エンディングノート

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(C)2011「エンディングノート」製作委員会

40年以上のサラリーマン人生を終え、第二の人生を始めようとした時に
末期ガンの宣告を受け、最期を迎えるための"段取り"に奔走するお父さんの姿を
情け容赦ないほど真っ正直に記録したドキュメンタリー。

お父さんの独白として監督であり撮影者である次女が語る言葉が多すぎて、
"父の考え"というより"娘の想い"としての意味を痛々しく感じる。
でも、病気が明らかとなるずっと前、バリバリの現役サラリーマンだった頃から
日々撮りためてきたファインダー越しの眼差しの強さは問答無用にすごい。
荒削りに演出(ナレーションとか章立てとか)でつなぐ構成は苦手なんだけれど、
そんなためらいを素のままな映像が吹っ飛ばす。

完璧に"思い残すことがない"最期なんてないし、死の別れは悲しい事だろうのに、
この映画のお父さんは最期の日まで猛烈な情熱で暮らしているし、
お母さんも奥さんも長男家族も長女夫婦も次女もすさまじい家族の結束で応えていて、
みんな力強く生きている。

ぜんぜん他人の家族の会話なのに、ときどき笑わされて、さんざん泣かされる。
観終わった後は何故かちょっと良い気持ちが行き場無くふわふわと頭の隅に残っている。


観ることができて良かった。
映画館で観られなかったら、ぜったい後悔したと思う。
by snowy_goodthings | 2012-01-02 17:30 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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