません。
Morrissey のコンサートについて、個人的な印象ばっかり書いているのと同様に。

自分の意思で自分の身体を運んで行って、
自分の持てる限りの五感で見て、自分が動かせる限りの感覚を以て感じたものだから、
自分だけのキラキラでドロドロな感動として
自分の手の内に留めておきたい事なのである。

それらはたいしたことではないかもしれないけれど。
それでもさ。


*


今日のツアーは17時45分スタート、その15分前が指定された集合時間。
ガラス張りのStage Door(出演者・関係者とオペラハウス職員の通用口)
を入って、受付のおじさんに「Backstage Tourに来た」と話しかけたら、
"そこのソファに座って待っていて、ほら1人掛けがあるでしょ。
君のためだよ。"
とか調子の良いことを言う。 (^_^; 

ツアー定員は10人足らずと聞いていたのだけれど、
この日、集合していたのは18人。2班に分かれて行くんだそう。

参加者の年代は20代〜60代までまんべんなく、ほとんどがカップルで
1人参加は私と別グループの男性だけ。
海外から参加は少なく、私(日本から)とお若いカップルさん(ニュージーランドから)。
地元の祭典に因むツアーだからかな。(^_^;

ガイドさんはベテランスタッフさんだそう。
身振り手振り、お話運びが鮮やかで芝居を観ているような気分になる方でした。
ひょっとしたら、
↓Tour広報イメージ写真に写るメガネのおじさんと同一人物か。
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最初に、バックステージパスと一緒に
ツアー終了後のディナーのオーダーシートを渡される。
メニューの選択肢は3つ、パスタと全粒粉バンズのサンドと
字面では何かわからないし実物を見ても何かわからない何かのソテー。
いわく、"事前にメールでお伝えした通り、
今夜コンサートホールに出演するMorrisseyの希望により
ツアー終了後のディナーはすべて肉・魚を用いないベジタリアンミールのみ
となる。ご理解頂きたい。"

それに対して、参加者の皆さまは
"Morrisseyだからね"、"Morrisseyはそういうヒトか"、"今夜はMorrisseyなの"
…という感じの反応。ニュアンスは違うかもしれないけれど、
老若男女いずれも普通にモリシィ、モリシィ、モリシィとその名前を発声する。

3年前でしたけ、
恵比寿ガーデンホールで"誰のコンサート?…あぁ森進一だって"と
通りすがりのお年寄りご夫婦が言い放ったと伝播される衝撃の反応は、
ここオーストラリアと近い東経に位置する日本での出来事であった。
なんてこった。


コートとバックパックは持ち込み禁止でStage Doorのロッカーで預かってもらう。
私のボディバッグはどうですか?と尋ねたら、"それは持って行って良いよ"とのこと。
カメラは持ち込めて、ガイドさんがOKしてくれた箇所であれば撮影は可能、
コンサート・イベントに関わる人・物の撮影は当然ながら禁止。
ざっと早口な注意事項を伺って、
セキュリティゲートを通過してツアーが始まる。わくわく
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夜の公演・イベント準備を邪魔しないように上がったり下がったり通り抜けたり
しながら見たのは以下の場所(順不同):

□Joan Sutherland Theatre
  今夜公演、
  Melbourne Ska Orchestra with Mojo Juju が
  サウンドチェック中

□Drama Theatre
□Playhouse

□Studio
  これも今夜公演、
  Astral People feat. Robert Owens が
  クラブイベントみたいな設えに準備中

□Recording Studio

…etc.
洗濯室とか、Joan Sutherlandの肖像画とか、
番号だけでなくアーティストの名前が冠せられたDressing Roomとか、
通りがかりに"ほら"と見せられる場所がいくつか。


たぶん Joan Sutherland Theatre のだったかな、そこの
Dressing Roomに入れてもらったんだけれど、入ったなりガイドさんが
"Yukiko!
オペラハウスで飲まれているビールは「アサヒスーパードライ」なんだ。
このビールを知っているだろう?" と、叫ぶ目線の先にあったのは、
この楽屋を使っているであろうアーティストや取り巻き達に供せられたと
思しきビール瓶の山。本番前にそんなん呑むのか!

知っているも何も、
日本でいちばんメジャーなビールブランドのひとつです。(^_^;

ここでちょっとしたきっかけから、
"Sydney Opera House goes vegetarian for Morrissey's Vivid shows"の
話題になる。モリッシーがConcert Hallで公演する4日間、
Concert Hallの他、お隣のJoan Sutherland Theatre とバックステージ
すべての場所で、食事はベジタリアンミールのみが提供される
というルールになっているそう。この処遇について、
SOHの中で様々な意見があるであろう事は察せられる。でも実行している。

すべてはモリッシーのため。


で、
そのモリッシー公演の現場:
□Concert Hall
  中2日を置いて今夜が第3夜、Vivid LIVE
  "An Evening With Morrissey" 準備中

いつもの Backstage Tour であると、
舞台上を下手から上手へ横断してその先にある
The Conductor’s Suite(指揮者用控え室)へ行くらしいのだが、
"ちょうど今 Morrissey が舞台上手すぐ傍にある楽屋に入った"から、
ツアー御一行様は舞台下手の隅で停止、ここでUターン。
25mくらい先のDressing Roomに御大がいらっしゃるらしい。
邪魔しちゃいかぬ。

現場の状況は
↓こんな感じ。左右反転した Jerry & Jimmy に見下ろされた。
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これで伝わったら、貴方は千里眼だ。
コンサートが始まるまで舞台を覆っている Jerry Quarry のスクリーン、
↓客席から見て左下隅の裏側。
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ステージマネージャーのお姉さんが現れて、
Concert Hall のスペックについて話をしてくれた時、
"Morrisseyはコンサートを始める時、このスクリーンを上から落とすんだけれど、
それって歌舞伎の演出と一緒よね"と言うのが、ジャンジャンと琴線に触れた。

たった1人、日本人参加者である自分に対するちょっとした
リップサービスだったのかもしれないけれどね。その後、
"Kabuki, Geisya, ..."と、彼女が知っているであろう限りの日本語を
繰り出してきたから。(^_^;

でもね、思わず「あ、一緒だっ」と日本語で返事。すごく腑に落ちたから。

あれですよ、あれ。
歌舞伎の仕掛けが発祥といわれる演出技法、"振り落とし"。
↓松竹歌舞伎検定の問題にもなっている。
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観客の視界をさえぎっていた幕が振り落とされると、
その後ろにある舞台装置や背景が現れて、一瞬にして場面が転換する。
あれですよ、あれ。


記念撮影用に設えた楽屋で
Vivid Light, Music & Ideas についてプロモーション映像を見て、館内見学は終了。
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その後、
Concert Hall と Joan Sutherland Theatre の中間辺りにある
Green Room(出演者・関係者とオペラハウス職員が使うカフェテリア・
バーラウンジ)でディナー。
ディナーといっても、お酒1杯&お料理1皿だけのシンプルな食事だけれど、
今夜はモリッシーの希望によるモリッシーのためのベジタリアンミール
だからかどうなのか、
想像に反して、みため繊細で美しいお料理だった。
料理人は頑張っている?

自分が食べたのは、トマトとオリーブとパルミジャーノのフェットチーネ。
無難な選択過ぎたかな、
もっと凝った作りのメニューもあったんだ。
お昼に食べたミートパイよりも、断然、断トツに美味しかった。これ正直な感想。


*


「このバックステージパス、Usakoって書いてないよ」
でも一緒にツアーを歩いただろ、うさちゃん。
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by snowy_goodthings | 2015-05-30 17:30 | 旅行記


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by Yukiko I. N.

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