ザ・バンク 堕ちた巨像 / The International

長めのクローズアップに目ヂカラで応える、
瞬きの回数がものすごく少ないクライヴ・オーウェンさん。 (+_+;
今回もバンバン撃ちまくっています。
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(C)2009 Sony Pictures Digital Inc.


  ベルリン、ミラノ、イスタンブールなど世界中を舞台に、
  インターポール捜査官と女性検事が世界を裏で操る国際メガバンクの陰謀に
  立ち向かう。

…と、BCCIってかつて実在した銀行がモデルになっているらしいけれど、
エンドロールで書かれているように、お話は完全にフィクション。

スケールが大きいようでこじんまりとしていて、
濃厚に脅かしておいて淡白に終わっちゃう。
役にぴったりとハマった役者さん達ばかりが登場しているのに、
ちょっと物足りない。
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(C)2009 Sony Pictures Digital Inc.

映画としての造りは面白いってのとは違って、どうかなーっと思うのだけれど、
アーミン・ミューラー=シュタール演じる、
ウェクスラー元大佐の経歴に関する台詞の応酬は妙に印象に残った。

東西冷戦が終わって、
資本主義vs.共産主義ってわかりやすい二項対立の枠組みが消えた後にあるのは、
利害関係が複雑に絡み合った、正義も不正もごっちゃなグローバルな世界。

この前観た、「007 慰めの報酬」でも、
今の世界は善と悪の区別がないってような事を言う台詞が出てきていたけれど、
しみじみ。
"勧善懲悪"なお話に、リアリティもファンタジーもあったもんじゃない時代なんだー。
(^_^;


あと、お話とは関係なく、
各国の芸術的な建造物がたくさん出てくるのが、眼福。

監督は、トム・ティクヴァ。
彼の作風なのか、被写体に対してまっすぐな、
腰が据わったどーんと端正な構図が格好良く決まっている。

だからかな。
ソロモン・R・グッゲンハイム美術館の吹き抜けが穴だらけになる銃撃戦も、
痛々しいほど迫力があるのだけれど、
何処かオペラかバレエの群舞を観ているような気分になる美しさもある。



by snowy_goodthings | 2009-04-10 23:00 | 鑑賞記


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by Yukiko I. N.

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