Glasgow, Glad to be here, Glamorous he looked here.

Very Glasgowな日暮れ風景。
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The SSE Hydroは、2013年9月にできたばかりの真ん丸いアリーナ。
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設計はロンドンのFoster + Partners
クリアな弧を描くスティールとガラスの建造物が得意らしいけれど、
ここはアリーナ、どっしりぶ厚いコンクリート建造物という印象。
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本日、フードカウンターはアーティストの意向に従い、
meat free(肉魚を使った料理なし)。
あちこちでマルゲリータピッツァみたいなのを食べている人達がいたから、あれがそうかな。
自分はウォッカだけ…一人旅でも呑んでるさ。

お楽しみ、お土産マーチャンダイズ。
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もう明日は帰るだけだから、スコットランド£紙幣は使い切ってしまいたい。
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The SSE Hydroは、入口のウィンドブレーカー姿のお兄さん・お姉さん、
マーチャンダイズの赤いポロシャツのお兄さん・お姉さん、
会場のあちこちに立っているブラックスーツのおじさん、etc.
誰も彼も物腰が柔らかく接し方がものすごく丁寧。
コンサートに来たんじゃなくて、ビジネスコンベンションに来たんじゃないかという錯覚に
陥りそうな、きりっとした接遇。
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外観そのまま、内部も真ん丸い。
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(↑Click to view larger rough-panorama image)

ステージもスタンド向こう側も想像していたよりも近い。正直に言えば、狭い。
最大キャパシティ13000人というから、日本武道館よりも少し小さいくらいかな。


*


全体の進行は事前告知よりも30分押し。
Buffy Sainte-Marie、知っている歌も知らない歌も素敵だった。


20時30分頃からオープニングの映像が始まって、
流れてくるモチーフに「きゃー」とか「うぉー」とか雄叫びが上がったり、
VISAGE "Fade To Grey" に「あぁー」と溜息。いちいち反応がでっかい。
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ドキドキしてくる。


そしてMorrissey。
今夜観た・聴いたその姿は、
たぶん思っていた通りで、知っている以上のそのヒト。
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広い空間の真ん中でたったひとり(バンドと一緒ではあるが)、
スポットライトを浴びて歌いたい歌を存分に歌い上げて、その記憶だけをぽいと置いて
去って行くんだろうと思っていた。
したっけ、その通り。
いま目の前にいるおじさまは、凄まじく柔らかく通る声で歌いまくっている。
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2週間でイギリス6都市とアイルランド1都市を巡るツアー。
その直前のオランダ公演2回のうち1回は体調不良で延期になっていたし、
その後の日程・行程ともぎゅうぎゅうに詰まっていたから、今夜の公演が中止か延期に
なっても文句は言うまいなんて覚悟していた。
過去にも何度かそんな事があったのは知っていたから。
したっけ、違った。
いま目の前にいるおじさまに、そんな過去事例は当てはまらず。しなやかで力強い。
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これはなんだろ。ざわざわと落ち着かない気持ちになっていく。
今ここで氏が歌う姿を観られること、氏の声を聴けること、それはこの上ない
悦びであるのだけれど。心地良いというより、ひりひりと痛い。歌の世界にやられた。
"One Of Our Own"辺りから、鳥肌立ちっぱなし。

これもなんだろ。
知覚の感度が過剰に働き出して、目の前の現象を捉えるだけではなくなっていく。
"What She Said / Rubber Ring"のアウトロが歌っていない筈なのに
"The passing of time and all of its crimes..."と聴こえてきたり、ぼーっとしてくる。

自分の思考とか感情とか、なにもかもが次元を超えた何処かに吹っ飛んでいきそう。


お喋りは少なめだったのだけれど、
昨年のスコットランド独立を問う住民投票についての二言三言は強烈。

“I know many of you will disagree with me, but... we'll you might,
I was very disappointed by the outcome of the referendum.
You missed your perfect chance. You could have had them on the run.
Maybe next time."
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1 The Queen Is Dead
2 Suedehead
3 Staircase At The University
4 World Peace Is None Of Your Business
5 Kiss Me A Lot
6 Istanbul
7 I'm Throwing My Arms Around Paris
8 Neal Cassady Drops Dead
9 One Of Our Own
10 Yes, I Am Blind
11 Trouble Loves Me
12 Scandinavia
13 Stop Me If You Think You've Heard This One Before
14 Everyday Is Like Sunday
15 What She Said / Rubber Ring
16 The World Is Full Of Crashing Bores
17 I'm Not A Man
18 The Bullfighter Dies
19 Meat is Murder
enc. Speedway
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あっという間のようで、永遠に続きそうな。しかし終わりがある。
そんな1時間30分でした。


*


外に出たら、誰かが小さな打ち上げ花火を上げている。
遅ればせな四旬節、それとも気の早い復活祭か。祭典のような夜。
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コンサート前は緑一色のライティングだったみたいだけれど、今は
2〜3秒おきに色が変わる The SSE Hydro。
これを見たくてこの函にしたんです。
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写真を撮っていたら、
「俺たちも撮ってくれ、ぃえーい」と酔っ払いおじさん達に声をかけられた。
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「日本から来たんだろ?(←何故わかる?)よく来た」とかなんとか、
ハグされるは、The Smiths を歌うストリートミュージシャンと一緒に「Ask」歌おうぜと
誘われるのだけれど、私は自慢できるくらい音痴だからmitsingenできません。
(^_^;
3年前マンチェスターへ行った時は、「モリッシーを観るためだけに日本から来るなんて
クレイジー、でもはるばる来たんだから」とかなんとか「奢る」って
初対面のお兄さん・お姉さんにビールご馳走になった。モリッシーファンの方々には
構ってもらう機会が多々ある。ありがとう。

英国と日本、おそらく全然異なる雰囲気だったであろう
1970〜90年代に思春期・青年期を経験して20世紀を生き延びてきた者どうし
(サンプリング誤差30%くらい、現役青年期な聴衆も多し)が、
21世紀の今夜、一緒に並んでモリッシーをみつめている妙。

世界平和、万歳。
アジアとヨーロッパとの狭間、"紛争地域"を避けた遠回りフライトで
地球を約半周してやって来たんですもの。そんな事を考えたくなるのです。


そして、またMorrisseyが歌う場所にいたくなる。
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またこんな夜を過ごせますように。
だから、また会いたくなる。

*

以下、
日本のMorrissey(およびThe Smiths)ファンの方々へ一方的な謝辞。
9時間の時差をモノともせず、一緒に夜更かしor早起きして付き合ってくださった皆さま
ありがとうございます。(^_^)/

この後、日本に帰ってからのバーミンガム公演早起きも楽しかったです。
コンサートはナマモノ。
同じ空間に居合わせることが最高に幸せなんだけれど、
その瞬間について考えただけでも気持ちは存分に高まってしまう。
この感覚がたまらないです。


by snowy_goodthings | 2015-03-21 22:30 | 鑑賞記


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by Yukiko I. N.

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