イングロリアス・バスターズ / INGLOURIOUS BASTERDS

歴史的出来事の中に「あの時、もしも、こんなヒト・モノがあったら…」と、
あり得なくはないけど実際は無かったって虚構を
史実・事実を改変しない塩梅で織り込んで語るのが、
伝記やドキュメンタリーとは違う、"歴史物"の妙。
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(C) 2009 Universal Studios


…の筈だったのだが、この映画では歴史が変わっちゃってる。
「史上最大の作戦」の前に第二次世界大戦(少なくともヨーロッパ戦線)が
終わるんだから。
なんという荒唐無稽。 (@_@;

古今東西の映画を貪り尽くしたタランティーノ監督らしく、
20世紀初頭の映画の事なんだろうなーっと思う作品名や人物名が
ウゾウゾ・ワラワラと出てくるが、
監督はナチス・ドイツ政権の映画製作/政策ってどう感じているんだろ。
ぱっと見、すごい嫌っているような雰囲気ではあるんだけれど、
ちょっとは冴えた人間もいただろって思っているようにも見えるし。
さてはて。

ちゃんとドイツ人はドイツ語、フランス人はフランス語、
イギリス人は鼻に抜けた英語、アメリカ人は舌を巻いた英語を
喋っているのがリアルさとは逆に劇画っぽい。
で、
お話を動かすナチ将校だけが、
多国籍な登場人物達とマルチリンガルに喋っているのが面白い。
演じるクリストフ・ヴァルツ氏はオーストリアの役者さん。
その他、「わが教え子、ヒトラー」でもゲッペルスを演っていた
シルヴェスター・グロート氏とか、黒プードル連れたジュリー・ドレフィスとか
敵役のアクの強さが印象的。
敵役の最後は良いヤラレっぷりなのはお約束なのだが、
そうでない方にも情け容赦無い。
それが戦争ってもんなんでしょうが。

面白い戦争映画だけれど、スプラッターな表現に遠慮無し。
それが戦争ってもんなんでしょうが。



by snowy_goodthings | 2009-12-04 23:30 | 鑑賞記


日常瑣末事記録


by Yukiko I. N.

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