風にそよぐ草 / Les Herbes Folles

久しぶりに、「エスプリが解らない、付いていけない」って煙に巻かれた感じが
ムンムンと香るフランス映画。(^_^; 最後のほう、2~3シークエンス畳み掛けられるオチは何?

「夜と霧」(←みすず書房の本は読んだ)とか
「ヒロシマ・モナムール」(←エマニュエル・リヴァの写真集は持っている)とか、
どれも観たことはないのだがタイトルはよく聴く"ヌーヴェルヴァーグの巨匠"アラン・レネ監督、
御年87歳の頃の作品。


不惑に至り、天命も知ったであろう筈の50歳を過ぎた男女の
追いかければ逃げ、去られれば追う、不条理に気まぐれで我が侭な恋のお話。
己の感情に面白可笑しく振り乱される姿は美しいが、葛藤の末の行動は罪なほどに滑稽。
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(C) F Comme Film.

良い年したオトナが何故バタバタと…と、思ってはならぬ。ヒトの大脳新皮質は大きいからって、
理性と理屈だけで生きるモノではないのね。あぁ、ややこしい。

目当てはちょろっとだけ出てくる、いまいち柄でなさげな警官役のマチュー・アマルリックだった
ミーハーなんだが、こちらも期待を裏切らないヘンなヒトっぷり。
相棒のミシェル・ヴュイエルモーズが、いかにもフランス映画のお巡りさんっぽくて、良い塩梅。
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(C) F Comme Film.

…とまぁ、ちょっと古くさい演出なんだけれど、あちこち絶妙な仕掛けや計らいがあって、
愉しく乗せられた。そんで最後にぽぉーんっと放り出されてしまう。

いやはや。まったく。
by snowy_goodthings | 2012-01-04 16:30 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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