アメリカン・ハッスル / American Hustle

1970年代末、FBIが潜入オトリ捜査でアメリカ上院・下院議員をがばっと贈収賄の罪で摘発した
Abscam事件とやらをモチーフにしたとかなんとか。

あちらの国の司法を理解していないので、そういうものかと思うしかないけれど、
いちばんペテンをやらかしているのはFBIだと思う。正義とやらのためなら、何でもアリかよ。


ただ、犯罪もの映画だと思って観ると、かなり肩すかし食らいます。全然違う。
喩えが適切ではないかもしれないが「American Beauty」とか「Revolutionary Road」を
観たときの居心地の悪さに近い、セルフカウンセリングに付き合わされた気分になる映画。
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(C)2013CTMG

でも、まぁ、お話にはついていけないと感じることがありつつ、
グダグダとイカレた展開が可笑しくって、善悪の判断さておき愉快。

潜入オトリ捜査の凝り方は、過剰。仕掛ける捜査員のパーマのくるくる具合も、過剰。
巻き込まれる詐欺師は、だらしない頭のハゲっぷりと下っ腹が過剰。
詐欺師の愛人の服はいつも胸元のスリット幅が過剰だし、妻のマニュキュアの香りも過剰らしい。
嵌められる市長はリーゼントが過剰にでかい、スーツの襟幅も過剰に広い。
目に映るモノなにからなにまで、過剰に作りこまれている。
しかも全然スタイリッシュに決まっていない。むしろ、みっともない。

所有とか成功とか出世とか上昇とか独占とか、そういう"欲"はヒトとして当然の業だけれど、
あまりにも剥き出しにされると、"痛い"と感じてしまう。

そーんなこんな、アメリカさんに住まう人々のドロドロなの有り様に対して、
斜に構えて眺めてしまう自分の感受性もまた"痛い"んだけれど。


過剰な共感なんて不要でしょう。あっけらかんと面白がるべしぃ。
はい。
by snowy_goodthings | 2014-02-11 20:00 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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