デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~/Due Date

邦題、長っすぎる。(^_^;
"アメリカ横断"って表現に、どーせロクでもない旅だと決めつけて構えてしまうのは、
「ウルトラクイズ」のせいか?
「水曜どうでしょう」のせいか?
「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」のせいか?
…全部か。
e0076761_0223879.jpg

(C)WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

仕立てはあり得ないバカバカしいコメディなのだけれど、困った事に笑いきれない。
いや、面白いんだよ。

出てくる登場人物の全員が、良いヤツなのだが悪い人間。
外見と職業と境遇と行動の"良いところ・悪いところ"の起伏が赤裸々で生々しい。
生え際がイケているけれど性格が悪い建築家とか、
無邪気さが猜疑心を掻き立てる妻と古い友人とか、
人当たりは良いけれど他人に尽くす生き方は無理そうな役者とか、
根拠ない暴言を受ければ怒るのは当然の権利だけれど
やり過れば暴力と変わらんイラク帰還兵とか、あくどいのは事実なメキシコ国境パトロールとか、
笑っていてもやさぐれ具合があやしいドラックディーラーとか、
妄想過剰な空港・航空職員と連邦警察とか、etc.
出てくる誰もが彼もが、良いヒトかもしれないけど、問題行動が多すぎる。

初対面のヒトへの取っ付きにくさに似た距離感と、
お話に絡んで盛り上げる訳ではないのに繰り返される下ネタと映画談義の煮え切らなさとを
乗り越えると、かなり愉しい。
うん、面白いんだよ。

ロードムービーらしく、アメリカのでっかい風景は綺麗だったり、
いろんな事が詰め込まれている感じ。カメオ出演の役者さんの顔ぶれも豪華。
さらっと流れてっちゃうけど。

でもってロバさんは、
芝居の巧さが嫌味になるちょっと前で寸止めしている塩梅が絶妙。
笑いの文化が違い過ぎる…と、モヤモヤしながら最後までヘラヘラ観られたのは
氏の存在ゆえ。お芝居している姿を眺めていられる事に悦びを感じる、フェティシズム。
だからさ、面白いんだよ。
by snowy_goodthings | 2011-02-01 23:15 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

プロフィールを見る