イヴ・サンローラン / YVES SAINT LAURENT - PIERRE BERGE, L'AMOUR FOU

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(C) LES FILMS DU LENDEMAIN - LES FILMS DE PIERRE - FRANCE 3 CINEMA
(C) Pierre Boulat Courtesy Association Pierre & Alexandra Boulat


"モードの帝王"故イヴ・サン=ローラン氏について、デザイナーとしての生き様を
長年のパートナーのピエール・ベルジェやメゾンの旧友たちが語る、淡々としたドキュメンタリー。

クリスチャン・ディオールの死を受けてチーフデザイナーになった時はまだ21歳だったとか、
若い故にアルジェリア独立戦争では徴兵されて神経衰弱を患ったとか、
カトリーヌ・ドヌーブがずっと彼のブランドのアイコンであるとか、
モロッコの別邸で過ごすバカンスが大好きだったとか、
シャイなのに夜遊びが好きだったとか、
モンドリアンドレスとか、
1998年のワールド杯フランス大会で氏の歴代デザインをまとった沢山のモデルが闊歩したとか、
プレタポルテはグッチ傘下に買収されたとか、
死後、2009年に行われた所蔵品の競売は記録的な高額落札が相次いだとか、
etc...
伝説的なエピソードが、詳細な説明抜きで時系列を前後して回想されていく。
わかりにくいのだが、薄暗がりの中をひたひたと氏の軌跡を追いかけていく感じ。


最後のほう、20世紀の終わりにファッション産業は単なるビジネスになったって
苦言があったけれど、
氏の引退はすなわち、デザイナーの生き様がそのまんまモードを象った時代の
終わりだったのではないだろうか。

その引退会見での赤裸々な告白が、とても美しい。
まるで一編の詩を聴くような響き。
by snowy_goodthings | 2011-05-13 23:35 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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