十三人の刺客

黒澤明監督作品みたいな、時代劇=真面目・重厚…といった印象・期待を思いっきり外してくれる、
しっちゃかめっちゃかなチャンバラ映画。
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(C) 「十三人の刺客」製作委員会

心理学でいわく、
メンバー間のコミュニケーションが脱落者なく十分に行き渡る規模は13人が最大数らしい。
でも、映画の2時間ちょっとの尺で1人1人を描写しようとすると、13人は多すぎ。
漢字の名前がなかなか覚えきれず、死んじゃっても「この人、何の誰だっけ?」ってな具合。
まぁ、
正しい政を行うために"みなごろし"の大義名分を掲げているけれど、
真の目的は"侍"として猛々しい死に場所を欲していたって連中ばかりなので、
お涙頂戴せずぱっと命を散らす方が本望なのかな。(^_^;

だから、"侍"の定義にはまらない、合わせ鏡のようでいて似て非なる2人が
最後に生き残るのは納得のいく展開。

…と思ったけれど、あの2人って本当に生きているんだろうか?

物語の展開は「斬って、斬って、斬りまくれ」のご発声をはさんで、一変。
知力・体力を尽くした緻密な策略が、空間的・時間経過的に混乱する殺戮になっちゃう。
なんかもー、サムライ映画の筈が、途中からゾンビ映画を見ている気分。

構成が大雑把で、捉えどころをどうすればいいかってモヤモヤ感はあるけれど、
まぁ、面白いように解釈しちゃって良いんだろうな。

痛快さは無いのだけれど、後味はそんなに悪くないです。
ただし、スプラッタ描写がやや多いので、血の気が苦手なヒトはやめときましょう。(^_^;
by snowy_goodthings | 2010-10-18 19:30 | 鑑賞記


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by Yukiko I. N.

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