アバター / AVATAR

3DとかモーションキャプチャーとかCGとか、
映像技術ばかりがやたらめったら話題になっているので
どうしようか迷ったけれど、それはそれで観てみたい。
どうせなら最新技術満載なハコで鑑賞しようと
I-MAXデジタル3D上映館へ。
レイトショーでも週末だからか、ほぼ満席近い。さすが興行成績歴代1位。
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(C)Twentieth Century Fox.


お話は、ヒーローアクションのお約束通りな展開で単純明快。
「もののけ姫」みたいな(←観たことないんだけど)自然崇拝や
生贄的な犠牲の後に起こる奇跡などに今さら新しさは感じないけれど、
キラキラな3D映像の訴求力はものすごい。

お話で訴えるのも映画だし、見た目で魅せるのも映画だ。
映画って、
娯楽なのか、思想なのか、体験なのか、共感なのか、etc...
タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」なんて、あらすじだけ追えば
荒唐無稽な暴力過剰なおとぎ話だけれど、
監督も役者も映画制作の"業"を受け入れた映画愛いっぱいな作品だったし。
キャメロン監督は、
映画表現の限界突破にアスリートのような真剣さで挑んだのかな。これも"業"。
…などと考えてしまった。(^_^;


アメリカのアフガニスタン・イラク侵攻を批判する反戦映画だって、
かの国の保守派のヒト達が怒っているそうだけれど、
そう単純なメタファーではなさそう。
確かに、地球人=侵略・征服するアメリカ人にみえる。
でも中盤、
先住種族のナヴィ族が先祖代々のテリトリーを追い払われていく様子は
開拓時代のインディアンの強制移住よりも
9.11テロでのワールドトレードセンター崩壊のほうを連想させるし、
地球人に抵抗すべく他の部族を集めて"正義"の闘いに挑むところなんて
まるで有志連合でイラク侵攻を始めた時のアメリカ市民の熱狂のよう。
あれ、立場がひっくり返ってない?

他にも
グローバリズムとか環境破壊とか宗教対立とか自己実現とかを巡り、
地球人だけがヒト同士でとことん争い合う。
SFの皮を被っているけれど、どれもこれも現実の事。

そんな闘争を終わらせようとする最後だけは、夢のような事。
しかし、本当にそれで良かったのか?



by snowy_goodthings | 2010-03-05 23:48 | 鑑賞記


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by Yukiko I. N.

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